17-6
同期再生
1
再生前の設定
それぞれのレコーダに再生するテープを挿入します。
2
再生開始
マスター機のFWDキーを押すと、再生データの頭の部分がテープからメモリに
読み込まれます。同時にマスター機はスレーブ機を同じ位置のデータをメモリ
に読み込むようにコントロールします。マスター機・スレーブ機とも先頭部分
のデータがメモリに読み込まれたら同期再生がスタートします。その間マス
ターのFWD LEDは点滅します。
同期再生では、マスター機・スレーブ機とも、同一時刻にサンプルされたデー
タが同時に出力されますので、水晶精度の同期が可能です。
また、データ転送ソフトウェアPCscan
III
によって、同期記録したテープのデータ
をコンピュータに転送し、同一時刻のデータ同士をモニタしたり解析したりす
ることができます。
参考
•
マスター機とスレーブ機とでチャンネルモードやアナログデジタルモードの設
定が異なる場合は、レコーダ内部の処理時間の差によって再生出力相互の間に
一定の時間差が生じます。
•
同期再生からSTOPまたはPAUSEをすると、停止位置からの同期精度を保証す
るために再生中にバッファに蓄えられたデータは捨てられます。そのためアド
レスは最大約20秒進みます。
•
マスター機とスレーブ機とで走行モードが異なる場合は、マスター機 はSTOP
キー以外は受けつけません。
•
再生同期はマスター機・スレーブ機とも同一記録同士のみ可能です。異なる記
録にまたがるデータの再生同期はできません。 (「2-1 テープフォーマット」
参照)
•
マスター機・スレーブ機のいずれかに×マークが表示されると同期が外れ、同
期の外れた付近を自動的にサーチして再度同期再生を開始します。
•
記録の継ぎ目では同期以外で記録されたテープを考慮し、スレーブ機は再生を
停止します。マスター機はそのまま再生を継続します。このとき、スレーブ機
はEX32エラーを表示します。