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表1:「レースモード」および「ストリートモード」のプロテクションエンベロープの概要
クラッシュ
制御ミス
事故のタイプ
レースモード
ストリートモード
障 害 物 に 対
す る ク ラ ッ
シュ
✔
✔
静 止 し た 物
に 対 す る ク
ラッシュ
✔
ロ ー サ イ ド
クラッシュ
✔
✔
ハ イ サ イ ド
クラッシュ
✔
✔
3.1
「ストリートモード」の際のプロテクションエンベロープ
3.1.1
ストリートモード:障害物に衝突した際のプロテクションエンベロープ
「ストリートモード」では、システムチェックに合格し(チャプター12参照)、走行を開始
して約10秒経過した後にのみ、Tech-Air® 10システムが作動します。一旦作動すると、ライ
ダーが停止しても、手動でスイッチを切るまではシステムは作動状態であり続け、別の車両
が静止状態のオートバイに衝突した場合にも、『プロテクションエンベロープの条件』に記
載されているように(セクション 3.1.2 参照)、保護機能が提供されます。
表1にまとめて説明されるように、「ストリートモード」のプロテクションエンベロープには
以下のものが含まれます。
- 障害物に対するクラッシュ
- 静止した物に対するクラッシュ
- ローサイドクラッシュ
- ハイサイドクラッシュ
Tech-Air® 10システムは、「オートバイが他の車両や障害物に衝突する事故」(図3)におい
て、ユーザーの身体が障害物に接触する前に膨らみ、保護機能を提供できるように設計され
ています。
表2:クラッシュ条件
相対到着速度
25km/h (15mph) ~ 50km/h (31mph)
衝撃角(図3)
45°~135°
上記のパラメーターは、ライダーと同乗者の両方に有効です。
50
km/h
45°
45°
図3