Otto Bock 3R90, Instructions For Use Manual

Page: 108 / 116

108 | Ottobock 3R90, 3R92
1.4 構造および機能
この単軸膝継手は、高い安定性をもたらす新構造の荷重ブレーキを備えています。踵荷重により、 ブ
レーキが働き、義足を安定させ、立脚相前半の安全性が得られます。前足部荷重によってブレーキは
解除され、義足を持ち上げることなく、滑らかに遊脚相へ移行できます。従来のブレーキ構造に比べ、
自然な歩容が得られ、歩行時の疲れが軽減されます。
また、踵接地時のバウンシング効果により、 これ
らの利点がさらに生かされます。
取扱方法：
試歩行は平行棒内で行ってください。遊脚相に移行する際にブレーキを解除する目的で腰部を持
ち上げる必要はありません。装着者にその旨を伝えください。 3R49 モジュラー膝継手のような従
来の荷重ブレーキを持つ膝継手と異なり、前足部荷重の際にはすぐにブレーキが解除されます。
そのため、義足の前足部が接触する踵離床では、 ブレーキの効果が失われます。 また、無意識に
前足荷重がされた場合、 ブレーキは解除されます。 このことを装着者が知らないと、転倒する恐れ
があります。
また、軽度屈曲した状態で荷重した時にもブレーキが働きます。 このブレーキは磨耗しにくく、自動的
に調節される機能を備えているため、通常の使用においては再調節の必要はありません。
3R90膝継手は、内蔵スプリングの伸展補助装置が遊脚相の制御を行います。 3R92膝継手は、 デュ
アル・チャンバー空気圧システムを供えています。
軟性プラスチックカバーは、膝継手下部の機械部品を保護します。
1.5 耐用年数
備考
原則として、オットーボックはすべての膝継手に対し、300万回の繰り返し負荷試験を実施していま
す。ユーザーの活動度により異なりますが、 これは3～5年の使用期間に対応しています。
オットーボックは、毎年定期点検を受けるよう推奨します。
1.6 可能な組み合わせ
備考
義足を製作する際、
すべての義足コンポーネントが、装着者の体重と活動レベルの基準を満たし
ている必要があります。
1.7 推奨足部
同梱されたチューブアダプターを足の長さに合わせて短く調整し義足と接続します。
注意！
万力でチューブを固定しないでください ! チューブに対して 719R2 チューブカッターを直
角にあてて切断してください。
その後、718R１リーマーを使用し、慎重にチューブの内外の側
縁の面取りをしてください。 チューブクランプの中にチューブが完全に固定されるまで挿入し
てください。710D1 トルクレンチを使用し、押さえネジを締めてください。
トルク：10 Nm (図3)