158 | Ottobock
3R60-PRO, 3R60-PRO=ST, 3R60-PRO=KD, 3R60-PRO=HD
2. ガラス繊維ストッキネット
(616G12)で補強する場合は4.3.1.1 と同様に行なってください。
3. 最後にペルロンストッキネット
(626T3)
を2層かぶせ、開口部のところで丸く縛って折り返してくださ
い。
その後、最初と同様の手順でラミネーションを行ってください。
注意
!
ラミネーションアンカーの取付け手順を遵守しない場合は、部品等が緩んだり破損したりす
る可能性があります。
組立てが完了したら、調整ネジを トルクレンチ 710D1を使用し、
トルク値
15Nm
で締めて
ください。
義足の最終設定が完了したら、
ロックタイト
(636K13)を塗布してアライメント調整ネジ締
めてください。
4.3.2 試歩行時の調整
本製品のEBS機構がもたらすバウンシングは、装着者がそれまで使用していた膝継手では体験し得
なかった機能です。慣れると装着者は、
より自然に歩行することができ、立脚相において膝折れするこ
となく、安心して膝を屈曲することができます
(図3a.b)。
本製品は試歩行を開始しやすいように調節されていますので、初期設定のままで試歩行を開始してく
ださい。
また、装着者には事前に本製品の機能について十分な説明をしてください。。
本製品の機能を最大限に発揮させるためには、適切なアライメントと調整の他に、装着者
にバウンシングの機能を正しく使用していただく必要があります。長時間の歩行や不整地
を歩いた時に、快適性がはっきりと表れます。最初は、EBS機構による弾力性のあるバウン
シングに慣れないかもしれませんが、適切に説明し体験してもらうことで、装着者はバウ
ンシングにより自然に近い歩行ができることを理解し、膝継手になれることができます。
本製品は試歩行がしやすいように初期設定がされています。調整値を変更する場合は、次の調節手
順を熟読し、注意事項を必ず守って下さい。
• 立脚における屈曲の程度を変えるためには、
まず継手を伸展させてから
(4.3.2.1項参照)、EBS機構
を再調整します
(4.3.2.2項参照)。
• 遊脚期については、
まず屈曲抵抗を調整してから、伸展抵抗を調整します
(4.3.2.3項参照)。
4.3.2.1 継手の傾きによる立脚相の安定性 (図5、6)
単軸膝継手と異なり、多軸膝継手は踵接地時において安定します。本製品は、EBS機構のバンパーが
圧縮されることで、立脚相がさらに安定します。
このバンパーは、最低抵抗値に初期設定されています。
遊脚相に移行しやすいかどうかは瞬間回転中心の位置によります。矢状面での膝継手の傾きを変える
ことによって、
その位置を調整することができます。
立脚相の安定性が強過ぎる場合、
または遊脚相に移行しづらい場合、原因は瞬間回転中心の位置が
後方すぎることです。解決策として、膝継手を前方に傾けて下さい。
逆に立脚相の安定性が弱過ぎる場合、原因は瞬間回転中心の位置が前方すぎることです。解決策と
して、膝継手を後ろに傾けてください。
立脚期の安定性が不十分
(
膝折れが起こる)
=
瞬間回転中心が(I
C
R)前方すぎる
アライメント調節ネジを
使用し
、後方に継手を傾
けます
(図5)
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