Ottobock | 159
3R60-PRO, 3R60-PRO=ST, 3R60-PRO=KD, 3R60-PRO=HD
立脚期の安定性が大きすぎ
る
(強い力を入れないと遊脚
期を開始できない)
=
(瞬間回転中心(ICR)
が後方すぎる
アライメント調節ネジを
使用し、
前方に継手を傾
けます。
(図6)
ソケットに対する足部の位置を維持するために、膝継手の上で行った調整を継手の下で逆方向に調
整しなければなりません。
注意!
3R60-PRO =KD
と
3R60-PRO =ST
では加工中に調整を行います。 立脚相の安定性と屈
曲のしやすさは、
ラミネーションアンカーのソケットへの取付け角度と位置によって決まって
しまい、組立て後の矢状面、前額面での再調整はできませんのでご注意ください。
4.3.2.2
バウンシング(踵接地直後の軽度屈曲)の調節
踵接地におけるバウンシングの度合いは、EBS機構のバンパーを調節することにより変えることができ
ます。調節は、付属の調整キー710H10=2x3をバンパーの下の穴(図2のC)
に差し込んで回してください
(図7)。初期設定ではバンパーの抵抗値は一番弱く調節されています。
左に回す
(-方向)
=
抵抗の
減少
=
膝屈曲の
増加
=
ピボッティングマウン
トの
大きな変形
(図
3b
)。
=
立脚の安定
性の
向上
右に回す
(+方向)
=
抵抗の
増加
=
膝屈曲を
減少
=
ピボッティングマウン
トの
わずかな変形
(図
3a
)。
=
立脚の安定
性の
低下
注意!
EBS
機構を最大限に右に回し、抵抗値を大きくしてもバウンシングが利きすぎる場合は、継
手が前方へ傾くようアライメントを変更することで対処してください(
4.3.2.1
参照)。その際、
安定性が減少するので注意してください。
4.3.2.3 遊脚相における膝継手の動きの調節
本製品は、油圧による遊脚相制御により、踵の過度の跳ね上がりとターミナルインパクトを防ぐこと
で、なめらかな歩容を提供します。 装着者の習慣と同様に、足の振りに影響する足部の重量や下腿
の長さなどは装着者の歩容に関係してきます。初期設定では、伸展抵抗は最小限、屈曲抵抗は中程
度に設定されております。
屈曲と伸展に対する油圧抵抗は、油圧シリンダーのピストンロッドについている調節バルブを回すことに
より、別々に調整することができます。調整には、必ず付属の調整キー710H10=2×3を使用してください。
屈曲抵抗の調節:後方から見て左の調節バルブで行います(図8)。
油圧バルブのネジを
右
(+)
に回す
= 抵抗が増加
= 踵の上がりが減少
油圧バルブのネジを
左
(-)
に回す
= 抵抗が減少
= 踵の上がりが増加
伸展抵抗の調節:後方から見て右の調節バルブで行います(図9)。
油圧バルブのネジを
右
(+)
に回す
= 抵抗が増加
= ターミナルインパクト
の減少
油圧バルブのネジを
左
(-)
に回す
= 抵抗が減少
= ターミナルインパクト
の増加
Summary of Contents for 3R60-PRO HD
Page 3: ...2 3b 3a A B 5 4 F 6 ICR ICR ICR F F ICR ICR D E...
Page 4: ...4 Ottobock 3R60 PRO 3R60 PRO ST 3R60 PRO KD 3R60 PRO HD 7 7 9 8 10 10 mm 25 Nm 11b 11a...
Page 151: ...Ottobock 151 3R60 PRO 3R60 PRO ST 3R60 PRO KD 3R60 PRO HD 4 4 3R60 EBS PRO 3S107 519L5 4 5...
Page 152: ...152 Ottobock 3R60 PRO 3R60 PRO ST 3R60 PRO KD 3R60 PRO HD ISO 10328 5 5 1 5 2 93 42 IX I VII...
Page 160: ...160 Ottobock 3R60 PRO 3R60 PRO ST 3R60 PRO KD 3R60 PRO HD 4 4 3S107 519L5 4 5...