Otto Bock 3R60-PRO HD, Instructions For Use Manual

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義足の調整には、2つの手順で行ってください:
1. まず、L.A.S.A.R.アセンブリ 743L200などのアライメント調整ツールを使用し、 ベンチアライメントを
設定します。
2. 次に、 スタティックアライメントを設定するには、L.A.S.A.R. ポスチャー 743L100 を使用します。
4.1.1 アラインメントツールによるベンチアラインメント （図12を参照）
足部のアライメント基準線の位置は足部長の中央から 約30mm後方 になります。
足部に、必要なヒールの高さ5mmを追加し、適切な外旋を設定してください。
組立て治具を使用し、膝継手を固定してください。
アライメント基準線は前側、上方軸（膝軸高さ） に位
置する必要があります。 この時、 ピラミッド上部が水平になるようにしてください。膝から地面までの距
離および膝の外旋に留意してください（アダプターを差込み 5° 程度の範囲で回旋の調整をします。
膝軸高さの推奨位置: 関節裂隙の20 mm上。
チューブアダプターを使用し、足部と膝継手を接続してください。
矢状面でソケットの中央位置の近位および遠位に印をつけてください。 両方の印を結び、
ソケット
の縁からソケットの遠位末端まで線を引きます。
ソケットの近位中央線を通過するアライメント基準線をソケットに記入します。屈曲角度は3° から5°
にしますが、個人の状況（例：股関節拘縮など） を必ず考慮に入れ、必要に応じてより大きい屈曲角
を設定してください。 また、坐骨結節から地面までの距離に留意してください。
注意！
断端の屈曲角を考慮しないと、継手は前方に設置されてしまい、誤動作や故障をまね
くおそれがあります。必要に応じて スライディングピラミッド4G235=T や アダプタプレ
ート4R118 を使用し、最適なアライメントに補正してください。
スライディングピラミッドの調整
スライディングピラミッド4G235=T は、3R60-PRO との組合わせでのみ使用し、前後に最大10mm移動
することでアラインメントの最適化ができます。
（図11a）。 アダプターの調整は、以下の手順で行って
ください。 （図11b）。
1. まず、膝継手を完全屈曲の状態にし、 カバーキャップを外します （重要：外す前にカバーキャップの位
置を覚えておいてください）。
2. 次に、接続アダプタが移動できるようにネジをゆるめます。
3. 上記により、適切なアラインメントの調整ができます。
4. 最後に、
ネジを25Nmで締めてカバーキャップを挿入します。正しい位置にカバーキャップを挿入する
ことが非常に重要です。
対応するアダプター （4R111、4R41、4R55、4R51ソケット） アダプタ などを使用してソケットと膝を接
続します。
4.1.2 L.A.S.A.R. ポスチャー 743L100 を使用したスタティックアライメントの調整 (図13を参照)。
L.A.S.A.R.ポスチャーを使用してベンチアラインメントを大幅に改善することができます。
安定した立脚期からスムーズに遊脚期に移行できるよう、以下を行ってください:
荷重線を明確にするため、義足側の足部をL.A.S.A.R. ポスチャーの上に、健足を高さ補正パネルの
上にのせて立ちます。義足側には、充分に負荷をかけてください（体重の>35%）。
次に足部の底背屈を調整し、アライメントを適合させてください。荷重線(レーザーライ
ン)は、膝軸の下前膝軸の約10mm前方になるようにしてください(図13)。
最後にダイナミックアライメントの調整は、平行棒などを使用し、安全確保に配慮して行ってくださ
い(5項参照）。