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JA
I. はじめに
本説明書は
MUCOPROTECT
®
カフ圧計(REF 19500)を対象としています。
本説明書は適切な取扱いを確実にするために医師、看護師、および患者や利用者に
必要な情報を提供します。
初めて製品を使用する前に本説明書を注意してお読みください。
II. 用途に即した使用
カフ圧計測器は、換気に加え、気管切開チューブやカフ付き気管チューブの圧力調
整や圧力制御のために使用します。
III. 警告
カフ圧計を監視用に使用している場合は使用者がカフ圧を15分おきに確認し、調整
する必要があります。
気管切開チューブ/気管チューブの制御バルーンへに接続チューブを繋ぐ際、接続チ
ューブがバルーンバルブを開きます。カフ圧計を取り外す際はカフ圧計と共に接続
チューブも取り外す必要があります。チューブを取り外さなかった場合、気管切開
チューブ/気管チューブのカフ内の空気を制御できず、空気が漏れてしまいます。
カフ圧計は医療専門家のみ使用が可能です。
カフ圧計にMRTとの互換性はありません!
注意!
接続チューブは一人の患者を対象とした製品であり、それぞれの患者一人ずつに個
別に使用することが前提となっています。他の患者へ処置およびその他如何なる用
途でも再利用することは厳禁です!
IV. 合併症
吸引や肺炎の危険性があるため、バルーン内圧は 20 cm H
2
O 以上にしておくこと
を推奨します。一方で気管粘膜の血流不全の原因となる危険性があるため、30 cm
H
2
O を超えない値にすることも推奨します。推奨値は医師の指示に応じて変更可能
です。
V. 取り扱いについて
カフ圧計は使用前に点検する必要があります!
使用時のカフ圧計の点検(接続チューブ不使用時):
1.
ルアーポートを指で密封します➊。
2.
ルアーポートを閉めている間にハンドポンプボールでカフ圧が100 cm H
2
O
になるまで換気します➋。測定値は2~3秒間一定に保つ必要があります。
3.
圧力が低下した場合、そのカフ圧計はもう使用できません。メーカーに修理
を依頼する必要があります。
接続チューブを使用する場合は以下のリークテストを追加で行う必要があります。
1.
接続チューブをカフ圧計のルアーポートに接続してください➌。
2.
指で接続チューブの端を閉じます。接続チューブを閉めている間にハンドポ
ンプボールでカフ圧が100 cm H
2
O になるまで換気します➍。測定値は2~3
秒間一定に保つ必要があります。圧力が低下した場合、接続チューブに漏れ
があり、交換して再度テストを行う必要があります。
カフ圧監視の実行:
1.
気管切開チューブのカフに漏れがないかどうかの点検は取扱説明書に記載さ
れているメーカーの指示に従って行ってください。
2.
使用前に気管切開チューブの低圧バルーンを点検し、挿管、抜管前にシリン
ジを使ってバルーンを完全に空にします。
3.
カフ圧計を接続チューブ➎に、または気管切開チューブのバルーン供給ライ
ン➏に直接接続します。低圧バルーンの空気が圧力が60~90 cm H
2
O になる
まで抜かれます。これにより、バルーンが気管壁に確実に密着します。赤い
出口弁をゆっくり回してポインタが緑色の領域に到達するまで空気を放出し
ます。
4.
気管内チューブに常時接続している場合はカフ圧を監視し、推奨圧力範囲の
ずれを調整する必要があります。
MUCOPROTECT
®
カフ圧計