![background image](http://html1.mh-extra.com/html/halyard/mic-series/mic-series_instructions-for-use-manual_3399173076.webp)
76
注:
胃瘻チューブ留置の際、最適な挿入角度は皮膚表面に
対し 90 度です。空腸瘻栄養補給チューブへの取り替えが
予想される場合は、幽門に向けて針を刺してください。
4. 蛍光透視鏡下または内視鏡下で、穿刺が正しく行なわれて
いるか確認します。水が入ったシリンジを針基に付けて胃管
腔から空気を吸引すると、確認が容易になります。
注:
空気が吸引された後に造影剤を注入すると、腹襞
や位置の確認ができます。
5. J チップガイドワイヤー (最大 .038 インチ) を針に通し胃の
中に挿入します。位置を確認します。
6. J チップガイドワイヤーを残したまま導入針を抜き、施設のプ
ロトコールに従って針を処分します。
拡張
1. 11 番のメスで、
ガイドワイヤーに沿って皮膚を切開します。
その際、皮下組織と腹筋肉組織の筋膜まで下に向けてメス
を入れます。切開したら、施設のプロトコールに従いメスを処
分します。
2. ガイドワイヤーに沿って拡張器を挿入し、留置する経腸栄養
チューブより大きくなるように (フレンチサイズで 4 サイズ以
上) 瘻管を拡張させます。
3. ガイドワイヤーをそのまま残し拡張器を取りはずします。
注:
拡張後、
ピールアウェイシースを使用して瘻管にチューブ
を通すこともできます。
チューブの留置
1. バルーンが胃の内部に達するまで MIC* 胃瘻栄養補給チュ
ーブを挿入します。
2. ルアーシリンジでバルーンを膨らませます。
• 低容積バルーンの場合は、滅菌水または蒸留水を 3
~5ml 注入します。
• 標準サイズのバルーンの場合は、滅菌水または蒸留水を
7~10ml 注入します。
注意:
注入総量は、低容積バルーンの場合 7ml、標準
サイズのバルーンの場合 15ml を超えないようにしてくださ
い。空気は使用しないでください。バルーンに造影剤を注入
しないでください。
3. チューブの周囲を巾着縫合します。
4. バルーンが胃壁内部に触れるまで、
チューブを腹部から手前
にそっと引き寄せます。
5. 巾着縫合で胃を腹膜に固定します。
このとき、バルーンが破
裂しないように注意してください。
6. チューブとストーマから残留している水分や潤滑油を取り除
きます。
7. 体外にあるリテンションボルスターをそっとスライドさせ皮膚
から 2~3mm 上の位置に持ってきます。
ボルスターは皮膚
に縫合しないでください。
チューブの留置
1. ガイドワイヤーに沿ってチューブ遠位端を瘻管に通し胃内部
まで挿入します。
2. チューブが胃内部にあることを確かめてから、
ガイドワイヤー
を取り除き (ピールアウェイシースを使用した場合はこれも
取り除く)、バルーンを膨らませます。
3. ルアーシリンジでバルーンを膨らませます。
• 低容積バルーンの場合は、滅菌水または蒸留水を 3
~5ml 注入します。
• 標準サイズのバルーンの場合は、滅菌水または蒸留水を
7~10ml 注入します。
注意:
注入総量は、低容積バルーンの場合 7ml、標準
サイズのバルーンの場合 15ml を超えないようにしてくださ
い。空気は使用しないでください。バルーンに造影剤を注入
しないでください。
4. バルーンが胃壁内部に触れるまで、
チューブを腹部から手前
にそっと引き寄せます。
5. チューブとストーマから残留している水分や潤滑油を取り除
きます。
6. 体外にあるリテンションボルスターをそっとスライドさせ皮膚
から 2~3mm 上の位置に持ってきます。
ボルスターは皮膚
に縫合しないでください。
チューブの位置と開通性の確認
1. 水 10ml を注入した ENFit
®
シリンジを胃瘻栄養補給チュー
ブのポートに取りつけます
(図 1-B、1-C、2-B を参照)
。胃内
容物を吸引します。空気や胃内容物が見られるときは、
チュ
ーブを洗い流します。
2. ストーマ周辺の水分の有無を調べます。胃から漏出の兆候
がある場合は、
チューブと体外にあるリテンションボルスター
の位置を確認します。必要に応じて、滅菌水または蒸留水を
1~2ml ずつ加えます。
このとき、上記のバルーン容積を超
えないように注意してください。
3. 開通性および留置位置が適切であることを確かめた上で、
医師の指示に従って栄養補給を開始します。
チューブの除去
1. チューブがベッド際で交換できる種類のものかどうか確認し
ます。
2. 器具と道具をすべて組み立てます。無菌法で手の洗浄を行
い、パウダーフリーの清潔な手袋をはめます。
3. チューブを 360 度回し、
チューブが自由自在かつ容易に動く
ことを確認します。
4. ルアーシリンジをバルーンポートにしっかりと挿入し、バルー
ンから水を完全に抜きます。
5. 腹部に逆圧をかけて、
そっと、
かつしっかりとチューブを引き
抜きます。
注:
抵抗がある場合は、
チューブとストーマに水溶性潤滑剤
を塗ります。
チューブを押しながら回します。
そっとチューブを
引き抜きます。
チューブが出てこない場合は、所定量の水を
バルーンに足して、医師に報告します。
チューブを引き抜く際
は、絶対に無理な力を加えないでください。
注意:
チューブの交換は、必ず医師などの医療専門家か
ら訓練を受けてから行なうようにしてください。
警告: 本製品は使用後バイオハザードを起こす可能性が
あります。取り扱いと廃棄処分は、所定の医療慣行と適用さ
れる地方、州、連邦法に従い行なってください。
交換方法
1. ストーマ部位周辺の皮膚を洗浄し、空気乾燥させます。
2. 胃瘻栄養補給チューブは適切なサイズを選択し、上記の「チ
ューブの準備」セクションの手順に従い準備します。
3. チューブをストーマから胃内部にそっと挿入します。
4. ルアーシリンジでバルーンを膨らませます。
• 低容積バルーンの場合は、滅菌水または蒸留水を 3
~5ml 注入します。
• 標準サイズのバルーンの場合は、滅菌水または蒸留水を
7~10ml 注入します。
注意:
注入総量は、低容積バルーンの場合 7ml、標準
サイズのバルーンの場合 15ml を超えないようにしてくださ
い。空気は使用しないでください。バルーンに造影剤を注入
しないでください。
5. バルーンが胃壁内部に触れるまで、
チューブを腹部から手前
にそっと引き寄せます。
6. チューブとストーマから残留している水分や潤滑油を取り除
きます。
7. 体外にあるリテンションボルスターをそっとスライドさせ皮膚
から 1~2mm 上の位置に持ってきます。
8. 上記の「チューブの位置の確認」セクションの手順に従いチュ
ーブの位置を確認します。
チューブ開通性に関するガイドライン
チューブの閉塞を防ぎ開通性を維持するには、
チューブを適切
に洗浄することが最も効果的です。以下は、
チューブの閉塞を
防ぎ開通性を維持するためのガイドラインです。
• 栄養補給チューブは、継続的に栄養補給を行なう場合は 4
~ 6 時間ごと、栄養補給が途切れたときは随時、断続的な
栄養補給を行なう場合はその前後、
チューブを使っていない
場合は少なくとも 8 時間ごとに水で洗浄します。
• 栄養補給チューブの洗浄は胃内残存物を点検した上で行な
います。
• 栄養補給チューブの洗浄は薬剤投与の前後および投与と
投与の間に行ないます。
こうすることで、薬剤と栄養剤が作
用し合うことで起こるチューブの閉塞が防げます。
• 薬剤は、できる限り液体のものを使用し、固形の薬剤を使
用する場合は砕いて水と混ぜても安全か薬剤師に確認しま
す。安全な場合は、固形の薬剤を細かい粉末状に砕きぬる
ま水に溶かしたものを、栄養補給チューブから投与します。
腸溶性製剤を砕いたり、薬剤を栄養剤と混ぜたりすることは
絶対に避けてください。
• クランベリージュースやコーラ飲料などの酸性液は栄養補給
チューブの洗浄に使用しないでください。酸には、
たんぱく質
(栄養剤に含まれる) と混ざると凝固する性質があり、
チュー
ブ閉塞の原因となります。
洗浄に関する一般的なガイドライン
栄養補給チューブは、継続的に栄養補給を行なう場合は 4 ~
6 時間ごと、栄養補給が途切れたときは随時、
チューブを使っ
ていない場合は少なくとも 8 時間ごとに、
あるいは臨床医の指
示に従い ENFit
®
シリンジを使用して水で洗浄します。栄養補
給チューブの洗浄は胃内残存物を点検した上で行ないます。薬
剤投与の都度、
その前後に行ないます。
クランベリージュースや
コーラ飲料などの酸性液は栄養補給チューブの洗浄に使用し
ないでください。
• シリンジは、30~60ml の ENFit
®
シリンジを使用します。小
さいチューブの場合、圧力が増してチューブが破裂する恐れ
があるので、
これより小さいシリンジは使用しないでくださ
い。
• ポートが 2 つある場合は、洗浄前にテザーキャップで 2 つ目
のポートを閉じておきます。
• チューブの洗浄には、常温の水を使用します。都市上水道
に質的な問題があると思われる場合は、滅菌水を使用しま
す。水の量は、患者のニーズや臨床症状、
チューブの種類に
よって異なりますが、平均量は成人で 10~50ml、小児で 3
~10ml です。栄養補給チューブの洗浄水の量は、水分補給
状態によっても影響されます。一般的に、洗浄水の量を増や
すと、静脈内輸液を補足する必要がなくなります。
ただし、腎
不全の患者やその他の水分制限がある患者には、開通性を
維持するのに必要な最低量の水を使用してください。
• チューブ洗浄時は、無理な力を加えないでください。無理な
力を加えると、
チューブに穴があいたり消化管に損傷が生じ
たりすることがあります。
• 患者のカルテに、洗浄の時間と洗浄水の量を記録しておき
ます。
こうすることで、看護人が患者のニーズを正確に監視
することができます。
栄養剤の注入
1. 胃瘻チューブのポートのキャップを開けます。
2. 「洗浄に関する一般的なガイドライン」
に記載されている量
の水で ENFit
®
シリンジを使用してチューブを洗浄します。
3. 洗浄用シリンジをポートから取りはずします。
4. ENFit
®
フィードセットまたは ENFit
®
シリンジをポートにしっか
りと取り付けます。
注意:
フィードセットコネクタまたはシリンジをポートに取り
付ける際は、締め付け過ぎないように注意してください。
5. 臨床医の指示に従い栄養剤の注入を完了します。
6. フィードセットまたはシリンジをポートから取りはずします。
7. ENFit
®
シリンジを使用し、
「洗浄に関する一般的なガイドラ
イン」
に記載されている量の水でチューブを洗浄します。
8. 洗浄用シリンジをポートから取りはずします。
9. ポートのキャップを閉じます。