Ottobock | 179
3R60, 3R60=ST, 3R60=KD, 3R60=HD
遊脚相へ移行する際の屈曲は、他の多軸膝継手同様、踵離れ後、自然に起こります。
アライメント、足
部の構造、断端の状態、
そして装着者の活動レベルなど、全ての要素が膝の機能に影響を及ぼし、足
部の重量や下腿の長さは振りに影響を及ぼします。
本製品は試歩行を開始しやすいように調節されていますので、初期設定のままで試歩行を開始して
ください。
また、装着者には事前に本製品の機能について充分な説明をしてください。
!
出荷時の初期設定を変更する場合は、以下の手順でおこなってください。
• 立脚屈曲の角度変更に関しては、
まず姿勢を正し
(4.3.2.1を参照)、EBS ユニットを再度調整して
ください(4.3.2.2を参照)。
• 遊脚期に関しては、
まず屈曲抵抗を調整し、伸長抵抗を調整してください(4.3.2.3を参照)。
4.3.2.1 継手の傾きによる立脚相の安定性(図5と6)
単軸膝継手と異なり、多軸膝継手は踵接地時において安定します。本製品は、EBS機構のバンパーが
圧縮されることで、立脚相がさらに安定します。
このバンパーは、最低抵抗値に初期設定されています。
遊脚相に移行しやすいかどうかは瞬間回転中心の位置によります。矢状面での膝継手の傾きを変え
ることによって、
その位置を調整することができます。
立脚期の安定性が
大きす
ぎる
(膝が曲がりにくい)
=
瞬時回転中心(I
CR)が後部
すぎる
アライメント調節ネジを
使用し、
前方
に継手を
傾けます。
=
図
. 5
立脚期の安定性が
不充分
膝折れが起こる)
=
瞬時回転中心(I
CR)が前部
すぎる
アライメント調節ネジを
使用し、
後方
に継手を
傾けます。
=
図
. 6
継手の取付け角度の調整を行なった際には、足部の角度もそれに合わせて調整する必要がありま
す。足部の調節については本説明書 4.1.2 の説明に従ってください。最適なスタティックアライメント
になるよう調整を繰り返してください。
注意 !
3R60-EBS=KDと3
R60-EBS=STでは加工中に調整を行います。 立脚相の安定性と屈曲のし
やすさは、
ラミネーションアンカーのソケットへの取付け角度と位置によって決まってしまい、
組立て後の矢状面、前額面での再調整はできませんのでご注意ください。
4.3.2.2 EBS機構 の調整(安定性)
踵接地におけるバウンシングの度合いは、EBS機構のバンパーを調節することにより変えることができ
ます。調節は、付属の調整キー 7H10=4X30 をバンパーの下の穴(図2のC)
に差し込んで回してくださ
い(図7)。初期設定ではバンパーの抵抗値は一番弱く調節されています。
左に回す
(-方向に)
=
抵抗の
減少
=
膝屈曲の
増加
=
ピボッティン
グマウントの
大きな変形
(図3b)
=
立脚の安定
性
の向上
右に回す
(+方向に)
=
抵抗の
増加
=
膝屈曲を
減少
=
ピボッティ
ングマウン
トの
わずか
な変形
(図3a)
=
立脚の安定
性が
減少
Summary of Contents for 3R60
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Page 171: ...Ottobock 171 3R60 3R60 ST 3R60 KD 3R60 HD EBS 3R60 EBS 4 3 2 1 EBS 4 3 2 3 710H10 2 3 F 8 E 9...
Page 172: ...172 Ottobock 3R60 3R60 ST 3R60 KD 3R60 HD 4 4 3R60 KD ST HD 3S107 3S27 519L5 4 5...
Page 181: ...Ottobock 181 3R60 3R60 ST 3R60 KD 3R60 HD 519L5 4 5 ISO10328 3 3 5 5 5 1...
Page 189: ...Ottobock 189 3R60 3R60 ST 3R60 KD 3R60 HD ISO 10328 3 3 5 5 5 1 5 2 CE 93 42 EWG IX I VII...