TECHNICAL NOTICE
VOLT-CE 1
C725000B (051015)
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JP
本書では、製品の正しい使用方法を説明しています。技術や使用方法
については、いくつかの例のみを掲載しています。
製品の使用に関連する危険については、警告のマークが付いていま
す。ただし、製品の使用に関連する危険の全てをここに網羅することは
できません。最新の情報や、その他の補足情報等は Petzl.com で参照
できますので、定期的に確認してください。
警告および注意事項に留意し、製品を正しく使用する事は、ユーザーの
責任です。本製品の誤使用は危険を増加させます。疑問点や不明な点
は (株) アルテリア (TEL 04-2968-3733) にご相談ください。
1.用途
本製品は個人保護用具 (PPE) です。
フォールアレストおよびワークポジショニング兼用フルボディハーネ
スです。
本製品の限界を超えるような使用をしないでください。また、本来の用
途以外での使用はしないでください。
責任
警告
この製品を使用する活動には危険が伴います。
ユーザー各自が自身の行為、判断、および安全の確保についてそ
の責任を負うこととします。
使用する前に必ず:
- 取扱説明書をよく読み、理解してください
- この製品を正しく使用するための適切な指導を受けてください
- この製品の機能とその限界について理解してください
- この製品を使用する活動に伴う危険について理解してください
これらの注意事項を無視または軽視すると、重度の傷害や死につ
ながる場合があります。
この製品は使用方法を熟知していて責任能力のある人、あるいはそ
れらの人から目の届く範囲で直接指導を受けられる人のみ使用して
ください。
ユーザー各自が自身の行為、判断、および安全の確保について責任を
負い、またそれによって生じる結果についても責任を負うこととします。
各自で責任がとれない場合や、その立場にない場合、また取扱説明の
内容を理解できない場合は、この製品を使用しないでください。
2.各部の名称
(1) A/2 胸部アタッチメントポイント、(2) A/2 腹部アタッチメントポイン
ト、(2 bis) 胸部開閉用クリップ、(3) 背部アタッチメントポイント、(4) 後
部アタッチメントポイント、(5) ショルダーストラップ、(6) レッグループ用
ファストバックル、(7) ウェストベルト用ファストバックル、(7 bis) ウェス
トベルト用ダブルバックバックル、(8) 側部アタッチメントポイント、(9)
ストラップリテイナー、(10) ギアループ、(11) フォールインジケータ
ー、(12) フォールアレスト用ランヤードのコネクターホルダー、(12 bis)
コネクターホルダー用クリップ、(13) シート取付用スロット
主な素材
ストラップ: ポリエステル
ファストバックル、ダブルバックバックル: スチール
背部アタッチメントポイント: アルミニウム合金
3.点検のポイント
器具の状態は、ユーザーの安全に大きく関係します。
ペツルは、十分な知識を持つ適任者による詳細点検を、少なくとも 12
ヶ月ごとに行うことをお勧めします (国や地域における法規や、使用状
態によっても変わります)。Petzl.com で説明されている方法に従って点
検してください。点検の結果を記録してください。点検記録に含める内
容: 種類、モデル、製造者の連絡先、個別番号、製造日、購入日、初回使用
時の日付、次回点検予定日、問題点、コメント、点検者の名前と署名。
毎回、使用前に
ウェビングのアタッチメントポイント部分、調節バックル部分、および縫
製部分を点検してください。
使用による切れ目や磨耗、熱や化学物質等による損傷がないことを確
認してください。切れている縫製糸がないことを特に注意して確認し
てください。
ファストバックルが正常に機能することを確認してください。フォール
インジケーターを点検してください。フォールアレスト用アタッチメント
ポイントに 400 daN を超える衝撃荷重がかかると、赤いフォールイン
ジケーターが現れます。フォールインジケーターが見えているハーネス
は、廃棄してください。
使用中の注意点
この製品および併用する器具 (連結している場合は連結部を含む) に
常に注意を払い、状態を確認してください。全ての構成器具が正しくセ
ットされていることを確認してください。
4.適合性
この製品がシステムの中のその他の器具と併用できることを確認して
ください (併用できる = 相互の機能を妨げない)。
本製品と併用する器具は、使用する国における最新の規格に適合し
ていなければなりません (例: ヨーロッパにおけるコネクターの規格
EN 362)。
5.ハーネスの装着および調節方法
- 余分なストラップは必ず折って平らにした状態でリテイナーにしまっ
てください
- ファストバックルの機能を妨げる可能性があるため、小石、砂、衣服等
が挟まらないように注意してください。調節バックルが正しく締められ
ていることを確認してください
6.フォールアレスト用ハーネス (EN 361:2002 適合)
フォールアレスト用のフルボディハーネスです。EN 363 が定めるフォー
ルアレストシステムを構成する用具の1つです。必ず EN 795 に適合し
たアンカー、EN 362 に適合したロッキングカラビナ、EN 355 に適合し
たエネルギーアブソーバーと併用してください。
6A.胸部アタッチメントポイント
6B.背部アタッチメントポイント
6C.腹部アタッチメントポイント
フォールアレストシステム (例: モバイルフォールアレスター、エネルギ
ーアブソーバー、その他 EN 363 で定められているシステム) に連結す
る場合は必ずこれらのアタッチメントポイントを使用してください。区
別しやすくするため、これらのアタッチメントポイントには「A」の文字が
刻印されています。
クリアランス: ユーザーの下の障害物のない空間
墜落した際に途中で障害物に接触することを回避するため、ユーザー
の下には必ず十分なクリアランスを確保してください。必要なクリアラ
ンスを算出する方法は、フォールアレストシステムを構成するその他の
器具 (エネルギーアブソーバー、モバイルフォールアレスター等) の取
扱説明書に記載されています。
7.ワークポジショニングおよびレストレイン用ベルト
(EN 358:1999 適合)
これらのアタッチメントポイントは、吊り下がった状態で体を支えて作
業位置で安定した体勢をとる (ワークポジショニング)、または墜落の可
能性がある場所にユーザーが侵入できないよう行動範囲を制限する (
レストレイン) ために使用します。これらのアタッチメントポイントは、フ
ォールアレスト用にはデザインされていません。ワークポジショニング
用もしくはレストレイン用システムと連結して使用してください (最大許
容落下距離: 0.5 m)。状況に応じて、ワークポジショニングやレストレイ
ンシステムに加えて、共同の確保システム (手すり、安全ネット等) や個
人用のフォールアレストシステムを併用する必要があります。
7A.側部アタッチメントポイント
ウェストベルトのサポート性を向上させるため、必ず両側部のアタッチ
メントポイントをワークポジショニング用ランヤードで連結して使用し
て下さい (U字吊り)。
7B.VOLT 用 シートのアタッチメントポイント
シートのサポート性を向上させるため、必ずシート両側部のアタッチメ
ントポイントをワークポジショニング用ランヤードで連結して使用して
下さい (U字吊り)。
7C.後部レストレイン用アタッチメントポイント
このアタッチメントポイントは、レストレインシステムを連結する目的で
のみ使用できます。作業中も常にシステムの有効性を確認してください
(長さ等の調節や連結箇所を確認してください)。
8.フォールアレスト用ランヤードのコネクターホルダー
ランヤード先端のコネクターをクリップする以外の用途で使用しない
でください。
このコネクターホルダーにダブルランヤードの片方のコネクターをク
リップした状態で墜落をしても、エネルギーアブソーバーの伸長を妨
げません。
9.ギアループ
ギアループは用具を携行 / 整理する目的でのみ使用してください。
警告、危険: ギアループは、ビレイ、懸垂下降、ロープの連結、自己確保
には絶対に使用しないでください。
10.補足情報
- ユーザーは、この製品の使用中に問題が生じた際にすみやかに対処
できるよう、レスキュープランとそれに必要となる装備をあらかじめ用
意しておく必要があります
- システム用のアンカーは、ユーザーの体より上にとるようにしてくださ
い。アンカーは、最低でも 12 kN の強度を持ち、EN 795 の要求事項を
満たしていなければなりません
- フォールアレストシステムでは、墜落した際に地面や障害物に衝突す
ることがないよう、毎回使用前に十分なクリアランスがユーザーの下に
確保されていることを確認する必要があります
- 墜落距離を短くし、危険を少なくするため、アンカーが適切な位置に
設置されていることを確認してください
- フォールアレストシステムで身体のサポートに使用できるのは、フォー
ルアレスト用ハーネスのみです。
- 複数の器具を同時に使用する場合、1 つの器具の安全性が、別の器具
の使用によって損なわれることがあります
- 警告: 製品がざらざらした箇所や尖った箇所でこすれないように注
意してください
- ユーザーは、高所での活動が行える良好な健康状態にあることが必
要です警告: ハーネスを着用して動きの取れない状態のまま吊り下げ
られると、重度の傷害や死に至る危険があります
- 併用する全ての用具の取扱説明書をよく読み、理解してください
- 取扱説明書は、製品と一緒にユーザーの手に届かなければなりませ
ん。また、取扱説明書は製品が使用される国の言語に訳されていなけ
ればなりません
- 製品に記されたマーキングが読めなくならないように注意してくだ
さい
廃棄基準:
警告: 極めて異例な状況においては、1回の使用で損傷が生じ、その後
使用不可能になる場合があります (劣悪な使用環境、海に近い環境で
の使用、鋭利な角との接触、極端な高 / 低温下での使用や保管、化学
薬品との接触等)。
以下のいずれかに該当する製品は以後使用しないでください:
- プラスチック製品または繊維製品で、製造日から 10 年以上経過した
- 大きな墜落を止めた、あるいは非常に大きな荷重がかかった
- 点検において使用不可と判断された。製品の状態に疑問がある
- 完全な使用履歴が分からない
- 該当する規格や法律の変更、新しい技術の発達、また新しい製品との
併用に適さない等の理由で、使用には適さないと判断された
このような製品は、以後使用されることを避けるため廃棄してくださ
い。
アイコン:
A.耐用年数: 10 年 - B.マーキング - C.使用温度 - D.使用上の注意 - E.ク
リーニング / 消毒 - F.乾燥 - G.保管 / 持ち運び - H.メンテナンス - I.改造
/ 修理
(パーツの交換を除き、ペツルの施設外での製品の改造および
修理を禁じます)
- J.問い合わせ
3 年保証
原材料および製造過程における全ての欠陥に対して適用されます。以
下の場合は保証の対象外とします: 通常の磨耗や傷、酸化、改造や改
変、不適切な保管方法、メンテナンスの不足、事故または過失による損
傷、不適切または誤った使用方法による故障。
警告のマーク
1.重傷または死につながる恐れがあります。2.事故や怪我につながる
危険性があります。3.製品の機能や性能に関する重要な情報です。4.し
てはいけない内容です。
トレーサビリティとマーキング
a.この個人保護用具の製造を監査する公認機関 - b.CE 適合評価試験
公認機関 - c.トレーサビリティ: データマトリクスコード = 製品番号 +
シリアル番号 - d.サイズ - e.シリアル番号 - f.製造年 - g.製造月 - h.ロ
ット番号 - i.個体識別番号 - j.規格 - k.取扱説明書をよく読んでくださ
い - l.モデル名
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