Ottobock | 107
4.4 軸受けの調節
軸レバーの輪筒にある軸栓を、関節のかごの部品や下部の関節と結合します。 この種の軸受けとね
じ連結器により、摩擦を高めたり避けたりすることで、消耗による緩みを調節することができます。 こ
れを行うためには、安全ナット (14) を箱スパナ 709S18 (16) により固定し、円筒ねじ (11) を5-mm-
留めピンにより引き寄せます (図 4)。 いずれにしても、緩みをなくす調節は、 2~4 週間の流入時間
を経たあとに行います。 各修理作業においては、
その調節を制御し、
ストッパー 4Z43=H を交換する
必要があります。
軸筒 (8) およびスリット筒 (9) に上塗りするためには、Ottobock 特殊軟膏 33G6 を使用してください。
4.5 補助の調節
(図5)
モジュール式膝関節 3R23 ないし 3R32 は、製造元で管理し取付けのために調節されます。 関節補
助機器は、伸ばす際に、自動的に容易にかみ合い、
その際カチッと音が聞こえます。 補助機器は、内
部の六面体 (24) と下げねじに沿って真鍮の輪留め (23) を伝わって後から調節されます。 ねじを右
に回す = 閂を開けることが難しい、空きが少なくなり、かみ合わなくなる ねじを左に回す = 閂を開
けることが難しい、空きが多くなり、かみ合うようになる
補助機器がかみ合い、確実に関節の閂が掛かることを保証するように調節します。 調節ねじ (24) を
Loctite 636K13 により保護します。 各修理作業においては、補助機器を制御し、
ストッパー 4Z43=H
(15) を交換する必要があります。 万一補助機器が連動してかみ合わない場合は、
ストッパーを後
で処理する必要があります。 補助機器のプラスチック部分は変更しないようにしてください。
5 フォーム(泡)粉飾
関節 3R30/3R21には、
フォームプラスチックカバー 6R6 (3R6, 3S106) を使用してください。
注意
フォーム粉飾における騒音を処理するために、
タルカムパウダーを使用しないでください。 タ
ルカムパウダーは、機械の部品から油を除去します。 これは機械の重度機能障害を引き起
こす原因となり、膝関節を妨害したり、
それに伴って患者が転倒する原因にもなります。 医
療製品使用時にタルカムパウダーを使用すると、
すべての賠償請求権が無効となります。
指示
すべり特徴を最適化するため、
および騒音を処理するためには、
シリコンスプレー 519L5 を
直接フォーム粉飾を行う摩擦平面に噴霧してください。
6 修理について
注意!
シンナーやアセトン、
そのほかの揮発剤は本製品のブッシュやパッキンなどの高分子材料
を痛め、故障の原因になります。揮発剤を使用しないでください。
本製品を解体しないでください。何らかの問題が生じた場合には、本製品一式を当社へご
返送ください。