付 録
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ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ
システム・エクスクルーシブのなかには、公的に使用法が統一さ
れているものもあり、これをユニバーサル・システム・エクスク
ルーシブといいます。
本機では、ユニバーサル・システム・エクスクルーシブのうち次
の
6
つに対応しています。
インクワイアリー・メッセージ・リクエスト
[F0, 7E, nn, 06, 01, F7]
インクワイアリー・メッセージ
[F0, 7E, nn, 06, 02, (9
バイト
), F7]
インクワイアリー・メッセージ・リクエストを受信すると、
「私は
コルグの
KROME
で、システムのバージョンは・・・・・です」という
内容のインクワイアリー・メッセージを送信します。
GM
システム・オン
[F0, 7E, nn, 09, 01, F7]
Sequencer
モードで受信すると、
GM
用に初期化されます。
マスター・ボリューム
[F0, 7F, nn, 04, 01, vv, mm, F7]
(
vv:
値の下位
, mm:
値の上位、両方合わせて
16384
段階)
Assignable Pedal
や
Realtime Controls USER
時のノブ
[1]
〜
[4]
の
機能に
Master Volume
を設定して、本機で操作すると送信し、
ティンバー/トラックの相互の音量のバランスを崩さないで、
全体の音量が調整できます。受信すると、コントローラー操作時
と同様な効果がかかります。
マスター・バランス
[F0, 7F, nn, 04, 02, vv, mm, F7]
(
vv:
値の下位
, mm:
値の上位、両方合わせて
16384
段階、
8192
で
初期位置、値が小さくなるほど左寄りになる)
受信すると、ティンバー/トラックの相互の定位の関係を崩さ
ないで全体の定位が調整できます。
マスター・ファイン・チューニング
[F0, 7F, nn, 04, 03, vv, mm, F7]
(値 が
8192 [mm, vv =40, 00]
の ときはセンタ ー、
4096 [mm,
vv=20, 00]
のときは
–50
セント、
12288 [mm, vv =60, 00]
のとき
は
+50
セントとなります。)
受信すると
“Master Tune”
(
Global 0–1a
)が設定されます。
マスター・コース・チューニング
[F0, 7F, nn, 04, 04, vv, mm, F7]
(通常は上位
mm
しか使用しません。値が
8192 [mm, vv =40, 00]
のときはセンター、
6656 [mm, vv =34, 00]
のとき
–12
半音、
9728
[mm, vv =4C, 00]
のときは
+12
半音となります。)
受信すると
“Key Transpose”
(
Global 0–1a
)が設定されます。
音色等の設定データを送る(データ・ダンプについて)
プログラム、コンビネーション、ドラムキット、ユーザー・アルペ
ジオ・パターン、グローバル・セッティング、シーケンサーの各
データは、
MIDI
エクスクルーシブ・メッセージとして送信できま
す。
MIDI
エクスクルーシブ・メッセージを外部機器に送信するこ
とをデータ・ダンプといいます。
データ・ダンプを行なうと、外部機器に音色や各種設定データを
記憶させたり、もう
1
台の
KROME
の音色や設定を変えたりする
ことができます。
データ・ダンプには次の
2
種類があります。
•
メニュー・コマンド
“Dump”
(
Global P1
)の操作でデータをダ
ンプすると、インターナル・メモリーの各種データが送信さ
れます。本機で受信すると、インターナル・メモリーに直接
データが書き込まれますので、ライト操作の必要はありませ
ん。
「送信」、
「受信」参照)
•
“Enable Exclusive”
(
Global 1–2b
)にチェックがついているとき
に、ダンプ・リクエストを受信することによっても送信します。
送受信には、グローバル
MIDI
チャンネルが使用されます。
本機で受信すると、エディット・バッファーにデータが書き
込まれますので、インターナル・メモリーに保存するときは、
ライトの操作をしなければなりません。ライトは、本機での
ライト操作(→
ト方法」参照)、または
MIDI
エクスクルーシブのプログラム・
ライト・リクエスト、コンビネーション・ライト・リクエスト、
ドラムキット・ライト・リクエスト、ライト・リクエスト、ユー
ザー・アルペジオ・パターン・ライト・リクエスト、グローバ
ル・セッティング・ライト・リクエストで行なうことができま
す。
音色等のエディットを行なう
MIDI
エクスクルーシブの各データ・ダンプを利用すると、全プロ
グラムや
1
プログラム単位でのプログラムの書き換えが行なえ
ます。また、パラメーター・チェンジを使用すると、次のようにパ
ラメーターを個別にエディットできます。
パラメーター・チェンジ
•
Program
モードでは、プログラム・ネームを除く各パラメー
ターをエディットできます。
•
Combination
モードでは、コンビネーション・ネームを除く
パラメーターをエディットできます。
•
Sequencer
モード(ソング)では、
P0
〜
5
のトラック・パラメー
タ ー、
P7: Arpeggiator/Drum Track
、
P8:I nser t Effec t
、
P9:Master/Total Effect
のパラメーターをエディットできま
ドラムキット・パラメーター・チェンジ、ユーザー・アルペジ
オ・パターン・パラメーター・チェンジ
Global
モードでは、ドラムキットとユーザー・アルペジオ・パ
ターンのエディットができます。
その他グローバル・パラメーターと
Sequencer
モードの演奏
データのエディットは行なえないので、これらはデータ・ダンプ
で行ないます。
これらの送受信は、グローバル
MIDI
チャンネルが使用されます。
まず、
“Enable Exclusive”
(
Global 1–2b
)にチェックをつけて、エ
クスクルーシブ・データを送受信可能な状態にします。本機で
モードを変えるとモード・チェンジが送信されます。さらに、
個々のパラメーターをエディットすると、パラメーター・チェン
ジが送信されます。
こ れ ら の メ ッ セ ー ジ を 受 信 す る と、送 信 側 と 同 時 に 同 じ エ
ディットが行なわれます。
データ・ダンプ、音色等のエディット時の注意点
•
MIDI
エクスクルーシブ・データを受信してその処理が終了す
ると、データ・ロード・コンプリーテッドを送信します。コン
トロール・マスター側の機器は、それを受信するまで(または
充分な時間が経過するまで)次のメッセージを送信してはい
けません。
•
パラメーター・チェンジによるエディットは、
エディット・バッ
ファー上で行なわれるため、
ライトしないとインターナル・メ
モリーに記憶されず、
プログラムやコンビネーションを選び直
すと消えてしまいます。
ライトは、
または
MIDI
エクスクルーシブのプログラム・ライト・リクエストやコ
ンビネーション・ライト・リクエストで行なうことができます。
•
ソングはライトの必要はありませんが、電源をオフにすると
バック・アップされません。必要なデータは電源をオフにす
る前に
SD
カードに保存(セーブ)してください。
Summary of Contents for Krome
Page 1: ...i 2 J パラメーター ガイ ド ...
Page 120: ...Combinationモード 112 ...
Page 214: ...Sequencerモード 206 ...
Page 280: ...Effect Guide 272 ...