Korg Krome, Manual

Page: 43 / 400

PROG P3: Filter 3–5: Filter1 EG
35
Attack [00...99]
スタート・レベルからアタック・レベルへ到達するまでの時間を
設定します。
アタック・タイムをもっとも速くするには、スタート・レベルを
+99 にします。この場合、最大レベルで即座に EG がスタートしま
す。
Decay [00...99]
アタック・レベルに達したときからブレイク・レベルに到達する
までの時間を設定します。
Slope [00...99]
ブレイク・レベルからサスティン・レベルに到達するまでの時間
を設定します。サスティン・レベルに達すると、
AMS
でリセット
しない限り、ノート・オフまでそのレベルで継続します。
Release [00...99]
サスティン・レベルからリリース・レベルに到達するまでの時間
を設定します。
Note:
タッチ・ドラッグで値を変更することができます。 （→
OG
p.6
「＊
EG, Velocity Split
」参照）
Curve
説明を簡単にするため、本書のグラフのほとんどは、直線を使っ
たエンベロープが描かれていますが、実際のエンベロープはむ
しろ曲線で構成されています。
つまり、各セグメントのレベルが最初は素早く変化してから、次
のポイントに近づくにつれて緩やかに変化します。このほうが、
直線的なセグメントよりも音が自然に聞こえます。
ヴィンテージのアナログ・シンセのエンベロープは、このような
カーブを自然に形成しましたが、
KROME
では更にこれを進歩さ
せて、
4
つのセグメントのカーブの曲がり具合をそれぞれ別個に
調節できます。
フィルター EG カーブ
カーブの曲がり具合を変更しても、 EG のタイムは変わりません
が、カーブの度合いが大きくなるほど、音の先頭で値がさらに速
く変化しますので、サウンドもさらに速く変化するように聞こ
えます。
上昇／下降に適したカーブ設定
上昇または下降するそれぞれのセグメントにおいて、適した
カーブの度合いは異なります。
例えば、
Curve=3
は、アタックなどの上昇セグメントの初期設定
に適しています。一方、 Curve=6 以上は、ディケイやリリースな
どの下降セグメントに最適です。
Attack [0L (Linear), 1...9, 10E (Exp/Log)]
アタック・セグメント
—
スタート・レベルからアタック・レベル
までの移行部分のカーブの度合いを設定します。
Decay [0L (Linear), 1...9, 10E (Exp/Log)]
ディケイ・セグメント
—
アタック・レベルからブレイク・レベル
までの移行部分のカーブの度合いを設定します。
Slope [0L (Linear), 1...9, 10E (Exp/Log)]
スロープ・セグメント — ブレイク・レベルからサスティン・レベ
ルまでの移行部分のカーブの度合いを設定します。
Release [0L (Linear), 1...9, 10E (Exp/Log)]
リリース・セグメント
—
サスティン・レベルからリリース・レベ
ルまでの移行部分のカーブの度合いを設定します。
3–5c: EG Level/Time Modulation
Level
任意の
AMS
ソースで
EG
のレベル・パラメーターをコントロール
します。スタート、アタック、ブレイクの各レベルは
1
つの
AMS
ソースを共有しますが、それぞれ個別のモジュレーションの深
さをインテンシティで設定できます。
3 つのレベルそれぞれに異なる設定をすると、下図のように、繊
細、かつドラマチックな変化を与えることができます。
Note:
エンベロープの動作が
2
つのポイントの間にあるセグメン
トに入ると、そのセグメントのタイム値と、セグメントの終わり
のレベル値を調節することはできません。
例えば、
EG
がディケイ・タイムを通過しているときはディケイ・
タイムとブレーク・ レベルを調節することができません。
また、ブレイク・レベルを調節するためにコモン LFO をアサイン
した場合、 LFO は絶えず動作していますが、ブレイク・レベルは
ディケイ・セグメントが始める瞬間の LFO の値によって影響を受
けます。
これは
EG Reset
によってリセットしない限り、すでに発音して
いるノートのスタート・レベル、アタック・レベル、アタック・タ
イムは変化しないということになります。
フィルター
EG
レベル・モジュレーション
AMS [List of AMS Sources]
EG
のレベル・パラメーターをコントロールする
AMS
ソースを選
びます。 （→
p.358
「
AMS List
」参照）
St (Start) [–99...+99]
スタート・レベルにかかる
AMS
モジュレーションの効果の深さ
と方向を設定します。
例えば、
“AMS”
ソースを
Velocity
に、
“St (Start)”
を
+99
にすると、鍵
盤を強く弾くほどスタート・レベルが上がります。
“St (Start)”
を
–
99
にすると、鍵盤を強く弾くほどスタート・レベルが下がりま
す。
Curve ＝ 0 （ Linear ）
Curve
＝
0
（
Linear
）
Curve ＝ 10 （ Exp/Log ）
Curve
＝
10
（
Exp/Log
）
オリジナル・シェープ
スタート、ブレイクが＋、
アタックが−のAMS スタート、アタック、
ブレイクが−のAMS
スタート、アタック、
ブレイクで＋のAMS