5.1.2
スタティックアライメントの最適化
可能であれば、L.A.S.A.R.(ラザー) ポスチャーを使用して義足のスタティックアライメントの調整を
行ってください。オットーボックの下腿義足および大腿義足のアライメントの推奨をご確認ください。
5.1.3
ダイナミックアライメントの最適化
角度変更やスライドをしながら、前額面 (ML) と矢状面 (AP)の義足のアライメントを最適にすること
により、正しいヒールコンタクトから前足部へのスムーズな体重移動と踏み返しがもたらされます。 下
腿切断者の場合には、立脚期に生理的な膝の屈曲が行えることを確認してください。
5.2
設定および最終組立て
アダプター部分が多方向に動く構造になっているので、チューブアダプターの調整ネジはすべて均等
に固く締めてください
(15Nm)
。
その際には、
トルクレンチ(710D1)を使用してください。
最終組立てが終了したら、
ロックタイト
(636K13 )でネジを固定してください。
5.3
ヒールウェッジ
注意
ヒールウェッジ使用時の膝に作用する力による転倒の危険
ヒールウェッジを使用すると、義足に荷重をかける立脚相での膝屈曲が促されます。
そのため、立脚相
コントロールを有していない膝継手を場合はダイナミックアライメント調整には特に注意してください。
装着者が、
ヒールの蹴り返しが柔らかい、
または立脚中期に膝が過伸展になると感じる場合、同梱さ
れている2個のヒールウェッジの内1つを使用し、
ヒールの硬さを強くすることができます。
•
柔らかいヒールウェッジ:半透明
•
硬いヒールウェッジ:色:黒
5.3.1
ヒールウェッジの装着
備考
MG3の装着者の場合、初めはヒールウェッジを付けずに義足をチェックしてください。MG4の装着者
の場合、
ヒールウェッジの装着を推奨します。
備考
ヒールウェッジを足部に取付ける際には、接着剤は必要ありません。
備考
ヒールウェッジを適切に挿入するには、
ヒールウェッジのロック用の窪みを、取付けスプリングのかみ
合せ留具(図3-部品7)に確実に取付けるようにしてください。
1.
ヒールウェッジ(図3-部品3)を挿入のため方向づけし、
ウェッジのロック用窪みを近位および後部方
向に位置付けます。
2.
義足の取付けスプリング(図3-部品2)とヒールスプリング(図3-部品4)の間にヒールウェッジを後方
からスライドして設置します。
5.3.2
ヒールウェッジの取外し
備考
186
647G824-INT-01-1204.indd 186
19.04.12 11:07