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概要
マルチビットレートルーティングスイッチャーHDS-X3000シリーズは、
従来のSDTV SDIの信号レート
(143 Mbps〜270 Mbps)に加え、
360 Mbps SDI、540 Mbps SDI、さらに HDTV SDI の信号レート
(1.5 Gbps)を扱うマトリクススイッチャーです。
本シリーズには 3 種類のフレームモデルと各種オプションボードや
パネル(下記参照)があり、各フレームの最大マトリクスサイズま
で、16 入出力単位で増設が可能です。
フレーム(本体外筐ユニット)
•
マルチビットレートルーティングスイッチャーHDS-X3700:
最大マトリクスサイズ 128×128
•
マルチビットレートルーティングスイッチャーHDS-X3600:
最大マトリクスサイズ 64×64
•
マルチビットレートルーティングスイッチャーHDS-X3400:
最大マトリクスサイズ 16×16
オプションボード
/
パネル
•
ディストリビューションボードHKDS-X3010
•
マトリクスボードHKDS-X3060
•
シリアル入力ボードHKDS-X3014
•
シリアル出力ボードHKDS-X3064
•
ルーティングスイッチャーコントロールパネル BKS-R3400(HDS-
X3400 専用)
•
SDTVシリアル入力ボードHKDS-X3011(近日発売予定)
実際の信号切り換え操作は、別売りのコントロールユニットBKS-
R1607/R1608/R3209/R3210などの外部制御機器から行います。
また、本システムを動作させるためには、あらかじめPCのターミナ
ルエミュレーターなどによる、各種の設定(テーブルデータ作成や
システムの設定)が必要です。
HDS-X3000
シリーズ
ルーティングスイッチャーの特長
マルチビットレートに対応
従来の SDTV SDI (143 Mbps 〜 270 Mbps)に加え、360 Mbps
SDI、 540 Mbps SDI や、HDTV SDI (1.5 Gbps)にも対応します。
また、これらは 1 入出力単位で異なるレートに対応できます。
ご注意
HDS-X3000シリーズは、1.5 Gbps以外のSDI信号へのリクロッキン
グ処理(PLL 回路による波形整形)は行いません。従って、HDS-
X3000シリーズだけで、1.5 Gbps 以外の SDI 信号の入出力を繰り
返すと、後段のSDI信号入力機器によっては、受信エラーが発生
する場合があります。そのような場合は、経路の途中に外部リク
ロッキング処理を付加することをお勧めします。
◆詳しくは、お買い上げ頂いた機器の販売担当者にお問い合わせくださ
い。
16
入出力単位で増設が可能
各フレームの最大マトリクスサイズまで、16入出力単位で増設が可
能です。
リダンダント
CPU/
リダンダント電源を標準装備
(HDS-
X3700/X3600)
信頼性を重視する放送業務用機器として不可欠なバックアップ用
コントロールボード、およびバックアップ用電源ユニットが標準で装
備されています。
2
系統のリファレンス信号に対応
(HDS-X3700/X3600)
ビデオリファレンス用入力端子を 2 系統備え、マトリクス基板
(HKDS-X3060)単位で選択して使用できます。
例えば、放送局のハウスシンクと、それと異なる位相/ 周波数のリ
ファレンスを1つの筐体内で別々のマトリクスリファレンスとして使用
することができます。
ソニー
S-BUS
コントロール方式
本システムは、1 本の同軸ケーブルで動作をコントロールできるソ
ニーS-BUSコントロール方式を採用しています。日常の複雑な操
作も同軸ケーブル 1 本で実現します。
新開発ソフト仕様に対応
本システムは、従来のソニールーティングスイッチャー制御ソフトか
ら制御マトリックスサイズや制御内容をグレードアップした新ソフトに
対応しています。主な拡充内容は下記の通りです。
•
1024×1024 (8レベル)または 1024×512(16レベル)に対応。
•
16文字の「デスクリプション(記述)名称」を最大2048まで登録
可能。
•
32 種類の「タイプ名」を使用可能。
•
タイライン管理の各グループの要素数を255に拡張。