MIDI メッセージを使って本機をコントロールする
本機は P.20 の MIDI インプリメンテーション・チャートで「○」
印の付いている MIDI メッセージを送受信します。これらの MIDI
メッセージを使って、外部から本機をコントロールすることが
できます。詳しくは MIDI インプリメンテーション(P.12)をご
覧ください。
中でも代表的な機能について説明します。
■パッチを切り替える .........................................................
本機は 128 以上のパッチを持っているので、プログラム・チェン
ジ・メッセージだけではすべてのパッチを選ぶことができませ
ん。そのため、プログラム・チェンジ・メッセージとバンク・セ
レクト・メッセージを併用してパッチを切り替えます。
バンク・セレクト・メッセージはコントローラー・ナンバー 0 とコ
ントローラー・ナンバー 32 の組み合わせですが、本機はコント
ローラー・ナンバー 32 の値を常に「0」とみなします。
工場出荷時は、下図のようにコントローラー・ナンバー 0 の値
80 とプログラム・ナンバーで 1 〜 128 のパッチを、コントロー
ラー・ナンバー 0 の値 81 とプログラム・ナンバーで 129 〜 255
までのパッチを選ぶことができます。
パッチを切り替えるには、次の順番で外部機器から MIDI メッセ
ージを送信してください。
コントローラー・ナンバー 0 の値
80(1 〜 128 番のパッチ)
81(129 〜 256 番のパッチ)
コントローラー・ナンバー 32 の値
0(どのような値を送信しても、常に 0 とみなします)
プログラム・ナンバー
1 〜 128
これらの MIDI メッセージをこの順に受信すると、パッチが切り
替わります。また、コントローラー・ナンバー 0 / 32 を送信せ
ずに、プログラム・ナンバーだけを送信すると、以前送信された
コントローラー・ナンバー 0 / 32 の値と、いま送信したプログ
ラム・ナンバーでパッチが選ばれます。
※工場出荷時はコントローラー・ナンバー 0 の値が 80 / 81 でパ
ッチを切り替えるように設定されていますが、Bank Sel パラ
メーター(P.5)を変更することで、パッチを切り替えるコン
トローラー・ナンバー 0 の値を変更することができます。
※機種によってパッチ数が異なります。
※ディスプレイに「
」(no Patch:パッチなし)と表示さ
れ音が出ないことがあります。これは、バンク・セレクト・メ
ッセージやプログラム・チェンジ・メッセージを誤った値で送
信したためです。ディスプレイの表示を元に戻すには、Value
ボタンを押してください。内蔵されているパッチについては、
各機種専用の取扱説明書をご覧ください。
■パフォーマンスを切り替える...........................................
プログラム・チェンジ・メッセージを使ってパフォーマンスを切
り替えることもできます。ただし、工場出荷時は切り替わらな
いようになっています。くわしくは、MIDI インプリメンテーシ
ョン(P.16 : Control Channel)をご覧ください。
■音色テーブルを切り替える ..............................................
本機にはふたつの音色テーブルがあります。電源投入時には、
各機種専用の取扱説明書の音色テーブル 1 に設定されています
が、GM システム・オン、または GS リセットを受信すると音色
テーブル 2 に切り替わります。再び音色テーブル 1 に戻すには、
GM システム・オフ/イグジット GS を本機に送信するか、電源
を入れ直すかしてください。
音色配列については各機種専用取扱説明書の音色一覧表をご覧
ください。
※本機がパッチ・モードに設定されていても GM システム・オン
や GS リセットを受信するとパフォーマンス・モードに切り替
わり、音色テーブル 2 に切り替わります。
※システム・エクスクルーシブ・メッセージ受信スイッチ(P.5)
が「oFF」または「PAr」になっていると、GM システム・オ
ン、または GS リセットを受け付けなくなるため、音色マップ
2 には切り替わりません。
注意
音色テーブル 2 に設定されていると、下図のようにディスプレ
イ右下のドットが点灯します。
1
2
3
127
128
126
0
1
2
3
80
81
126
127
8