Anest Iwata E-M10C Series, Instruction Manual

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③
塗料、溶剤への引火による火災防止
塗料通路内の洗浄は必ず静電コントローラ（E-SC12B：別売）の電源をＯＦＦしてから行ってくだ
さい。塗料及び溶剤は引火性があり、引火点が低いため、吹付部周辺で火花放電した場合に着
火する可能性があります。
被塗物と塗装機との吹付距離は、１０ｃｍ以上離してください。静電ガンと被塗物との距離が
１０ｃｍ以下になると放電し、特に引火点の低い塗料を使用した場合に引火する可能性がありま
す。
ラッカー系塗料は絶対に使用しないでください。ラッカー系塗料は引火点が低く着火が生じる
可能性があります。
静電ガンに汚れ防止のためのシートを被せないでください。シートに溜まった静電気が放電し、
溶剤ガスに着火する可能性があります。
低抵抗塗料、電気リーク性が強いメタリック塗料を静電ガン E-M10C シリーズで塗装する場合
は、塗料、塗料ホース、塗料供給装置を絶縁し、さらに、塗料供給装置は保護柵を設けて使用し
てください（保護柵の設置については P.④の「人体保護 高電圧からの保護
」の記述事項をお
守りください）。絶縁されていない場合、アースされた金属物間で放電により、塗料や溶剤に引火
する可能性があります。（接続方法については、P.8 の接続例を参照してください。）
低抵抗塗料、電気リーク性があるメタリック塗料を静電ガン E-M10C シリーズで塗装する場合、
塗装中、塗料容器内の塗料が少 なく なり、塗料補給を行う時は、必 ず静電コントローラ ：
E-SC12B（別売）の電源を OFF にしてから塗料補給を行ってください。 高電圧荷電中に塗料補
給を行うと塗料に引火する可能性があります。
低抵抗塗料、メタリック塗料を静電ガン E-M10C シリーズで塗装する場合に、同一現場で２台
以上の静電ガンを使用する時は、塗料供給装置は独立させてください。例えば１台の塗料供給
装置で２台の静電ガンを使用してしまうと、片側の静電ガンのみ荷電させても、塗料を伝わり、も
う片側の荷電していない静電ガンが荷電されることになり、塗料や溶剤への引火による火災事
故の要因になります。
30cm
以上 30cm
以上
30cm
以上
保護柵(金属性)
塗料供給装置
絶縁台
塗料供給装置