22
1.0
用途
1.1
目的:
巻取り式安全ブロック(
SRD
)は、個人用墜落制止システム(
PFAS
)の構成品として設計されています。図
1
に、本取扱説明書に記載され
ている
SRD
を示しています。
SRD
は、作業者の移動と墜落防止の両立が求められるほとんどの状況で使用できます(例:点検作業、建設一般、
保守作業、石油採掘、閉所作業)。
1.2
規格:
SRD
は、本書の表紙に記載された国または地域レベルの標準や規格に準拠しています。個人の墜落防止に関するその他の詳細について
は、労働安全を規定する行政(
OSHA
)の要件を参照してください。
1.3
トレーニング:
この製品は、正しい用途と使用方法のトレーニングを受けた方が使用することを想定しています。本書を熟読し、本製品の正しい
取扱方法と使用方法に関するトレーニングを受けることは、本製品の使用者の責任です。また、使用者は、動作特性、用途の制限、不適切に使
用した場合の結果についても理解する必要があります。
1.4
制約:
本製品を設置または使用する前に、次の制約条件を常に考慮してください。
•
耐荷重:
ANSI Z359.14
要件に従って、
SRD
は全重量(衣類や工具などを含む)が
59 kg
(
130 lbs
)から
141 kg
(
310 lbs
)の作業者
1
人が使用することを想定しています。
1
システムの構成品のすべてが用途に適した耐荷重定格を満たしていることを確認してください。
•
アンカー:
墜落制止システム用に使用するアンカーには、指定された向きでシステムに加わる、以下の記述よりも高い静荷重に耐えられる
強度が必要です。
1.
認定外アンカーの場合は、
22.2 kN
(
5,000 lbs
)。
2.
認定アンカーの場合は、最大墜落制止力(最大衝撃耐荷重)の
2
倍。
複数の墜落制止システムをアンカーに取り付ける場合は、上記(
1
)および(
2
)の強度に、アンカーに取り付けられているシステムの数を
乗じてください。
OSHA 1926.502
および
1910.140
の記載:
個人用墜落制止システムの取り付けに使用するアンカーは、プラットフォームの支持また
は懸下に使用されているアンカーから独立し、また、装着された使用者
1
人当たり
22 KN
(
5,000 lbs
)以上の支持力を有し、あるいは、安
全率
2
以上を保持し、有資格者の監督下にある個人用墜落制止システム全体の一部として設計、設置および使用されるものとする。
•
ロック速度:
墜落の途中に障害物が存在しないようにしてください。閉鎖空間や狭い空間で作業すると、墜落時に
SRD
がロックするのに
十分な速度に達しない場合があります。砂や砂利など安定しないものの上で作業をすると、
SRD
がロックするのに十分な速度に達しない
場合があります。
SRD
のロックが機能するには、墜落の途中に障害物がないようにする必要があります。
•
自由落下:
正しく使用されると、
SRD
は自由落下距離を
61 cm
(
2 ft
)に制限します。落下距離が長くなるのを防ぐために、アンカーの高さ以
上で作業しないでください。
3M
に確認せずに、ランヤードなどの構成品を接続して
SRD
を延長しないでください。ワイヤーロープを固定した
り、絡ませたり、巻取りや張りを妨げたりしないようにしてください。ワイヤーロープがたるまないようにしてください。
•
振り子現象を伴う墜落:
墜落が発生する地点の真上にアンカーポイントが配置されていない場合は、振り子現象を伴う墜落が発生しま
す。振り子現象を伴う墜落時には、物体に衝突する衝撃によって重傷を負う可能性があります(図
3A
を参照)。振り子現象を伴って墜落す
る危険性を最小限に抑えるために、できるだけアンカーポイントの真下で作業してください。
•
落下距離:
図
3B
と
3C
は、落下距離を示しています。
SRD
墜落制止システムは、
SRD
が頭上に直接固定されている立ち位置からの落下に対し
て、最低
2 m
(
6 ft
)の落下距離が必要です(図
3B
)。作業者がひざをついたりしゃがんだりした状態で墜落した場合は、さらに
1 m
(
3 ft
)
の落下距離が必要です。振り子状態を伴う墜落(図
3C
)では、垂直落下距離の合計は、使用者がアンカーポイントの真下で墜落した場合より
も長くなりますので、さらに落下距離が必要になります。図
4
とその付表には、各種
SRD
アンカーの高さ(
A
)に対する最大作業半径(
C
)と落
下距離(
B
)が表されています。推奨作業区域は、最大作業半径内のエリアに制限されます。
•
危険:
危険な環境で本製品を使用する場合は、使用者のけがや製品の損傷を防ぐために、さらなる予防策を講じてください。危険として次
の例が挙げられますが、これに限定されるものではありません。高温、有毒化学物質、腐食環境、高電圧送電線、爆発性ガスまたは有毒ガ
ス、稼働中の機械、落下して使用者または墜落制止システムに接触するおそれのある頭上の物体。自分のワイヤーロープが他の作業者の
ワイヤーロープと交差したり絡まったりするような場所では作業しないでください。物が落下してワイヤーロープに衝突する可能性のある
場所では作業しないでください。バランスを崩したり、ワイヤーロープが損傷したりするおそれがあります。ワイヤーロープが脇の下や足の
間をくぐらないようにしてください。
•
鋭利な角および縁:
保護されていない鋭利な角や縁にワイヤーロープが接触したり、擦れたりする場所での作業は行わないでください。鋭利
な角や縁との接触が避けられない場合は、角や縁を保護材で覆ってください。
1
耐荷重:
59 kg-141 kg
(
130 lbs-310 lbs
)は、
ANSI Z359.14
クラス
B
規格で必要な重量範囲です。一部の
SRD
は、
OSHA
ごとに
191 kg
(
420 lbs
)の最大重量にも対応します。本取扱説明書の
対象となる
SRD
モデルとその最大耐荷重については、図
1
を参照してください。
Summary of Contents for DBI-SALA 3400862
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