23
2.0
使用
2.1
墜落保護および救助計画:
事業者は、
ANSI Z359.2 Minimum Requirements for a Comprehensive Managed Fall Protection
Program
(墜落防止の包括的管理プログラムに係る最低条件)を満たす墜落保護および救助計画を用意する必要があります。計画には、方
針、義務およびトレーニング、墜落保護手順、墜落の危険の排除および管理、救助手順、インシデント調査、プログラムの有効性評価などを盛
り込んだ、事業者が管理する墜落保護プログラムのガイドラインおよび要件を記載する必要があります。
2.2
点検の頻度:
SRD
は現場責任者
1
または救助者が
2
使用前に毎回点検するものとします(表
3
を参照)。さらに、点検は使用者以外の安全管理
者が行うものとします
3
。作業条件が過酷な場合(過酷な環境、長期間の使用など)、安全管理者による点検の頻度を上げる必要があります。
安全管理者は、点検スケジュール(表
3
)を参考に、適切な点検間隔を決定するものとします。点検手順は、「点検および保守記録」(表
3
)に記
載されています。安全管理者による点検の結果は、「点検および保守記録」に記入するか、
RFID
(
Radio Frequency Identification
)システムを
使用して記録してください
(
セクション
5
を参照
)
。
2.3
通常の動作:
通常作業では、作業員は普通の速度で移動するため、ワイヤーロープは引っかかったり緩みができたりせずに伸縮します。墜落が
起きると速度感知ブレーキシステムが作動し、墜落を止め、墜落の衝撃を和らげます。通常の作業中は、
SRD
のロックが作動する可能性がある
ため、急な動作をしないようにしてください。ワイヤーロープを巻き出し切った状態で墜落が起きた場合は、組み込まれている予備のワイヤーシ
ステムまたはショックアブソーバーが墜落制止力を軽減します。
2.4
フルハーネス:
巻取り式安全ブロックには、フルハーネスを併用してください。ハーネスの接続ポイントは、使用者の重心より上に来るようにして
ください。胴ベルトと巻取り式安全ブロックとの併用は認められておりません。胴ベルトの使用中に墜落が起きた場合は、誤って身体がベルト
から外れたり、身体を適切に支えられずに外傷を負ったりする可能性があります。
2.5
構成品の適合性:
特に記載のある場合を除き、
3M
の製品は、
3M
の墜落制止用器具と組み合わせて使用することを推奨します。指定以外の構成部
品やサブシステムを使った代用および交換はこの製品の適合性を損ない、システム全体の安全性と信頼性に影響を及ぼすおそれがあります。
2.6
コネクターの適合性:
コネクターには適合性が必要です。接続部がどのような向きになっても開閉機構が不用意に開かない寸法や形状に設計
されています。適合性について質問がある場合は
3M
へお問い合わせください。コネクター(フック、カラビナ、
D
リング)は、最小で
22.2 KN
(
5,000 lbs)
を支えられる強度が必要です。コネクターには、アンカーまたはその他のシステム構成品との適合性が必要です。適合性のない器
具を使用しないでください。適合性のないコネクターは、誤って脱落することがあります(図
5
を参照)。コネクターには、寸法、形状、強度の面
において適合性が必要です。セルフロック式のスナップフックとカラビナを使用してください。スナップフックまたはカラビナを取り付ける接続
部の寸法が小さすぎたり、変則的な形状の場合は、スナップフックまたはカラビナの開閉部に力がかかる場合があります(
A
)。この力により開
閉部が開き(
B
)、スナップフックまたはカラビナが接続部から脱落する場合があります(
C
)。
2.7
接続:
本製品にはセルフロック式のスナップフックとカラビナのみをご使用ください。いずれの接続も、寸法、形状、強度の面において適合性が
あることを確認してください。適合性のない器具を使用しないでください。すべてのコネクターが完全に閉じ、ロックがかかることを確認してく
ださい。
3M
のコネクター(スナップフックおよびカラビナ)は、それぞれの製品の取扱説明書で指定された方法でのみ使用してください。不適
切な接続の例については、図
6
を参照してください。スナップフックおよびカラビナを、次のように接続しないでください。
A.
すでに他のコネクターが接続された
D
リングへの接続。
B.
開閉部に荷重がかかってしまう方法での接続。スナップフックに
16 kN
(
3,600 lbs
)のゲート(開閉部)が装備されている場合を除き、
大型のスロートスナップフックを標準サイズの
D
リングや同様の物体に接続しないでください。接続すると、フックまたは
D
リングがねじれ
たり回転したりした場合に開閉部に負荷がかかります。
C.
アンカーやDリングにコネクターの突起部分が引っかかっているだけで接合されていなかったり、接続されていることが目視で確認できな
いなどの不完全な接続。
D.
スナップフック同士、カラビナ同士の接続。
E.
ベルトやロープランヤードへの直接接続、または回し掛け(ランヤードおよびコネクター双方の製造元の取扱説明書で、このような接続が
明確に認められている場合を除く)。
F.
スナップフックまたはカラビナが閉じずロックがかからない、または脱落が発生するおそれのある形状あるいは寸法の対象物への接続。
G.
荷重がかかった状態で、コネクターを適切な位置に配置できないような方法での接続。
表 2 – 点検スケジュール
使用の程度
使用例
使用条件
点検の頻度
安全管理者
あまり使用されない
~軽度
救助、閉所、工場の保守
良好な保管条件、屋内使用、まれな屋外使用、室温、清潔な
環境
年に
1
回
中程度~頻繁な使用
輸送、住宅建設、電気・ガスなどの公共
施設、倉庫
適正な保管条件、屋内使用および屋外での拡張使用、あらゆる
温度、清潔な環境または粉塵の多い環境
半年から年に
1
回
かなり頻繁~連続使用
商業建設、石油およびガス、鉱業
過酷な保管条件、屋外での長期使用または連続使用、あらゆる
温度、汚れのつきやすい環境
四半期から半年に
1
回
1
現場責任者:
墜落の危険にさらされる場所で職務を遂行する権限を事業者から委譲された者。
2
救助者:
救助システムの操作により補助救助を実施しようとしている救助対象者以外の者。
3
安全管理者:
事業主によって、事業主が管理する墜落保護プログラムの即時の監督、実施、監視の責任を負うように指定され、トレーニングや経験を通じて、既存および潜在的な墜落の危険について
認識、評価、対処でき、このような危険に関して速やかに是正措置を講じる事業者の権限を有する者。
Summary of Contents for DBI-SALA 3400862
Page 5: ...5 7 8 A B A B A B C D A C C B C B B A D E C 9 1 2 3...
Page 6: ...6 10 A B 11 A B C D 90 270...
Page 7: ...7 12 1 2 3 4 5A 5B 13 14 15 16 B B A A C C A D C B A 17 18 19 A A B D C...
Page 18: ......
Page 19: ...19 SIT 5908239 C Self Retractive Lanyard SRL 3M 3M SRL ANSI Z359 3M 3M 3M 3M JA...
Page 20: ...20 SRD SRD SRD PC VCR 30 cm 1 ft...
Page 28: ......
Page 38: ......