メンテナンスマニュアル
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弦長(イントネーション)
新しい弦に交換したときやネックの調整を行った後には、すべての
フレットで正しい音程が得られるように、弦の長さを微調整(イント
ネーション調整)する必要があります。正確にチューニングを行い、演
奏時の状態にギターを持って、各弦の12フレットを押さえたときの
音と、12フレット上でのハーモニクス音を比較します。12フレット上
でのハーモニクス音を基準として、12フレットを押さえた音のほうが
音程が低い場合は、ブリッジサドルを前方(Fig. 12 A)へ移動させて
弦長を短くします。反対に12フレットを押さえた音のほうが音程が高
い場合は、ブリッジサドルを後方(Fig. 12 B)へ移動させて弦長を長く
します。ブリッジの種類によって調整方法が異なりますので調整マニ
ュアルにしたがって調整を行ってください。
正確なイントネーション調整を行うためにチューニングメーターを
使用してください。
サドルを大幅に後退させる場合は弦が切れる可能性がありますの
で、かならず弦を緩めてからサドルの調整を行ってください。
ピックアップ
ピックアップの高さを調整することで音量や音質を微調整すること
ができます。(+)ドライバーでピックアップ両側のアジャストスクリュ
ー(Fig. 13 A)を調整し、最終フレットで弦を押さえた状態でピックア
ップの高さを調整します。ピックアップまたはポールピースと弦の隙
間が2〜3mmの状態が一般的ですが、ピックアップの最適な高さ
は、ピックアップの種類、演奏形態やアンプ側の特性によっても異な
りますので、実際に音を確認しながら調整してください。ピックアッ
プと弦の距離が近いほど音量は増しますが、近すぎると音が歪んだ
り、ピックアップの磁力による弦ビレの原因になります。反対に距離
が遠いほど歪の少ないクリアーな音質になりますが、高音域が減少
したり音量が低下する場合があります。
ポールピースの高さ調整が可能なピックアップは、あくまで、各弦ご
とのバランス補正のためにポールピースの高さ調整を行ってくださ
い。ポールピースの種類によって、(−)ドライバーや付属の六角レン
チで調整を行います。(Fig. 13 B)特に(−)スクリュータイプは調整範
囲に限りがありますのでご注意ください。
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A
B
12F
Fig. 12
A
B
12F
Fig. 12
Fig. 13
Fig. 13
PrestageManual.indb 10
10/12/2007 3:49:29 PM