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PX10/PX8/PX5/PX3
出力をもつアンプ出力に対して互換性があり、どの
ようなオーディオアナライザでも適用できます。
外乱の影響をできる限り排除するために、被測定ア
ンプとアナライザの筺体間を短くして接続してくだ
さい。
また、出力は必ずフローティングにして測定してく
ださい。
(負荷側の片方を接地しない。オシロスコープでモニ
ターするときは、シャーシグランドを基準にして行
います)
2.
電気的特性
2-1. 準備
2-1-1. 負荷抵抗
各出力端子の負荷抵抗は下記に従います。
8Ωモード:8Ω±1% (定格750W 以上)
2Ωモード:2Ω±1% (定格250W 以上)
2-1-2. 入力信号
特に指定のない場合、入力信号は1kHzの正弦波とします。
信号源のインピーダンスは、100〜150Ωとします。
0dBu=0.775Vrms とします。
2-2. 検査
2-2-1. 利得
測定条件
判断基準
サービス検査モードで、Analog > CFG1(+14dBu)を選択します。
測定モード/8Ω モード
入力端子に1kHz、-6dBuの正弦波を入力し、出力レベルを測定します。
全チャンネル
PX10
21.3dBu ± 2dB
PX8
20.3dBu ± 2dB
PX5
18.3dBu ± 2dB
PX3
16.1dBu ± 2dB
チャンネル間
± 2dB
サービス検査モードで、Analog > CFG2(+4dBu)を選択します。
測定モード/8Ω モード
入力端子に1kHz、-6dBuの正弦波を入力し、出力レベルを測定します。
全チャンネル
PX10
31.3dBu ± 2dB
PX8
30.3dBu ± 2dB
PX5
28.3dBu ± 2dB
PX3
26.1dBu ± 2dB
チャンネル間
± 2dB
PXアンプの信号の流れと出力方式
PXアンプでは出力方式はBTL固定になっています。(図2)
〈図2〉