資料 MIDI関連
1. MIDI の基礎知識
MIDIとは
MIDI
(ミディ)
は、Musical Instruments Digital Interfaceの頭文字をとったもので、楽器同士を接続して演奏
情報や音色情報などをやりとりするために作られた世界統一の規格です。世界統一規格ですからメーカー
や楽器の種類が違ってもデータをやりとりすることができます。
MIDIでは、
「鍵盤を弾く」
「音色を選ぶ」
といった演奏に関する情報以外に、設定を切り替える為の情報や、
テンポをコントロールするための情報など、さまざまな情報をやりとりすることができます。これらの情
報をフルに活用すると、MU100Bを演奏するだけではなく、パートごとのパンやリバーブの深さを変えた
り、エフェクトやイコライザーの設定を変更するなど、さまざまなコントロールができます。
ここでは、MIDIの機能をフルにお使いいただくために必要なMIDIの基礎知識について解説します。
MIDIチャンネル
4
・ MIDIの情報には、MIDIチャンネルという1〜16の番号が割り当てられています。MIDIではこのMIDI
チャンネルを使って、1本のMIDIケーブルで同時に16パート分の情報を送る仕組みになっています。
・ たとえば、コンピューターやシーケンサーで多くのパートを使った演奏をMIDIを使って送信す
る場合、受け手側の機器では、受信したいチャンネル(MIDI受信チャンネル)
を設定すること
で、16パートの信号の中から特定のパートの信号だけを選んで受信することができます。
・ 極端な例ですが、下の図のように16台の音源を用意して、それぞれMIDI受信チャンネルを1〜16
に設定すると、1本のMIDIケーブルを通っている演奏は各音源で別々に再生されるわけです。
音源1 1チャンネル
音源2 2チャンネル
音源3 3チャンネル
音源16 16チャンネル
MIDIスルー
ボックス
シーケンサー
1
MU100Bでは、1〜32のパートがそれぞれ上図の音源1台分の働きをします。そのためパートごとのMIDI受信
チャンネルをA01〜A16、B01〜B16に設定することで、MIDI IN-AとMIDI IN-Bの2つのMIDI端子に送られて
くる合計32パート分のデータを、全て再生することができます。
シーケンサー
パート17 B01チャンネル
パート18 B02チャンネル
パート32 B16チャンネル
MIDI IN-A
シーケンサー
パート1 A01チャンネル
パート2 A02チャンネル
パート16 A16チャンネル
MIDI IN-B
実際にシーケンサーを2台使用して32パートを再生するためには、
シーケンサー間の同期をとる必要があります。