・ ドラムセットアップパラメーターをエディットする場合は次の手順で行います。たとえば、
スネアドラムのドラムインストゥルメントピッチコースを+3に設定するMIDIメッセージを
組んでみましょう。まず、NRPNの表からドラムインストゥルメントピッチコースのNRPN
MSBの値を確認します。NRPN MSB=24です。NRPN LSBはrrという表記になっていますが、
これはエディットするインストゥルメントのノートナンバーを表しています。スネアドラム
のノートナンバーをボイスリストのドラムボイスで確認すると、38です。すなわち、NRPN
LSB=38になります。そして、64を±0として+3の値を求めると、67になります。以上より、
MIDIメッセージは下記のようになります。
NRPN MSB
(Control#99)
24
NRPN Select LSB
(Control#98)
38
Data Entry MSB
(Control#6)
67
・ 一旦NRPNが設定されると、その後同じチャンネルで受信するデータエントリーは、設定し
たNRPNの値として処理されます。このメッセージを使ってコントロールした後は、パラ
メーターナンバーをNull
(7FH, 7FH)
に設定して誤動作を防止してください。
「1.2.22 RPN(レジスタード・パラメータ・ナンバー」
・ RPNは、ピッチベンドセンシティビティなどを設定するメッセージです。
・ パラメーターを操作するMIDIメッセージの組み方は、NRPNの場合とほとんど同じです。
・ たとえば、ピッチベンドセンシティビティを1オクターブ
(12半音)
に設定するMIDIメッセー
ジは下記のようになります。
RPN MSB
(Control#101)
0
RPN Select LSB
(Control#100)
0
Data Entry MSB
(Control#6)
12
・ 一旦RPNが設定されると、その後同じチャンネルで受信するデータエントリーは、設定した
RPNの値として処理されます。このメッセージを使ってコントロールした後は、パラメー
ターナンバーをNull
(7FH, 7FH)
に設定して誤動作を防止してください。
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「2.システムエクスクルーシブメッセージ」
の解説
ここでは、システムエクスクルーシブメッセージの中で、特に使用頻度の高いものについて解
説を行います。
・ 次のマスターボリュームが定義されています。
・ すべてのチャンネルの音量を一度にコントロールするためのシステムエクスクルーシブメッ
セージです。
・ mmでは、音量を設定します。
F0 7F 7F 04 01 11 mm F7
(16進数)