17
L44_PROGRESS_L445000D (211212)
(JP)日本語
図に示された使用方法の中で、×印やドクロマークが付いていないものだけ
が認められています。最新の取扱説明書やその他の関連情報はウェブサイト
(www.alteria.co.jp)で参照できますので、定期的に確認してください。
疑問点や不明な点は(株)アルテリア(TEL04-2968-3733)にご相談ください。
非対称 Y 字型ランヤード
1.用途
PPE(個人保護用具)非対称 Y 字型ランヤードです。EN 354: 2010 に適合して
います。
ロープクランプやライフラインとの連結、中間支点の通過に使用する非対称 Y
字型ダイナミックロープランヤードです。
ヴィアフェラータや、それに似た用途では使用しないでください。
製品の破断強度以上の荷重をかける使用や、本来の用途以外での使用は絶対
に避けてください。
警告
この製品を使用する高所での活動には危険が伴います。
ユーザー各自が自身の行為、判断についてその責任を負うこととします。
使用する前に必ず:
- 取扱説明書をよく読み、理解してください
- この製品を正しく使用するための適切な指導を受けてください
- この製品の機能とその限界について理解してください
- 高所での活動に伴う危険について理解してください
これらの注意事項を無視または軽視すると、重度の傷害や死につながる場合があ
ります。
責任
警告:使用前に必ず、
「用途」の欄に記載された使用用途のトレーニングを受け
てください。トレーニングは、
「用途」の欄に記載された使用用途に対応してい
る必要があります。
この製品は使用方法を熟知していて責任能力のある人、あるいはそれらの人か
ら目の届く範囲で直接指導を受けられる人のみ使用してください。
ユーザーは各自の責任で適切な安全確保の技術を習得する必要があります。
誤った方法での使用中及び使用後に生ずるいかなる損害、傷害、死亡に関して
もユーザー各自がそのリスクと責任を負うこととします。各自で責任がとれない
場合や、その立場にない場合はこの製品を使用しないでください。
2.各部の名称
(1) 短いアーム (2) 長いアーム (3) プラスチックスリーブ付縫製処理済み末端
(4) カラビナアタッチメントホール (5) ハーネスアタッチメントホール (6) フォ
ールインジケータ
ロープランヤードの素材:ナイロン
3.点検のポイント
毎回、使用前に
ロープおよび縫製箇所を点検してください。使用による切れ目や磨耗、熱や化
学製品との接触等による損傷がないことを確認してください。
切れたり毛羽立ったりしている縫製糸がないことを特に注意して確認してく
ださい。
フォールインジケータが外側に出ており、目視できることを確認してください。
使用中の注意点
システムの各構成器具が正しくセットされていることを確認してください。
この製品及び併用する器具(連結している場合は連結部を含む)に常に注意を
払い、状態を確認してください。
各PPE(個人保護用具)の点検方法の詳細についてはペツルのウェブサイト
(www.petzl.com/ppe)をご参照ください。
4.適合性
この製品がシステムの中のその他の器具と併用できることを確認してください。
(併用できる = 相互の機能を妨げない)
5.準備
- カラビナアタッチメントホールにロッキングカラビナを取り付けます
- ハーネスアタッチメントホールにコネクターを取り付けます。コネクターには
クイックリンク(EN 362 クラス Q)を使用してください(ハーネスにロッキングカ
ラビナ『オムニ』を使用するものについては『オムニ』を使用してください)。この
コネクターをハーネスのアタッチメントポイントに連結します。コネクターのゲ
ートをロックしてください。
警告:この製品をエネルギーアブソーバーと組み合わせて使用する場合は、エ
ネルギーアブソーバー、ランヤード、コネクターを合わせた全長が 2 m を超え
ないようにしてください。エネルギーアブソーバーと組み合わせて使用する場
合、使用していない側のアームをハーネスにクリップしないでください。エネル
ギーアブソーバーが機能しなくなります。
6.フォールインジケータ
大きな墜落(6 kN)を止めると、フォールインジケータが見えなくなります。
フォールインジケータが見えなくなった場合、直ちに使用を中止し廃棄して
ください。
7.使い方
ランヤードをフォールアレストシステムで使用する場合は、エネルギーアブソ
ーバーが必要です。本製品は、落下率1未満の墜落では、ロープがエネルギ
ーアブソーバーの役割を果たします。落下率1以上の墜落は絶対に行わない
でください。
水平方向の移動
7A.水平ライフラインに自己確保を取って移動する際は、必ずアームを2本とも
クリップしてください。
7B.中間支点の通過(図参照)
注意
- ロープが濡れたり凍ったりすると、強度や耐摩耗性が低下します
- ランヤードが鋭いエッジに接触する危険がある場合は、作業前にあらかじめ
予防策を講じてください
- 墜落の危険がある場合、可能な限りランヤードがたるまないようにする必要
があります
- 墜落の危険がある場所を避けてください
- 本製品はひばり結びでハーネスに取り付けるようにはデザインされていま
せん
ロープ登高
ロープ登高の際にロープクランプ『アッセンション』等とハーネスを連結するた
めに使用できます。
リビレイを通過する際は、短いアームを支点にクリップして通過します。
アッセンダーまたは支点より上に登らず、またランヤードが大きくたるまないよ
うにする必要があります。
支点付近では衝撃荷重をかけないでください。
9.規格(EN 365)に関する補足情報
レスキュープラン
ユーザーは、この製品の使用中に問題が生じた際にすみやかに対処できるよ
う、レスキュープランとそれに必要となる装備をあらかじめ用意しておく必要
があります。
アンカー
システム用の支点はユーザーの体より上にとるようにしてください。支点は、
最低でも10 kNの破断強度を持ち、EN 795 規格を満たしていなければなり
ません。
その他
- フォールアレストシステムでは、墜落時に地面や障害物に衝突することがない
よう、毎回使用前に十分なクリアランスがユーザーの下方に確保されているこ
とを確認する必要があります。
- 墜落距離を短くし、危険を少なくするため、支点が適切に設置されていること
を確認してください
- フォールアレストシステムで身体のサポートに使用できるのはフォールアレス
トハーネスのみです。
- 複数の器具を同時に使用する場合、1つの器具の安全性が、別の器具の使用
によって損なわれることがあります
- 警告:製品がざらざらした箇所や尖った箇所でこすれないように注意してく
ださい
- ユーザーは、高所での活動が行える良好な健康状態にあることが必要です。
警告:動きの取れない状態のまま吊り下げられると、ハーネスを着用していて
も重度の傷害や死に至る危険性があります。
- 併用するすべての用具の取扱説明書もよく読み、理解してください
- 取扱説明書は、製品と一緒にユーザーの手に届かなければなりません。また、
取扱説明書は製品が使用される国の言語に訳されていなければなりません
10.一般注意事項
耐用年数 / 廃棄基準
ペツルのプラスチック製品及び繊維製品の耐用年数は、製造日から数えて最長
10年です。金属製品には特に設けていません。
注意:極めて異例な状況においては、1回の使用で損傷が生じ、その後使用不
可能になる場合があります(劣悪な使用環境、鋭利な角との接触、極端な高/低
温下での使用や保管、化学薬品との接触等)。
以下のいずれかに該当する製品は以後使用しないでください:
- プラスチック製品または繊維製品で、製造日から10年以上経過した
- 大きな墜落を止めた、あるいは非常に大きな荷重がかかった
- 点検において使用不可と判断された。製品の状態に疑問がある
- 完全な使用履歴が分からない
- 該当する規格や法律の変更、新しい技術の発達、また新しい製品との併用に
適さない等の理由で、使用には適さないと判断された
使用しなくなった製品は、以後使用されることを避けるため廃棄してください。
製品の点検
毎回の使用前の点検に加え、定期的に十分な知識を持つ人物による綿密な
点検を行う必要があります。綿密な点検を行う頻度は、使用の頻度と程度、目
的により異なります。また、法令による規定がある場合はそれに従わなけれ
ばなりません。ペツルは、少なくとも12ヶ月ごとに綿密な点検を行うことをお
勧めします。
トレーサビリティ(追跡可能性)を維持するため、製品に付いているタグを切り
取ったり、マーキングを消したりしないでください。
点検記録に含める内容:用具の種類、モデル、製造者または販売元の名前と連
絡先、製造番号、認識番号、製造日、購入日、初めて使用した日付、次回点検予定
日、注意点、コメント、点検者及びユーザーの名前と署名。
詳しい点検記録の見本はwww.petzl.com/ppeをご参照ください。
持ち運びと保管
紫外線、化学薬品、高/低温等を避け、湿気の少ない場所で保管してください。
必要に応じて洗浄し、直射日光を避けて乾燥させてください。
改造と修理
ペツルの施設外での製品の改造および修理を禁じます(パーツ交換は除く)。
3年保証
原材料及び製造過程における全ての欠陥に対して適用されます。以下の場合
は保証の対象外とします:通常の磨耗や傷、酸化、改造や改変、不適切な保管
方法、メンテナンスの不足、事故または過失による損傷、不適切または誤った
使用方法による故障
責任
ペツル及びペツル総輸入販売元である株式会社アルテリアは、製品の使用か
ら生じた直接的、間接的、偶発的結果またはその他のいかなる損害に対し、一
切の責任を負いかねます。
トレーサビリティとマーキング
a. この個人保護用具の製造を監査する公認機関
b. CE適合評価試験公認機関
c. トレーサビリティ:データマトリクスコード = 製品番号 + 個別番号
d. 直径
e. 個別番号
f. 製造年
g. 製造日
h. 検査担当
i. 識別番号
j.規格