オフセットエラーを避けるために、レーザと同程度の高さで受光器を使用したほうがよいです。
リモートコントロールを使用できる場合には、上・下矢印ボタンを使用して詳細な調整を行うことがで
きます。
水平精度
水平精度に影響を与える要因
レーザの水平精度は様々な要因の影響を受けます。
• 工場出荷時の精度
• 本体の温度
• 雨や風、気温などの外界環境
レーザの精度に一番影響を与えるのは外界気温です。暑い日にアスファルトの上にかげろうを見ることがで
きるように、地面近くで気温差が生じてレーザ光が歪むことがあります。
この要因は、レベルやセオドライトなどの光学測量機にも同様な影響を与えます。
精度の確認
現場での高精度を確実にするには、2つの壁(
A
と
B
)が
20 m
以上離れている必要があります。そこで、以下のよう
に三脚上で測定作業を4回実行します。(トランシット測定)
A
壁の近くで本体を三脚上に水平に設定します。X 軸のプラス側がA壁を指すようにして本体をオンにします。本
体が水平になったら、A壁の受光器を使用してレーザ光の高さをマークします。本体を
180
度回転して、本体に自
動整準させ、
B
壁のレーザ光の中心をマークします。
A
B
20 m
1
1.1
1.2
2
2.2
1.1
h
A
B
2.1=1.2
今度は
B
壁の近くに、X 軸のプラス側がB壁を指すように本体を設定します。本体が水平になったら、
B
壁のレ
ーザ光の高さをマークします。本体を
180
度回転して、本体に自動整準させ、
A
壁のレーザ光の中心をマークし
ます。
A
壁のマークの差が偏差を意味します。
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