20
M38 SL ATTACHE 3D SCREW-LOCK M385001C (170209)
(JP) 日本語
マニュアルロッキングカラビナ
用途について
この製品は個人保護用具(PPE)です。
このカラビナは、クライミングやマウンテニアリング、また
それらと同様の技術を用いるスポーツでも使用すること
ができます。
この製品は、複数の用具を連結するために使用します。
製品に表示された破断強度以上の荷重をかける使用
や、本来の用途以外での使用は絶対に避けてください。
警告
この製品を使用する高所での活動には危険が伴います。
ユーザー各自が自身の行為、判断についてその責任を負うことと
します。
使用する前に必ず:
- 取扱説明書をよく読み、理解してください.
- この製品を正しく使用するための適切な指導を受け
てください.
- この製品の機能とその限界について理解してください.
- 高所での活動に伴う危険について理解してください.
これらの注意事項を無視または軽視すると、重度の障害や死につ
ながる場合があります。
責任
警告:使用前に必ず、
「用途について」の欄に記載された
使用用途のトレーニングを受けてください。
この製品は使用方法を熟知していて責任能力のある人、
あるいはそれらの人から目の届く範囲で直接指導を受
けられる人のみ使用して下さい。
ユーザーは各自の責任で適切な技術及び確保技術を習
得する必要があります。
誤った方法での使用中及び使用後に生ずるいかなる損
害、傷害、死亡に関してもユーザー各自がそのリスクと責
任を負うこととします。 各自で責任がとれない場合や、そ
の立場にない場合はこの製品を使用しないで下さい。
ユーザーは、この製品の使用中に問題が生じた際にす
みやかに対処できるよう、レスキュープランとそれに必
要となる装備をあらかじめ用意しておく必要がありま
す。 適切なレスキュー技術を身につけておく必要があ
ります。
各部の名称
(1) フレーム (2) ゲート (3) ヒンジ (4) ロッキングスリ
ーブ (5) キーロック (6) キーロックスロット (7) 赤い警
告表示.
主な素材:アルミニウム合金
点検のポイント
毎回、使用前に
フレームとゲート、およびロッキングスリーブに亀裂や変
形、腐食等がないことを確認してください。ゲートを開け
て放すと、ゲートが閉まりロックされることを確認してくだ
さい。 ゲート上部のキーロックスロットに泥や小石等が
詰まらないようにしてください。
使用中の注意点
製品の状態を常に確認してください。 他の用具との連結
部や、システムを構成する各用具が正しくセットされてい
ることを確認してください。
各PPE(個人保護用具)の点検方法の詳細については
ペツルのウェブサイト(www.petzl.com/ppe)もしくは
PETZL PPE CD-ROMを参照ください。
もしこの器具の状態に関する疑問があれば、(株)アルテ
リア(TEL:04-2969-1717)にご相談ください。
適合性
この器具が、システムで使用されているその他の器具と
の使用に適している(併用された時に個々の器具の機能
が妨げられない)ことを確認してください。
カラビナの形やサイズ等が、連結する用具との併用に
適していることを確認してください。 適していない用具
に連結した場合、カラビナが偶発的に外れる、壊れる、ま
たは併用する用具の安全機能を損なうといった危険性
があります。
警告:サイズの大きな構造物や用具に連結した場合(幅
広のウェビングや径の太いバー等)、コネクターの強度
は減少します。
もしこの製品の適合性に関して疑問点があれば(株)アル
テリアにご相談ください。
機能
図1.ゲートのロック解除と開閉
図2.注意点
カラビナは常にゲートを閉じ、ロックされた状態で使用し
なければなりません。
ゲートのロックが解除されているときは、赤い警告表示
が見えます。
ゲートをロックするには、スクリューを止まるまで回し、ス
クリューがゲートをブロックして開かないようにします。
警告:振動やこすれによってロッキングスリーブがゆる
み、コネクターのロックが解除される場合があります。 コ
ネクターが正しくロックされているか常に確認してくだ
さい。
ゲートが開いた状態では、カラビナの強度は大幅に低
下します。
カラビナの強度は、ゲートが閉じられ、縦軸方向に正しく
荷重がかかったときに最大になります。 縦軸以外の方向
に荷重がかかった場合は強度が低くなります。
また、カラビナは、必ず動きを妨げるものがない状態で
使用してください。 何かの角で荷重がかかったり、外部
からの圧力がかかったりするとひじょうに危険です。
図3.警告、死の危険
下降器等により、ゲートに外部からの圧力がかかると危
険です。 ロッキングスリーブが壊れ、ゲートが開き、 用具
やロープがコネクターから外れる危険性があります。
留意点: 安全のため、システム、特にカラビナには常にバ
ックアップをとるよう習慣付けてください。
一般注意事項
耐用年数
警告:以下にあげるような極めて異例な状況において
は、1回の使用で損傷が生じ、その後使用不可能にな
る場合があります:化学薬品との接触、鋭利な角との接
触、極端な高/低温下での使用や保管、大きな墜落や過
荷重等.
ペツル製品の耐用年数は以下の通りです:プラスチック
製品、繊維製品は最長で製造日から10年。 金属製品に
は特に設けていません。
ただし、下に記された?廃棄基準?の内一つ以上に該当
する場合や、技術や基準の進歩を反映した新しい器具
との併用に適さないと判断される場合は直ちに廃棄し
てください。
実際の耐用年数は様々な要因によって決まります。例:
製品を使用する環境、使用の頻度、状況、ユーザーの能
力、保存やメンテナンスの状況等.
製品に損傷や劣化がないか定期的に点検してく
ださい。
安全のため、使用前、使用中の点検に加え、専門家によ
る綿密な点検を定期的に行う必要があります。 綿密な点
検は少なくとも12ヶ月ごとに行う必要がありますが、. 必
要な頻度は、使用の頻度と程度、目的により異なります。
また、各PPEユーザーが用具の使用履歴を把握できるよ
うにするため、各ユーザーが専用の用具を持ち、未使用
の状態から管理することをお勧めします。 用具をよりよ
く管理するため、製品ごとに点検記録をとることをお勧
めします。 点検記録に含める内容:用具の種類、モデル、
製造者または販売元の名前と連絡先、製造番号、識別番
号、製造年、購入日、初めて使用した時の日付、ユーザー
名、その他の関連情報(例:メンテナンス、使用頻度、定
期点検の履歴、点検日、コメント、点検者の名前と署名、
次回点検予定日) 詳しい点検記録の見本はwww.petzl.
com/ppeを参照ください。
廃棄基準
以下のいずれかに該当する製品は以後使用しないでく
ださい:
- 使用前、使用中の点検、または定期点検において使用
不可と判断された
- 大きな墜落を止めた場合や、非常に大きな荷重がか
かった
- 完全な使用履歴が分からない
- プラスチック製品または繊維製品で、製造日から10年
以上経過した
- 製品の状態に疑問がある
使用しなくなった製品は、以後使用されることを避ける
ため廃棄してください。
新しい技術および器具の発達
製品が、システムの中での使用に適さないと判断され、
実際の耐用期間が過ぎる前に廃棄される場合の理由は
様々です。 例:関連する基準、規格、法律の変更、新しい
技術の発達、他の器具との併用に適しない等
改造と修理
製品の機能を損ねる危険性があるため、ペツルによって
認められた場合を除き、製品の改造および修理を禁じま
す。 ペツルの認めない改造を行った場合、製品の機能を
損なう危険性があります。
ペツル工場以外での修理は認められません。 修理が必
要な場合は、(株)アルテリア(TEL:04-2969-1717)にご
相談ください。
持ち運びと保管
ハーネスは、使用後は乾燥させて袋に入れて保管して
ください。
紫外線、湿気、化学薬品等を避けて保管してください。
トレーサビリティとマーキング
製品に付いているマーキングを消したり、タグを切り取
ったりしないでください。 製品に記載されたマーキング
が、使用期間中識別できる状態にあるよう注意してくだ
さい。
保証
この製品には、原材料及び製造過程における欠陥に対
し3年間の保証期間が設けられています。 ただし以下
の場合は保証の対象外とします:通常の磨耗や傷、酸
化、改造や改変、正しくない保管方法、メンテナンスの不
足、事故または過失による損傷、不適切または誤った使
用方法による故障.
ペツル及びペツル総輸入販売元である株式会社アルテ
リアは、製品の使用から生じた直接的、間接的、偶発的
結果またはその他のいかなる損害に対し、一切の責任を
負いかねます。