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Climbing Technology by Aludesign S.p.A. via Torchio 22
24034 Cisano B.sco BG ITALY
www.climbingtechnology.com
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IST12-2D645CT_rev.13 11-21
日本語
この装置の取扱説明は一般部と特定部で構成されておりますので、お使いいた
だく前に両方とも注意してお読みください。
ご注意ください!
このリーフレットに
は特定部の取扱説明が書いてあるだけです。
特定部取扱説明 Click Up(特許取得))
。
この注記には、Click Upの正しい使
用に必要な情報が含まれています。Click Upはリーダーもしくはセカンドをビレ
イ(確保)する為のビレイデバイスであり、UIAA規範を満たす固定されたボルト
アンカーが装備されたルートの屋内クライミングそしてスポーツクライミング用
に特別に設計されたものです。重要!
このデバイスはトラッドルートもしくは山
岳用ではありません。
1)
記載事項(図10): Click Up 。 に記載されている事項は: 1) クライマー側 の
表示2)ハンド側の表示 3)製造国 4)特許取得済デバイス 5) ご使用前に取扱説
明書をよくお読み下さいと記載されたロゴ 6)UIAAマーク 7)EN 15151-2:2012
タイプ2:Click Upが準拠している規範 8)使用可能なロープの直径と種類 9)製
造元名称又は市場導入担当名称 10)製造バッチ。 11)製品名 12) 製造月(MM)
、年(YYYY)とその上部のロゴ 。
2)
各部位の名称。A) 抵抗ロックカム B) ブレーキゾーン C) ハンド側の表
示付き指の為の成形面 D) スプリング E)カラビナ挿入点 F) レバレッジ点
G) クライマー側の表示 H) 後部軸 I) クライマーロープ側 L) V字型の刻
み目ブレーキ M) ロープ挿入ゾーン N) ロープ側の遊離端 O) ゲート上の
ネジ留め P) ゲート Q) ACLバー R)カラビナ本体.
3) 使用前の確認。 実際に使用する前に、すべてのクライミング用器具が最善の
状態であることを確認してください。変形やひび割れが見られたり、亀裂が入っ
ていたり、縁が鋭くなっていたり、腐食や酸化がないか点検します。 1mm以上
の深さの傷がないかどうか、特にロープとコネクタの接触部を入念に点検して
ください。特にブレーキゾーン(B)と抵抗ロックカム(A)の確認、そしてスプリング
(D)が全押しでき、離した時に留まることなく潤滑に戻ってくることの確認をして
下さい。
3.1 - コネクタの制御。 変形やひび割れが見られたり、腐食や酸化がないか、お
よび/または縁が鋭くなっていないか(酸化した表面を除去するとこうなる場合
があります)確認してください。 1mm以上の深さの傷がないかどうか点検してく
ださい。 ロープとの摩擦によって生じた窪みの深さが2mm以上でないかを点
検してください。 警告! 欠陥がある場合は付属のカラビナを適切なカラビナと
交換してください (項4.2参照)。
4)
互換性 このデバイスが、システム内に在る全ての要素と完全に互換性があ
ることを確認して下さい。.
4.1
- ロープ:Click Upは直径8.6mmから10.5mmまでのシングルEN892ダイナ
ミックと共に使用します。ブレーキの効きやロープの繰り出し易さは、ロープの
直径、 摩耗及び滑りによって異なります。重要! このデバイスは濡れたロープ又
は氷に覆われたロープでは正常に機能しない可能性があります。
4.2
- ビレイカラビナ:硬質アルマイト仕上げのCONCEPT SGL HC熱間鍛造軽
合金カラビナを使用して下さい。クロスロードを防止する為に耐摩耗表面とACL
スプリング棒が装備されています。例外的なケース(CONCEPT SGL HCの損失
又は忘却)において、ロープが通る直径12mmの丸部分に他のHタイプのカラ
ビナを使用することが可能です。使用者は適切な訓練を受けている必要があ
り、常にカラビナのワイドベースがClick Upの中に挿入されていることを確認し
て下さい。
5)
使用説明 - 使用における取り付けとテスト方法.
5.1
- 取り付け:ハーネス上のビレイループにカラビナを接続し、カラビナが回
転しないようACL棒を持ち上げその下にビレイループを挿入します(図3.1)。デ
バイス上に描かれている様に(図3.2)、ロープをCLICK UPの中に挿入し、ビレ
イカラビナを開いてCLICK UPの「カラビナ挿入点(E)」に通します。そうすること
によって、CLICK UP内のロープのループがカラビナの中にあることになります。
クライマーの絵(G)がデバイスの上側に表示されているのであれば、デバイス
は正しく取り付けられています。これでこのシステムは使用可能な状態です(図
3.4)。
5.2 -
機能テスト:このデバイスの毎回の使用の際、Click Upが正しい位置にあ
り正常に動作していることを使用前に確認することが常に必要です。Click Up
を取り付けたら、ハーネスに接続し(図4.1)ロープの遊離端を片手で持ち、もう
一方の手でクライマー用ロープを上に引っ張ります。Click Upがロープをブロ
ックし、それ特有のカチッという音を立てるのを確認します(図4.2)。 この位置
で、Click Up上部のクライマーの絵(G)は、ビレイヤーに見えている状態です。
5.3 -
Click Upのブロックを解除する。リーダーのビレイを開始する、又は落下後
に再度ロープを繰り出す場合は、常に片手がロープの遊離端を保持しているこ
とを確認し、その上でもう一方の手でClick Upのポイント(C)と(G)を握って上方
に持ち上げます。そうすることによって、ロックされたカラビナが元の位置に戻り
ます(E)。重量又は張力がまだロープにあることにより解除が難しい場合は、一
歩前進するかもしくはクライマーを下に少し下げて下さい。重要!
Click Upのブ
ロックを解除するのが難しい場合は、Click Upを左右に動かして下さい。
6)
使用説明 - リーダーのビレイ
。
リーダーをビレイする前に、クライマーが安
全にビレイされていることを、ビレイヤーは以下の事と合わせ必ず確認して下
さい。Click Upが正常に機能していること。リーダーが正しくロープに結びつい
ていること。ロープが自由に通るよう解かれており、ロープの下端に結び目(ノッ
ト)が結ばれていること。それらの位置が安定しており、ビレイもしくはクライミ
ングの妨げにならないこと。重要! ビレイの最中、ビレイヤーは常にロープの遊
離端を離さないこと!
6.1 -
ロープを繰り出す。あなたのクライミングパートナーにロープを渡せるよう
に、片手でクライマーのロープをClick Upを通して引っ張り上げ、ビレイカラビ
ナを位置(E)に維持しながら、もう一方の手でロープの遊離端をデバイスに送り
入れます(図5.1)。重要!
常にロープの遊離端を握っていることを確認して下さい。
6.2 -
ロープのたるみを取る。片手でクライマー用のロープをデバイスに向かっ
て送り入れ、ビレイカラビナを位置(E)に維持しながら、もう一方の手でロープの
遊離端をデバイスから引き出します(図5.2)。 重要! 常にロープの遊離端を握
っていることを確認して下さい。
6.3 -
落下を止める。ロープの遊離端をしっかり握り、下方向に引きます。Click
Upがそれ特有の「カチッ」という音を立ててロックします(図5.3)。 重要! Click
Upは手に持たず、常にロープの遊離端を持って下さい!
6.4 -
クライマーを下ろす。項5.2の通り、デバイスがロックモードになっているこ
とを確認して下さい。片手に常にロープの遊離端を持ち、もう一方の手でClick
UpのポイントCとGを持ち、掌でレバレッジ点(F)を下方向に押します(図5.4)。
デバイスにロープの遊離端を送り入れます。ロープを送り入れている手がデバ
イスに接近している際は、レバレッジ点(F)を下方向に押すのを止めます。そうす
ることによってデバイスがまたロックするので、ロープの遊離端上の送り入れを
している手を下方向に動かします。この手順を繰り返して、あなたのクライミン
グパートナーを下ろします。ついにクライマーが地面に達した時、張力を減少す
る為、ロープを他の人に渡し、項5.3に記載されているようにデバイスのロック
を解除します。重要!
Click Upのブロックを解除するのが難しい場合は、Click
Upを左右に動かして下さい。
7)
使用説明 - セカンドのビレイ
7.1 -
トップロープのビレイ(図5.1)項6.1に記載されているようにCLICK UPを
セットし、セカンドクライマーが正しくロープに結びついていること、そして項5.2
(図6.3)に記載されている通りにデバイスがロックモードになっていることを
確認して下さい。クライマーが登る際にロープを掴むには、片手でクライマーの
ロープをデバイスの方向に送り入れ、もう一方の手でロープの遊離端をデバイ
スから引き出します(図6.4)。クライマーは常にロックモードのCLICK UP張った
ロープにビレイされている為、この方法はとても安全です。重要! 常にロープの
遊離端を握っていることを確認して下さい。
7.2 -
トップローピング時にクライマーを下ろす(図6.5)項7.4に記載されている
手順に従って下さい。
7.3 -
セカンドをスタンスまでビレイする(図6.2)ビレイヤーはスタンスアンカー
下のスタンスにてカラビナとビレイされる必要があります。項5.1のようにデバイ
スを取り付け、5.2に記載されているようにロックモードにします。スタンスでセ
カンドのロープをカラビナの中に挟み、項7.1に記載されているように、セカンド
が登る時にロープを掴み始めます。重要!
常にロープの遊離端を握っているこ
とを確認して下さい。 スタンスに達した後に、クライミングパートナー(セカンド
クライマー)がリードを取り上げる際(「リードスルー」)、項5.3に記載されている
ようにClick Upのブロックを解除した後、デバイスはそれらをビレイする準備が
できていることを確認して下さい。ロープが既にビレイのカラビナを通り、次の
ピッチでのリーダーのビレイの為に全ての準備ができていることを確認して下
さい。
7.4 -
スタンス又は固定ポイントからセカンドを下ろす。
ビレイヤーはスタンス
アンカー下のスタンスにてカラビナとビレイされる必要があります。ロープが適
切に解かれており、ロープの遊離端に結び目(ノット)があることを確認して下
さい。そして5.1のようにデバイスを取り付け、5.2に記載されているようにロック
モードにします。セカンドのロープをカラビナの中に挟み、項6.4に記載されてい
るようにそれらを下に下げます。重要!常にロープの遊離端を握っていることを
確認して下さい。重要!Click Upのブロックを解除するのが難しい場合は、Click
Upを左右に動かして下さい。
8)
エラーが発生した際にも、常に安全に。
ロープがClick Upに不正確に挿入されている場合、すなわちデバイス上に示さ
れた指示(図3.5)に従っていない、もしくはClick Upがハーネスのビレイループ
に上下逆に挿入され手とロープの図が見えている状態(図3.6)の場合、このデ
バイスは正常に機能しません。どちらの場合も、すぐにクライミングを中止し、以
下の通りにクライマーを下ろしてください:ロープの遊離端をしっかりと握りな
がら、V字型の刻み目ブレーキ(L)に配置します。両手を使ってロープの遊離端
を持ちデバイスに挿入します。片手を下に動かして、もう一方の手はしっかりと
ロープを握ります(図7.1-7.2)。重要! この手順はClick Upが不正確に使用され
た際にクライマーを地面に下ろす場合にのみ実行するものです。
9)
使用説明 - シングルロープでのアブザイレン/ラペル(懸垂下降)
Click Upでアブザイレン/ラペル(懸垂下降)を行うことが可能です。しかし過熱
の恐れがある為、非常に長い降下での使用はお勧めできません。
9.1 -
シングル固定ロープのラッペリング
。
アンカーポイント上に8の字結びで
ロープを固定します。ロープスリングを使用し降下ロープの回りにセルフロック
のプルージック結びを作り、ハーネスにプルージックループを繋げます。項5.1
のように、降下ロープにClick Upを取り付け、ロックモードにします(項5.2)
(図
8.1)。デバイスとセルフロックの結び目もしくはプルージックループが両方共正
常に配置され機能していることを確認し、その上でラッペリングを開始して下さ
い。片手でロープの遊離端とプルージック結びを持ち、もう一方の手でレバレッ
ジ点(F)を押し下げます。ロープ上を下降する際、速度を調節する為に、プルー
ジック結びを持った手でロープを手放す速度を調整します(図8.2)。重要!
降
下を開始する前にロープの下端部に結び目を作ることは必須です。