46 | Ottobock
17B97=L16, =R16, =L20, =R20
3.2
ラミネーション支柱とその設定
本セットには『モジュラー支柱ラミネーション用
ストレート 17Y128』が4本セットされています。
支柱の先端は『PVC製側面補強材 17Y106』を取付けやすくするためにテーパ加工されており、補強
材をネジ止めするための穴(4.2mm)が開いています。17Y106も支柱の先端と重ねた時に段差がで
きないようにテーパ状に削り、支柱先端の穴にリベット止めしてください。
必要に応じて曲げ加工をし、
トリミングラインを描きます。
その際、曲げ加工により支柱が短くなってし
まう場合には、
『17Y128=16X100、
17Y128=20X100』など、長さ10mmの支柱をご使用ください。
また下腿
部のカーブに合わせてオフセット形状になっている
『モジュラー支柱ラミネーション用 17Y129=16X100
、
17Y129=20X100』
もご使用いただけます。装具を完成させるために継手と支柱部分をネジ止めする
際には『オットーボック専用接着剤 636W18(納品時には含まれておりませんのでご注意ください)』
で接着してください。接着剤が完全乾燥するには24時間以上必要ですので、必ず時間を置いてから
装具を使用してください。
3.3
PVC製側面補強材とその加工方法
陽性モデルに合わせてモジュラー支柱を曲げ加工した後に
(図4)、
『PVC製側面補強材17Y106』をモ
ジュラー支柱の先端と足継手側に取付けます。
この『PVC製側面補強材』は、継手、支柱の連結や半月
の補強として機能し、構造強度を最大限することができます。 素材特性により、
『C-オルソクリル注型
用樹脂』
と接着することができます。
『ダブルスピードリベット 504H1=7』でモジュラー支柱と補強材を固定します
(図5)。
『PVC製 側面補
強材』は、
ヒートガンなどにより80℃程度の温度で成形加工できますので、陽性モデルのカーブに簡単
に沿わせることができます
(図6)。
3.4
ケーブルリリース用ガイドの製作
ケーブルリリース用『ペルロンコードφ2mmx800mm 21A18=2』の走行ガイドを作製するためには、積
層作業の前に
『ペルロンコードφ3mm 21A18=3』をガイドとして陽性モデルの上に置き
(図7)、
ヒートガ
ンなどにより180℃程度の温度で樹脂を加熱し、
ラミネーション樹脂が硬化した後で取外します。
その
際、
ペルロンコードは樹脂には接着することはありません。
ガイド用のペルロンコードを取出す際、装具
を陽性モデルに取付けたまま作業をすると簡単に取出すことができます。
(図8)。
3.5
ケーブル組立と連結方法
内外のレバーの先端の穴にスレッドスリーブショートをねじ込んだペルロンコードを通して固定しま
す。必要に応じて、別売の『ロックタイト601636K14』で補強することもできます。ペルロンコードの長
さを調整した後、
『ペルロンコード用カップリングパーツ 21A7』の中に『21A7カップリングパーツ用バ
ネ 21A25』を通すようにペルロンコードを通し、各端末に『スレッドスリーブショート 21A12』をねじ込
み、連結します
(図9、図10)。
この他の連結方法としては、面ファスナーや、義肢製品のように『クランプスリーブ 21A8』を用いた
方法もあります。
4
法的事項について
法的要件についてはすべて、
ご使用になる国の国内法に準拠し、
それぞれに合わせて異なることも
あります。
4.1
保証責任
オットーボック社は、本書に記載の指示ならびに使用方法に沿って製品をご使用いただい
た場合に限り保証責任を負うものといたします。不適切な方法で製品を使用したり、認め
られていない改造や変更を行ったことに起因するなど、本書の指示に従わなかった場合
の損傷については保証いたしかねます。