ヒントとアイデアと機能
グリル
ユーザーが装着できるスタジオモニター用グリルが別売されています。
5
インチ、
7
インチ
、
8
インチの各バージョン用のグリルが用意されています。大半のプロデューサーやミキ
サーはドライバーを露出させたままにするようですが、グリルを装着することが重要であ
ったり、便利である場合があります。
グリルは、人通りの多い場所でスタジオモニターのドライバーを保護するために使用され
ます。その例として、モバイルレコーディングトラックや人通りの多いスタジオなどが挙
げられます。ホームスタジオでも、いたずら好きな子供がドライバーに指を入れないよう
に保護することができます。別のスタジオへの移動中に保護する際に使用できます。グリ
ルは磁石で固定されるので、輸送中にのみ装着して、現場に到着したときに外すことがで
きます。
フロントバッフルは磁石で固定されます。グリルを取り付けるには、ポートの左端または
右端に近い部分に手を入れ、フェイスプレートを前方に引いて取り外し、グリルと一緒に
フェイスプレートをはめ込みます。
グリルを使用しても、
ROKIT G4
の音に影響は出ないはずです。グリルはあらゆる用途や目
的に使用できるよう設計されているため、グリルを着脱しても周波数応答に変化は生じま
せん。
EVA
クッション
モニター底面の
EVA
フォームクッションで、音楽再生時にスタジオモニターを所定位置に
固定することができます。これを装着すると、キャビネットの振動によってエネルギーが
失わることがないため、音にパンチと明瞭さが追加されます。またこのフォームは、スタ
ジオモニターとデスクの間のアイソレーションの役目も果たします。
HOME SCREEN
の入力感度調整用
VOLUME
ここでは、わかりやすいように、入力感度を音量と呼ぶことにします。アンプは最大感度
で動作しているので、クリップポイントに達するまでの入力感度をパッドで調整します。
ROKIT G4
の場合、
VOLUME
を
0.0dB
に設定すると、プロの間で
+4 dBu
を呼ばれる感度に調整
されます。
VOLUME
を
11.0dB
に設定すると、プロの間で
-10dBV
を呼ばれる感度に調整されま
す。
+4
で駆動すると
-10
よりも音が「静か」になります。
-10
ではアンプがハードに駆動される
ので、「大音量」になります。しかし、実はこの調整方法は間違いです。これによって、
ヘッドルームが下がってダイナミックレンジが小さくなってしまいます。さらに大きな問
題として、
-10
で駆動すると
SN
比が下がることが挙げられます。このときアンプは高感度で
動作しており、前段のゲインが大きくなっています。ですから、これらをすべて考慮する
と、ほとんどの状況でスタジオモニターを
+4
で駆動することが「プロフェッショナル」な