メインテナンス
Dräger Oxy 3000/6000 MK II
135
4
メインテナンス
4.1
クリーニング
1. 摩耗防止ラバーケースと携行用ストラップは、酸素自己救命器から取り外
し、水槽の水に浸けて石鹸で洗います。
2. 酸素自己救命器は、湿らせたブラシで洗います。
ぬるま湯を使用してください。マイルドタイプの洗浄剤を薄めて使用でき
ます。
3. すべての部品を、室温または乾燥機 (45 °C 以下)でしっかり乾燥させま
す。
4. 摩耗防止ラバーケースと携行用ストラップを再び取り付けます。
4.2
メインテナンス作業
4.2.1 のぞき窓の交換
1. 壊れたのぞき窓を、ピンレンチ (サイズ:35 mm)で取り外します。
2. 新しいのぞき窓に O リングを付け、ピンレンチでケースに取り付けます
(締付トルク:2.5 Nm)。
4.2.2 ウェストベルト用の支持リングを取り付ける
1. 支持リングを、通し穴がのぞき窓側になるように配置します。
2. 支持リングをケース下部にスライドさせ、固定部位にはめ込みます。
4.2.3 ショルダーストラップまたはハンドストラップ用の支持リングを取り付
ける
1. 支持リングを、真ん中の継ぎ目がのぞき窓側になるように配置します。
2. 支持リングをケース下部にスライドさせ、固定部位にはめ込みます。
4.2.4 支持リングを取り外す
マイナスドライバで、支持リングと酸素自己救命器の間を押し、支持リン
グを外します。
4.2.5 摩耗防止ラバーケースを取り付ける
1. 摩耗防止ラバーケースを、真ん中のくぼみがのぞき窓の下になるように配
置します。
2. 摩耗防止ラバーケースを装置に被せます。
3. 摩耗防止ラバーケースの固定用穴を支持リングのフックに掛けます。
4.2.6 摩耗防止ラバーケースを取り外す
摩耗防止ラバーケースを支持リングのフックから外し、装置から外しま
す。
5
輸送
酸素自己救命器の輸送は、国際輸送規定に従います。未使用の酸素自己救命器
は、
UN 3356 "Oxygen generator, chemical" Class 5.1, packing group II に区分され
ます。
使用済み酸素自己救命器の区分:
UN 3085, Oxidizing solid, corrosive, n.o.s.(Potassium Superoxide, Potassium
Hydroxide), Class 5.1, packing group I
委託する運送業者の特別規定にもご注意ください。
6
保管
酸素自己救命器は、乾燥した涼しい場所で保管してください。保管温度は 8 章
( 135 ページ)を参照してください。
7
廃棄
7.1
一般情報
酸素自己救命器は家庭ごみとしては廃棄できません。それぞれ各地域の現行の
廃棄物処理規則に従って廃棄するか、適切な処理業者に廃棄を依頼してくださ
い。詳細は安全データシートを参照してください。
7.2
お客さまご自身による廃棄
1. スターターを機能ユニットから取り外します。
2. KO
2
カートリッジをケースから取り外し、ガスや泡が出なくなるまで、た
っぷりの水に全体を浸けます。
3. 発生した溶液を、3% の酸 (塩酸など)で中和します。
4. 酸素自己救命器の構成部品を、現行規則に従って分別して廃棄します。
7.3
Dräger による廃棄
Dräger は本製品を有料で回収しています。製品回収後に、再利用が可能か決定
します。詳しくは各国の販売店および Dräger にお問い合わせください。
酸素自己救命器が破損しているまたは開封済、使用済、期限切れの場合の発送
準備:
装置が開封済または破損している場合は、発送前にスターターを取り外し
ます。未開封であればスターターを外す必要はありません。
装置をビニール袋に入れて密閉し、許可された資材(Dräger 輸送用梱包材
Dräger Oxy 3000 用:63 05 202、Dräger Oxy 6000 用:63 06 202 など)
で梱包します。
輸送規定に従って装置を以下の宛先に送ります:
ドレーゲル・セイフティージャパン株式会社
サービス / 回収受付窓口
〒 135-0047 東京都江東区
富岡 2-4-10
電話:03-5245-2390
FAX: 03-5245-2226
8
テクニカルデータ
注意
酸素自己救命器をクリーニング目的で開けてはいけません。
警告
火災の危険!
可燃性の物質を酸素自己救命器内に侵入させないでください!
注意
腐食の危険!
酸素自己救命器の化学物質は、空気中の水蒸気または水と反応して、
腐食性を持つアルカリ液を生成します。このアルカリ液は眼に深刻
な損傷を与え、皮膚を強く刺激します。また、気道を刺激するおそれ
があります。
酸素自己救命器を取り扱う際は、保護めがねと耐アルカリ手袋を着
用してください。
!
!
!
周囲温度
輸送および保管時
-30 °C ~ +50 °C
(24 時間以内であれば +70 °C ま
で)
使用時
- 待機時
-5 °C ~ +50 °C
(24 時間以内であれば +70 °C ま
で)
- 避難時
-20 °C ~ +70 °C
1
吸気温度
(乾燥した呼吸用空気)
最高 +50 °C
2
相対湿度
最大 100 %
周囲気圧
700 ~ 1300 hPa
呼吸袋容量
>8 リットル
CO
2
含有量
2)
吸気ガス中
<1.5 Vol.-% (平均値)
使用時間終了時の吸気ガス中
最大 3.0 Vol.-%
持続時間
2)
呼吸量が 35
L
/ 分の場合
Dräger Oxy 3000
30 分
Dräger Oxy 6000
60 分
落ち着いた呼吸の場合 (呼吸量が 10
L
/ 分)
Dräger Oxy 3000
90 分
Dräger Oxy 6000
180 分
呼吸抵抗
2)
35
L
/ 分の場合
Dräger Oxy 3000、
1 回の最大呼気抵抗
+9.8 hPa または -9.8 hPa
Dräger Oxy 3000、
持続時間終了時
16 hPa
Dräger Oxy 6000、
1 回の最大呼気抵抗
+7.5 hPa または -7.5 hPa
Dräger Oxy 6000、
持続時間終了時
13 hPa