© Danfoss | DCS (MWA) | 2017.07
DKRCI.PI.SC0.F3.ML | 520H8392 | 15
日本語
AKS 4100/4100U は必ず直立管 (柱/バイパ
ス/静止筒) に設置するようにしてください。
直立管は以下の場合に使用されます:
• AKS 4100用の整備
• タンク内にアワが多くある場合
• 液体が非常に激しく乱れている場合
冷媒
AKS 4100/4100U は、特に R717 (アンモニア)、
HCFC、HFC といった最も広く使用されている冷媒や
非腐食性ガス/液体のレベルを計測するために設計
されています。
AKS 4100/4100U は、同軸バージョンでは R744 (CO
2
)
にも使用できます。詳細については技術カタログを
ご覧ください。
基本データ
AKS 4100/4100U は、ループ給電のパッシブ 2 線 4
~20 mA センサーです。
供給電圧
14~30 V DC 最大出力 22 mA
負荷
RL [Ω]
≤
((Uext -14 V)/20 mA).
‒ デフォルト (エラー出力は 3.6 mA に設定)
RL [Ω]
≤
((Uext -14 V)/22 mA).
‒ (エラー出力は 22 mA に設定)
ケーブルグランド
AKS 4100
PG 13、M20×1.5 ;
(ケーブル径:
6~8 mm (0.24~0.31インチ)
AKS 4100U ½ インチ NPT
端子 (バネ懸架式)
0.5~1.5 mm
2
(~20-15 AWG)
保護構造
IP 67 (~NEMA タイプ 4X)
冷媒温度
-60 ‒ 100 °C / -76 ‒ 212 °F
冷媒
リストにある冷媒は Danfoss が認定したものです:
R717 / NH
3
: -40 ‒ 50 °C / -40 ‒ 122 °F
R744 / CO
2
: -50 ‒ 15 °C / -58 ‒ 59 °F
HCFC:
R22:
-50 ‒ 48 °C / -58 ‒ 118 °F
HFC:
R404A:
-50 ‒ 15 °C / -58 ‒ 59 °F
R410A:
-50 ‒ 15 °C / -58 ‒ 59 °F
R134A
-40 ‒ 50 °C / -40 ‒ 122 °F
(詳細は技術カタログを参照)
周囲温度
-40 ‒ 80 °C / -40 ‒ 175 °F
HMI の場合:-20 ‒ 60 °C / -4 ‒ 140 °F
処理圧力
-1 ‒ 100 barg / -14.5 ‒ 1450 psig
5 m (197 インチ) Ø2 mm (0.08 インチ) ステンレス
ケーブルによる機械プロセス接続部:
AKS 4100
G1 インチ管ネジ。
アルミニウム製ガスケット付属
AKS 4100U ¾ インチ NPT
(詳細は技術カタログを参照)
機械設置
機械設置前の準備
信号変換器を機械プロセス接続部から外します
(5´mm 六角レンチを使用。図 6 を参照)。赤色の
保護カバーを機械プロセス接続部に取り付けて湿
気やほこりから保護します。
付属品の内容 (図 1)
信号変換器 (HMI がある場合とない場合が
あります)
5 m (197 インチ) Ø2 mm (0.08 インチ) ステンレ
ス ケーブルによる機械プロセス接続部
釣り合いおもり
アクセサリ バッグ:
3 mm ネジ (釣り合いおもり取付用)
信号変換器を取り付ける前に機械プロセス
接続部②を保護するための赤色のカバ ー
設定ラベル
注:
直立管の設計ガイドライン:
側面接続管は、直立管内部に出っ張っては
なりません (図 2a)。
側面接続管の推奨径:直立管径 x 0.5 (たとえば直立
管の径が DN100 の場合には、側面接続管の径は
DN50 以下でなければなりません) (図
2a
)。
側面接続管についての上記の設計ガイドラインが
守 られない場合には、以下のいずれかの方法を推
奨します。
1. ディテクションディレーを長くする。パラメータ
2.3.6 ディテクションディレー (パラメータ 2.3.6) を
標準の 0 mm から側面上部の接続部の最下点プラ
ス 50 mm まで延ばすことを推奨します (図 2a)。
ディテクションディレー (パラメータ 2.3.6) を変更し
ても、AKS 4100/4100U の (0% ) 4mA および
(100%) 20mA 設定を変更する必要はありません。デ
ィテクションディレー内では、計測は 行われません。
2. ケーブルを同軸バージョンに交換する。
直立管は、その全長にわたって同じ直径でなければな
りません。直立管の直径が変化する場合には (
図 2b
)
、ケーブル バージョンはお勧めできません。同軸バー
ジョンを使用してください。
釣り合いおもり羽根の調整
ガイド付き羽根と管の内壁との間に 5 mmの空間が
空くようにします(図 2c 参照)。サイド カッターを使用
してガイド付き羽根の形を整え、実際の直立管の直
径 に合わせます (図 3 を参照)。
ケーブル プローブの調整
ステンレス ケーブルが折れたりよじれたり
しないように注意してください。
すべての計測の開始点を決定する際には、必ず機械
プロセス接続部の基準点 (図 4 を参照) を参照してく
ださい:
• ケーブルの切断箇所。
• プローブ長
(図 5 を参照)
•
スケール
4 mA
(図 5 を参照)
•
スケール
20 mA
(図 5 を参照)
AKS 4100/4100U の HMI (ヒューマン マシン インタ
ーフェイス) をプログラミングする際には、プローブ
長、スケール 4 mA、スケール 20 mA を使用します。
図 4 および 5 を参照し、
以下の説明に従ってください:
1. 直立管の内側の長さを測定します。
2. ケーブル切断前の準備
既知のデータ:
釣り合いおもり下の空間:20 mm (0.8 インチ)
釣り合いおもり内の鋼線挿入長:12 mm (0.5 イン
チ)
釣り合いおもりの高さ:33 mm (1.3 インチ)
最大プローブ長 =
直立管の内部長さ
‒ 釣り合いおもり下の空間 (20 mm (0.8 インチ))
ケーブル長 =
最大プローブ長
+ 釣り合いおもり内の鋼線挿入長さ
長 (12 mm (0.5 インチ))
‒ 釣り合いおもりの高さ (33 mm (1.3 インチ))
3. ケーブルの切断ポイントを測定します。
基準ポイント
(図 4) から計測してケーブルを切断
します
。
4. 釣り合いおもりをケーブルに取り付け、2 本の取り
付けネジと 3 mm 六角レンチを使用して固定しま
す
(図 3)。
5. ネジ切りされた穴を通して釣り合いおもりを下げ
ます。
釣り合いおもりが抵抗なく管を通って下がっ
ていき、ケーブルが直立管または流入管の内壁に
触れることなく真っ直ぐになっていることを確認しま
す (図 2a を参照)。
6. トルクレンチを使用して、機械プロセス接続部
(図 1
の項目 2)
を 120 Nm (89 lb/ft) まで締め付けます。
計測範囲の計算
4 mA
設定の最大計測範囲:
= 最大プローブ長
‒ 釣り合いおもりの高さ (33 mm (1.3 インチ))
‒ 下部デッドゾーン (
図 5 を参照
)
20 mA
設定の最大計測範囲:
= 上部デッドゾーン (
図 5 を参照
)
例
既知のデータ:
釣り合いおもり下の空間:20 mm (0.8 インチ)
釣り合いおもり内の鋼線挿入長:12 mm (0.5 イン
チ)
釣り合いおもりの高さ:33 mm (1.3 インチ)
条件:
工場出荷時の設定を使用
冷媒 = アンモニア
直立管の内部長 = 3100 mm (122 インチ)
最大プローブ長 = 3100 mm ‒ 20 mm = 3080 mm
(122 インチ ‒ 0.8 インチ = 121.3 インチ)
ケーブル長:
最大プローブ長 =
+ 釣り合いおもりの鋼線挿入長 (12 mm (0.5 イ
ンチ))
‒ 釣り合いおもりの高さ (33 mm (1.3 インチ))
3080 mm + 12 mm ‒ 33 mm =
3059 mm
(
121.3 インチ + 0.5 インチ ‒ 1.3 インチ =
120.4
インチ)
4 mA
設定の最大計測範囲:
最大プローブ長 (3080 mm (121.3 インチ))
‒ 釣り合いおもりの高さ (33 mm (1.3 インチ))
‒ 下部デッドゾーン (図 5 を参照)
(210 mm (8.3 インチ)) =
2837 mm (111.7 イ
ンチ)
20 mA
設定の最大計測範囲:
= 上部デッドゾーン (図 5 を参照) = 120 mm (4.7
インチ)
AKS 4100/4100U コンバータの取り付け方法
(図 6 を参照)
1.
信号変換器の位置決めネジと通気ネジを5 mm
の六角レンチで外してください。
2. 信号変換器を下方向に止まるまで押し込み、
機械プロセス接続部と確実に勘合させます。
3. 信号変換器を希望する向きに回します。
4. 位置決めネジを5mmの六角レンチで締め付け
てください。
5. 通気ネジを5mmの六角レンチで締め付けてく
ださい。
電気接続
出力端子 (図 7 および 8)
1. 電流出力 ‒
2. 電流出力 +
3. 接地端子
電気接続の手順
1. 2.5 mm 六角レンチを使用してカバー止めを緩め
ます。
2. 筐体から端子部品カバーを取り外します。
3. ワイヤは端子部品カバーから外してはなりませ
ん。
筐体の横に端子部品カバーを置きます。
4. ワイヤを装置に接続します。
ケーブル入口金物を締め付けます。
5. 端子部品カバーを筐体に取り付けます。
6. 2.5 mm 六角レンチを使用してカバー止めを緩め
ます。
起動:
• 変換器を電源に接続します。
• 変換器に通電します。
HMI ディスプレイ オプションのある装置のみ:
10 秒後
に「Starting up」と画面に表示されます。20 秒後にソ
フトウェアのバージョン番号が画面に表示されま
す。
30 秒後にデフォルト画面 (図 12) が表示されます。
変更時の注意点
AKS 41/41U から AKS 4100/4100U
注:
AKS 41/41U は交流と直流の両方の電源に対応して
いますが、AKS 4100/4100U は直流電源のみで使用
します。
図 9 の説明に従ってください。
コントローラまたはPLCへの接続
図
10 または 11 の
説明に従ってください。
AKS 4100/4100 がマーカー 1、2、3 のような
エラーを検知した場合には、電流出力は 3.6
mA に設定されます (4 ページ参照)。
クイック セットアップ
→