128
ガスの流れは、患者が蘇生バッグを介して自発呼吸を行っている時も同様です。
酸素貯蔵容器バッグには
2
つのバルブがあり、
1
つはリザーバが空の時に外気を取り込
み
1.2
、もう
1
つは酸素貯蔵容器バッグが満杯の時に余剰酸素を排出するようになってい
ます。
1.1
1.1
余剰酸素を排出、
1.2
給気口、
1.3
酸素供給口、
1.4
患者側コネクタ、
1.5
呼気側コ
ネクタ、
1.6
マノメータポート、
1.7
圧力制限バルブ。
4.2.
点検と準備
蘇生バッグは、緊急時の使用に備えて、開梱し、すぐに使えるように準備(機能テストの実
施を含む)しておく必要があります。
4.2.1.
使用準備
• 組立ガイドに従って蘇生バッグを準備し、蘇生バッグに付属のキャリングバッグにすべ
ての物品を入れます。
• 蘇生バッグにフェースマスクが付属している場合は、使用前に保護袋(ある場合)を必
ず取り外してください。
• 患者に使用する前に、セクション
4�2�2
に記載されているとおりに簡単な機能チェックを
実行してください。
4.2.2.
機能テスト
蘇生バッグ
オーバーライドキャップ
3.2
で圧制限バルブを閉じ、親指で患者側コネクタを塞ぎま
す
7.1
。バッグを早い間隔で押します。蘇生バッグの圧迫時に抵抗を感じるはずです。
オーバーライドキャップを開けて圧力制限バルブを開き、手順を繰り返します。
3.1
圧力
制限バルブが作動状態にあり、バルブからの排気フローを音で確認することができるは
ずです。
患者コネクタから指を離し、蘇生バッグを数回絞ったり離したりして、空気がバルブシステ
ムを通って患者バルブから出ていることを確認します。
7.2
注記:
動作中、バルブディスクの動きからわずかに音がすることがあります。これによる蘇
生バッグの機能への影響はありません。
酸素リザーババッグ
酸素吸入コネクタに
10
l
/分のガスフローを供給します。酸素リザーババッグの展開を容易
にします。酸素リザーババッグが膨らむことを確認します。膨らまない場合は、
2
つのバル
ブシャッター
6.3
に異常がないか、または酸素貯蔵容器バッグが破れていないかを確認し
ます。その後、臨床的必要に応じて酸素の流量を設定してください。
酸素リザーバチューブ
酸素吸入コネクタに
10 l
/分のガスフローを供給します。酸素リザーバチューブの開放端から
酸素が流出していることを確認します。もし流出していない場合、酸素リザーバチューブに
閉塞がないか点検します。その後、臨床的必要に応じて酸素の流量を設定してください。
4.3.
蘇生バッグの操作
• 患者の口と気道を確保し、正しい姿勢にして気道を開くために、推奨される方法を使
用します。
• フェースマスクを患者の顔にしっかりと当てます。
2
• ハンドルの下に手を入れます
(Oval Plus
シリコン蘇生器大人/小児用
) (Oval Plus
シリコン
蘇生器新生児用にはハンドルがありません
)
。
患者の換気:
吸気時、胸部が上がることを観察します。圧縮性バッグを圧迫する手を
素早く離し、患者バルブから呼気が流出する音を聞き、胸が下がることを目視で確認
します。
• 吸気時に強い抵抗が続く場合は、気道が閉塞していないか確認し、気道を確保するた
めに患者の体位を変換します。
• 換気中に患者が嘔吐した場合、直ちに人工呼吸器を外して患者の気道を確保し、換気
を再開する前に蘇生バッグを、数回、力強く速く振って圧迫し、吐しゃ物を排出します。
大量の吐しゃ物で空気の流れが遮られる場合は、患者用バルブを分解して洗浄してく
ださい。患者用バルブの分解および再組み立ての詳細については、図
5.5
および図
6.1
を参照してください。
• 外部装置を蘇生バッグに接続する場合は、必ず機能試験を実施し、外部装置に同梱さ
れた取扱説明書を参照してください。