テンションウォッチ TW100
テンションウォッチ TW200
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STARPHONIC Snare Drum Instrucion Manual
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STARPHONIC Snare Drum Instrucion Manual
チューニングの仕方
マルチスネアフレーム取扱い方法
スターフォニック・ブラヴーラ・モデルでは、スネアワイヤーとスネアサ
イドヘッドとの接触具合を調整できる機構と、3 種類のスネアワイヤーのテ
ンションを個別に調整できる機構を取り入れたマルチスネアフレームを装
備しています。工場出荷時には、このフレームはストレイナー側に 3 つの
テンション調整ノブが、バット側に 1 つのテンション調整ノブが取り付け
られていますが、フレーム本体を取り外し逆向きにセットすることで、位
置を入れ替えることができます。
フレームをスネアドラム本体から取り外すには、フレーム側面にある 4 つ
の黒いフックをオフにして、ストレイナーやバット部と繋いでいる黒いス
ネアコードをフレームから取り外してください。フレームをスネア本体か
ら取り外したら ( 写真 19)、本体の左右の向きを反転させて取り外す際と逆
の手順で黒いコードをフレームに取り付けます。その際、黒いスネアコー
ドを黒いフックで必ずセットするようにしてください。フックでの固定を
行わない場合、演奏中にフレームが脱落するなどの現象が発生することが
あります。
[ マルチスネアフレームの取扱い上の注意 ]
※マルチスネアフレームは、スネアワイヤーのヘッドとの接触具合と、ス
ネアワイヤー自体のテンション調整を独立して調整できる 2 つの機能を同
時に実現するという機構上、スネアコードのみによるスネアドラム本体と
フレームの取り付け方法を採用しています。
そのためフレームに強い衝撃が加わると、フレーム本体およびドラムヘッ
ドやスネアワイヤーに損傷を与える恐れがあります。本フレームに強い衝
撃が加わらないようお取り扱いにはくれぐれもご注意ください。
※スネアサイド側のマルチスネアフレーム付近の 4 箇所のテンションボル
トには、金属製のスリーブを装着した長めボルトを採用しています。チュー
ニングのために机や床などに置いた時に、机や床にマルチスネアフレーム
直接が接触するのを避け、マルチスネアフレームを保護します。
この 4 箇所のテンションボルトを規定の場所以外にセットすると、マルチ
スネアフレームを保護するための機能が十分に発揮されないことがありま
す。これらのテンションボルトは既定の場所以外に使用しないようにして
ください。
※マルチスネアフレームは側面 4 か所に、スネアコードをひっかけるメタ
ルフックと黒いロックレバーが設置されています。ロックレバーをオフに
してスネアコードを外せば、スネアフレーム自体を取り外すことができま
す。スネアコードを取り外すと再度長さを調整する必要がありますので、
必要な時以外はスネアコードを外さないでください。
写真 19
写真 20
スネアドラムの性能を十分に引き出すためには正しいチューニングを行う
ことが必要です。そこでここでは一般的なチューニングの方法を紹介しま
す。
< テンション調整の方法 >
一般的にチューニングは、各テンションボルトの近くのヘッドを指やチュー
ニングキーなどで軽く叩き、写真 21 のような対角線の順に音程を揃えてい
きます。特定の場所を集中して締めすぎると、ヘッドに偏りが発生するた
めヘッド全体のテンションを揃えることが難しくなります。
チューニングキーで締める際に抵抗が感じられるくらいになったら、半回
転ずつ、4 分の 1 回転ずつなど少しずつテンションを掛けて、ヘッド全体
の音程を揃うようにします。
逆に音程を下げる際には、実際に下げる量より少し多めにテンションを緩
めた後、若干テンションを上げてから揃えるようにすると、音程を揃えや
すくなります。
また、特定の箇所のヘッドの音を聞き分けることは非常に難しいため、ヘッ
ド中央を指で軽くミュートしながらテンションボルトを締めると、各ボル
ト付近の音程が聴き取りやすくなります。
また、スネアサイドのエッジはスネアワイヤーの当たる部分が他に比べて
少し深く削られています。したがって、スネアワイヤーの近辺のテンショ
ンボルトは他より少し強めにテンションをかけることで、よりスネアワイ
ヤーの反応を高める効果が得られます。
< テンションウォッチによるテンションの確認 >
TAMA ではドラムのテンションを数値化して確認できるテンションウォッ
チ「TW100」「TW200」という商品を取り扱っています。
このテンションウォッチはヘッドの上に置くだけで、視覚的にテンション
を確認することができるため、チューニングを手軽に行うことができるよ
うになります。
※工場出荷時には REMO® の Diplomat® ヘッドで打面ヘッドを 80、スネ
アサイドヘッドを 55 にセットしています。
< スネアサイドヘッドのチューニング >
スネアドラムのチューニングでは、打面側 ( バターサイド ) と裏側 ( スネア
サイド ) のバランスを整えることが重要です。基本的にはバターサイドの
チューニングを行った際には、スネアサイドのチューニングも行うように
してください。
写真 21
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