© National Instruments Corporation
3
NI PXI-2527
仕様
システムエラーを測定する
NI PXI-2527/TB-2627
のシステムエラーを得るには、ま
ず次の等式を使って
NI PXI-2527
の接触電位によるエ
ラーを計算します。
1
(1)
E
EMF
= NI PXI-2527
の接触電位によるエラー
T
=
測定された温度(摂氏)
T
+1
=
T
+ 1
℃
V
=
T
に対応する電圧
V
+1
=
T
+1
に対応する電圧
V
EMF
= NI PXI-2527
の接触電位
2
接触電位によるエラーを確認した後、次の等式を使用
してシステムエラーを計算します。
(2)
E
S
= NI PXI-2527/TB-2627
のシステムエラー
E
EMF
= NI PXI-2527
の接触電位によるエラー
E
CJC
= NI TB-2627
の
CJC
温度センサによる
エラー
3
サンプル
K
タイプ熱電対を
200
℃で測定する場合(
CJC
温度は
25
℃)
、
NI PXI-2527/TB-2627
のシステムエラーは次の
ように計算します。
4
接触電位を標準
(2.5
μ
V)
と想定して、まず、次の等式
を使って接触電位によるエラーを計算します
= 0.063
℃
システムエラーは、等式
を使って接触電位によるエ
ラー値を
CJC
温度センサによるエラー値に加えること
で得ることができます。
E
S
= 0.063
℃
+ 0.5
℃
= 0.563
℃
熱電対エラーを測定する
NI PXI-2527/TB-2627
システムとは関係なく、熱電対エ
ラーは
±温度範囲
または
±測定の割合の大きいほうの
値となります。
この例では、
200
℃の測定に標準レベルの
K
タイプ熱
電対が使われています。この熱電対のエラーは、
±2.2
℃
または
測定温度の
±0.75%
です。
5
200
℃
(±1.5
℃
)
の
±0.75%
は、
±2.2
℃より小さい値であるた
め、標準レベルの
K
型熱電対のエラーは
±2.2
℃という
ことになります。
合計エラーを計算する
熱電対測定のエラー合計は、システムエラーと熱電対
エラーを足した値です。
熱電対測定のエラー合計の計算
には次の等式を使います。
(3)
E
T
=
熱電対測定における合計エラー
E
S
=
システムエラー
E
Th
=
熱電対エラー
この例での熱電対測定における合計エラーを計算する
には、下記に示されているように方程式
を使用して、
熱電対エラーをシステムエラーに足します。
E
T
= 0.56
℃
+ 2.2
℃
= 2.76
℃
1
熱電対基準表の
T
と
T
+1
は、熱電対の温度に対する電圧のグラフでの傾斜計算に使われる値です。
熱電対基準表
を参照して、
T
と
T
+1
に対応する
V
と
V
+1
の値を確認します。
2
このドキュメントの「
」セクションを参照して、
NI PXI-2527
の接触電位を確認します。熱電対の測定
(V
EMF
= 2.5
μ
V)
を最適化するには、
NI PXI-2527
のラッチ型リレーの電源を切ります。ラッチ型リレーの電源の
切り方についての情報は、
NI-SWITCH
プロパティの「デバウンス後ラッチリレー電源切断」
または
NI-DAQmx
プロパティの「整定後ラッチリレーパワーダウン」を参照してください。
3
15
~
35
℃では、
NI TB-2627
の精度は
±0.5
℃です。また、
0
~
15
℃および
35
~
55
℃では、
±1.0
℃です。温度
センサの精度についての詳細は、
『
NI TB-2627
取り付け手順』を参照してください。
4
この例では、
V
の値と
V
+1
の値は、
Omega Engineering’
の
The Temperature Handbook
Vol. 29.
Stamford, CT: Omega Engineering Inc, 1995.
にある熱電対基準表に記載されています。
E
EMF
T
+1
T
–
V
+1
V
–
-------------------
⎝
⎠
⎛
⎞
V
EMF
(
)
=
E
S
E
EMF
E
CJC
+
=
E
EMF
201
°
C 200
°
C
–
8.178 mV 8.138 mV
–
------------------------------------------------------------
⎝
⎠
⎛
⎞
0.0025 mV
(
)
=
5
Omega Engineering.
The Temperature Handbook
. Vol. 29. Stamford, CT: Omega Engineering Inc,
1995.
E
T
E
S
E
Th
+
=