MG12/4FX
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ステップアップガイド
ミキサーで扱う信号にはさまざまなレベルがあります。
音響機器をつなぐときは、それぞれの規定(標準)出力レベルと規定(標準)入力レベルをできるだけ合わせます。ミキサーの多くの入力端子
には、GAIN(ゲイン)コントロールがあります。
ノイズの少ないクリアな音作りのために、接続する機器の出力レベルに合った入力端子を使いましょう。
1-2. バランスとアンバランスの違いについて
音響機器間で信号の受け渡しを行なうときには、通常「シールドケーブル」が使われます。
シールドケーブルを使った信号の受け渡しには、バランスとアンバランスの方式があります。
バランスは外部からのノイズに強いので、小さな信号の受け渡しをする場合やケーブルが長くなる場合に適しています。アンバランスは主にラ
インレベルの信号の受け渡しに使われます。
マイク
................................................バランスが適しています。
ラインレベルの短い配線
.................アンバランスで OK です。
ラインレベルの長い配線
.................バランスが適しています。
私たちは普段、ラジオやテレビ、送電線、モーター、電気器具、コンピューターなどの電磁放射線(ノイズ)に囲まれた生活をしています。こ
れらのノイズの侵入を少なくするためには、ケーブルは必要最低限の長さで使いましょう。
■ シールドケーブルのしくみ
シールドケーブルは下図のようにホット(とコールド)を金属の網状のもの(シールド)で覆った構造をしています。信号を受け渡しするとき
に、シールドがバリアとなって、外部ノイズから信号を保護します。
入力信号
出力信号
ゲインコントロール
適正レベル
大きすぎ
小さすぎ
ホット
コールド
シールド
(グラウンド)
外皮
バランス
アンバランス