SEL2470GM (FE 2.8 / 24-70 GM) (FE 24-70mm F2.8 GM)
4-12
4-5-2. 光軸の調整
準備
1. 「4-5-1. 光軸の確認」を行い,被検レンズの光軸が規格を満足していないことを確認する。
調整方法
1. 「2-1. DISASSEMBLY」を参照し,ズームゴムリングとガードテープZを取り外す。
2. ズームリング部組にある調整ねじ3本(金色)が見えるように,TELE端 (70 mm) の状態にする。
3. 「4-5-1. 光軸の確認」の手順1 〜 3を参照し,フランジバック測定器に被検レンズを取り付け,1000 mmコリメータを設置する。
4. 1000 mm コリメータを覗きながら,調整ねじ3本(金色)をマイナスドライバで回し,リングチャート像が中心になるように調整
する。
5. 「4-5-1. 光軸の確認」を行い,被検レンズの光軸が規格を満足することを確認する。
6. 規格値(参考値)を満足している場合は,ボンド塗布溝(3箇所)にボンド (B-110) を塗布し,
「4-6. 撮影/投影解像力の確認」を行う。
ボンド塗布溝
ボンド
(B-110)
を塗布
ボンド塗布溝
ボンド
(B-110)
を塗布
調整ねじ (金色)
調整ねじ (金色)
調整ねじ (金色)
ボンド塗布溝
ボンド
(B-110)
を塗布
Fig.
4-5-6
4-6. 撮影 / 投影解像力の確認
4-6-1. 撮影解像力の確認
使用機器 / 治工具
• 解像度チェックチャート (ILC) (J-6082-813-A)
• カメラ( ILCE-7シリーズ)
• 40インチ液晶モニタ (Full HD)
※確認/調整時,撮影画像を拡大表示させて解像を確認してください。
準備
このレンズは複数の焦点距離で撮影解像力の確認を行う必要があります。
1. カメラの撮影モードを絞り優先にし,絞り値を開放にする。
2. 確認したい焦点距離に設定する。
3. 画面いっぱいにチャートが写る位置に配置し,その位置からさらに100 mm後ろに移動させる。
1125mm x 750mm 3:2 2015.12.15 LENS Gp
0.8
0.6
0.5
0.3
0.3
0.5
0.6
0.8
Fig. 4-6-1
確認方法
1. “準備”の状態で,マニュアルフォーカスに設定する。
2. ピントを合わせて,セルフタイマーで撮影する。
3. ピントは手順2の状態のままで,撮影距離を手順1の位置から±100 mmの位置にし,2枚セルフタイマーで撮影する。
4. 撮影画像3枚の結果から,周辺の解像がFig.4-6-2で示す基準を満たしているか確認する。
注意:
中心のサークルが解像していることを確認し,周辺のサークルは上下左右が均等に解像していることを確認してください。(任意のサークル
その直径方向で反対にあるサークルは同等に解像されていること)
※Adobe Photoshop等を使用して,解像の確認を行ってください。
※中心(赤枠)のサークルと中心以外(青枠)のサークルを等倍で確認してください。
1125mm x 750mm 3:2 2015.12.15 LENS Gp
0.8
0.6
0.5
0.3
0.3
0.5
0.6
0.8
Fig. 4-6-2