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特筆事項
ライカ
SUMMARIT-S
1:2 .5/70mm
ASPH
. は、 ライカ
S
レフレックスシステム用レンズで
す。 これはライカ
S
カメラの撮像素子(
30×45mm
)により、 画像効果では
35mm
システムで
56mm
のレンズに相当します。 ライカ
SUMMARIT-S 1:2 .5/70mm ASPH
. は、 絞りが開いた
状態でも、 また撮影範囲全体を通じて、 非常に高いコントラストと解像度を発揮します。
絞りが開いた状態のときに画像の四隅でわずかながらコントラストが落ちますが、 絞りを
5 .6
に絞り込むことで、 コントラストは格段に向上します。 この描写性能の高さは、 近接撮
影の限界である
0 .5m
までの設定可能領域全体を通じて変わることがありません。
どんな光学系にもつきものの口径食は、 この製品では、 無限遠設定で完全に開いた状態
なら、 絞りで最大
1 .4
段、 近接設定ではわずか
1
段です。
5 .6
に絞り込むと口径食は自然な
状態にまで低下します。 ひずみは無限遠でも近接設定でも最大
1 .2%
とごくわずかで、 画
像の中では、 ひずみが極端に反映されるようなモチーフででもない限り、 実際に感知さ
れることはありません。
このような性能を引き出すために合計で
8
個のレンズが使われています。 構成は、 さらに
2
つのレンズで補完するダブルガウスタイプに属します。 さらに固定フロント/保護フィル
ターも、 光学計算で考慮されています。 特殊な部分分散を備えたガラスで作られた
4
つの
レンズ。 そのうちの1つは、 ライツ・レンズ研究所でのレンズ用ガラス開発に起源をもっ
ています。 そのためこのレンズは、 近接設定に至るまで、 倍率色収差をごくわずかに抑え
ます。 その他、 単色収差を最低限に抑えるために、 屈折率が非常に高いレンズを使用し
ています。
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フォーカシングのために、 固定フロントフィルターをのぞいてレンズ全体が移動し、 レン
ズ全体の長さは変わりません。 これとは別に、 近接設定での描写能力向上のために、
1つの非球面レンズと、 負の屈折率を備えたレンズから構成された後方部分が動きま
す。 この「フローティング・エレメント」 と呼ばれる部分により、 開口収差、 コマ、 ひず
みは抑制され、 どんな距離設定でも均質な性能が発揮されます。
つまり、 ライカ
SUMMARIT-S 1:2 .5/70mm ASPH
. は、 無限遠から至近距離まで、 絞りを開
いた状態でも閉じた状態でも、 非常に高い描写性能を発揮します。 至近距離まで優れ
た描写性能が約束されていますので、 これをお使いになれば、 画質に妥協することな
く、 どんな画像構成も思いのままです。
ライカ
S
レンズの構造
すべてのライカ
S
レンズは、 原則として同じ構造です。 前方のソケットにはレンズフード
(
1
)用の外部マウント部(
2b
)、 フィルター用内側取付部(
2a
)、 距離設定リング(
3
)、 表
示される距離目盛り(
4b
)を読み取るための窓(
4
)、 レンズ着脱赤指標(
5a
)付き固定リ
ング(
5
)があります。
マウント部のフランジには、 オートフォーカス、 絞り、 場合によっては絞りシャッターの
操作コマンドなど、 カメラとレンズの間でデータをやり取りするための接点(
6
)が付い
ています。
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