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7 ダイレクト・モニタリング
ダイレクト・モニタリングは、オーディオソフトウェアを用いた録音をする際、よく耳にする用語の1つです。例えば、ギターをDAWの
トラックにレコーディングする際、しばしコンピューターを通じて自身で演奏した音が遅れて聴こえてくる場合があります。この遅
れのことをレイテンシーと言い、コンピューターシステムでオーディオ信号をリアルタイム処理にする際、顕著に発生する現象で
す。この遅れが演奏に支障をきたす場合、入力された信号をコンピューターに送るのと同時に、その信号を分岐して直接モニター
出力することをダイレクト・モニタリングと言います。AXEI/OSOLOには、このダイレクト・モニタリング機能を装備し、入力信号を
そのまま出力に送ることで遅れないピュアな信号で、コンピューターからの再生音とともに遅れることなくモニターすることが可
能です。AXEI/OSOLOフロントパネルのMONITORノブで、ダイレクト・モニター時のバランスを設定することが可能です。ノブを12
時のポジションに設定した場合、入力信号とコンピューターシステムからの再生音は50%ずつのバランスになります。コンピュー
ターの再生音が大きい場合、ノブを左方向(DIRECT側)に回して音量バランスを整えます。入力音が大き過ぎる場合は、逆の右方向
(DAW側)に調節します。
AXEI/OSOLOでダイレクト・モニタリング行う際、ソフトウェア(DAW)側のモニター設定のダイレクト(あるいは低レイテンシー)モ
ニター機能をオフにし、コンピューター側の入力モニターを無効にする必要があります。このことで、ダイレクト・モニター時のダイ
レクトとコンピューターの“二重モニター”現象を防ぎます。二重モニターは、2つのモニター音声に時間差がある為、フランジャー
やフェイザー、あるいはショートディレイ効果が掛かった音になりますので、明瞭に確認出来ます。DAW側のモニター設定について
は、ご利用のDAWのマニュアルのモニター設定などの該当項目をご覧下さい。
重要:マイクロフォンを接続して使用される際は、MONITORノブをDAW側一杯に設定されることをお勧めします。これは、コンピ
ューターの再生に関わらず、モニタースピーカーから発した音声をマイクロフォンで拾い、不要なフィードバックを起こす現象を防
ぐ為の措置です。特にDIRECT一杯にした際、マイクロフォンの音声がそのままモニタースピーカーに流れますので、十分にご注意
下さい。
8 AXE I/O SOLO Control Panel
AXEI/OSOLOControlPanelは、AXEI/OSOLOの全機能をmacOSおよびWindowsコンピューター上で扱う為の専用ソフトウェ
アです。また、このソフトウェアを通じて、AXEI/OSOLOに関する追加情報も確認できます。ここでは、出力レベル、サンプルレート、
MIDI設定、およびその他のAXEI/OSOLOに関する重要な設定が行えます。
AXE I/O SOLO Control Panelの起動
AXEI/OSOLOControlPanelの(このマニュアルの1.1の項目にて解説しました通りに)インストール後、デスクトップにあります
AXEI/OSOLOControlPanelのアイコンをクリックして、起動をします。
AXEI/OSOLO本体が、コンピューターと正しくUSB接続されている状態であれば、ControlPanelの起動後に以下の項目で解説
します画面(GUI=GraphicalUserInterface)が表示されます。そして画面左上の“LED”が緑に点灯し、AXEI/OSOLO本体との接
続が確立していることを示します。