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MIDI及びデータの互換性について
SMFフォーマット0は、1トラックの中に1〜16チャン
ネルのMIDIデータを混在させて記録する書式で、
CVP-79/69/59をはじめ、ヤマハMDF2、Hello Music
シリーズ、いくつかのシンセサイザーや他社の多くの
シーケンサーなどで扱うことができます。
SMFフォーマット1は、トラック数が無制限で、それ
ぞれのトラックに複数のチャンネルのMIDIデータを混
在させて記録する書式で、おもにコンピューター用の
シーケンスソフトなどで扱うことができます。
市販のMIDIファイルの多くは、誰もが利用しやすいよ
うにSMFファイルとして販売されています。CVP-79/
69/59でもSMFファイル(フォーマット0、1)を再生さ
せることができます。コンピューターや外部のMIDIシ
ステムを使って作られたMIDIファイルをSMFファイ
ルとして保存しておけば、CVP-79/69/59で再生させ
ることができます。
また、CVP-79/69/59では、ヤマハの多くの電子楽器
で採用されているESEQ(イーシーク)フォーマットの
データも再生することができます。(P81の"他の種類
の音楽データの再生"もご参照ください。)
■ 音色配列のフォーマット
ミュージックデータの互換性を考える場合にもう一
つ、音色配列のフォーマットを考慮する必要がありま
す。
MIDIでは、プログラムナンバーにより音色を指定しま
すが、音色配列のフォーマットが異なると、同じプロ
グラムナンバーによって指定され鳴らされる音色が
まったく別の音色になってしまいます。
この場合には再生する機器が対応している音色配列の
フォーマットに変換する必要があります。
代表的な音色配列のフォーマットとしては、CVP-79/
69/59をはじめ、多くの機器で対応しているGM
(General MIDI)システムレベル1や、ヤマハのディス
クオーケストラ・コレクションなどが準拠している
DOC音色配列などがあります。
CVP-79/69/59では、GMシステムレベル1とDOC音色
配列の両方に対応しています。(P81の"他の種類の音
楽データの再生"、P119の"ソングリストプライオリ
ティ"もご参照ください。)
■ CVP-79/69/59の各種対応フォーマッ
ト
CVP-79/69/59の各種対応フォーマットについてまと
めておきますので、他機器やいろいろなミュージック
データとの互換を考える上で、参考にしてください。
● 対応しているディスクのフォーマット:
MS-DOS 720KB(キロバイト)フォーマットの2DD
ディスクと、MS-DOS 1.44MB(メガバイト)フォー
マットの2HDディスク。
● シーケンスフォーマット:
再生できるフォーマットは、SMFフォーマット0と1、
ESEQフォーマット。
CVP-79/69/59で録音されるソングデータは、SMF
フォーマット0になります。
● 音色配列フォーマット:
再生できるフォーマットは、GMシステムレベル1、
DOC音色配列。
CVP-79/69/59で録音されるソングデータは、GM
システムレベル1を包含しているパネル上の音色配
列が使用されます。
■上記のほかにも、機器の仕様や、ミュージックデータの特殊な作り
方の部分により、互換を考える場合に考慮を要する項目がある場合も
あります。
■P157に、"CVP-79/69/59とソフトの対応一覧"が掲載されていますの
で、参考にしてください。