(JP)日本語
図に示された使用方法の中で、×印やドクロマークが付いていないものだけが認められています。最新の取扱説明書はウェブサイト(www.alteria.co.jp)で参照できますので、定期的に確認してください。
疑問点や不明な点は(株)アルテリア(TEL04-2968-3733)にご相談ください。
1.用途
クライミングおよびマウンテニアリング用のビレイデバイス/ディッセンダーです。
使用できるロープ:CE(EN892)もしくはCE及びUIAAの認証を受けた、カーンマントル構造(芯+外皮)のダイナミックロープ:
- ダブルもしくはツインロープ ≧ 7.5 mm
- シングルロープ ≧ 8.9 mm
この製品は、直径10.5mm以下のロープに使用するようにデザインされています。
(11mmまで許容範囲)
製品の破断強度以上の荷重をかける使用や、本来の用途以外での使用は絶対に避けてください。
警告
この製品を使用する高所での活動には危険が伴います。
ユーザー各自が自身の行為、判断についてその責任を負うこととします。
使用する前に必ず:
- 取扱説明書をよく読み、理解してください
- この製品を正しく使用するための適切な指導を受けてください
- この製品の機能とその限界について理解してください
- 高所での活動に伴う危険について理解してください
これらの注意事項を無視または軽視すると、重度の傷害や死につながる場合があります。
ユーザーは、この製品の使用中に問題が発生した際にすみやかに対処できるよう、レスキュー技術に関する知識を持っていなければなりません。レスキュー技術に関する適切なトレーニングを受ける必要があります。
この取扱説明書の内容は本製品の使用方法のみに限られており、ビレイや懸垂下降の技術については説明していません。
ユーザーは、本製品を使用する前に、ビレイや懸垂下降の技術を身につけておく必要があります。ビレイには知識と技術、そしてビレイに伴う危険を察知する能力が必要となります。
責任
警告:使用前に必ず、
「用途」の欄に記載された使用用途のトレーニングを受けてください。
この製品は使用方法を熟知していて責任能力のある人、あるいはそれらの人から目の届く範囲で直接指導を受けられる人のみ使用してください。
ユーザーは各自の責任で適切な安全確保の技術を習得する必要があります。
誤った方法での使用中及び使用後に生ずるいかなる損害、傷害、死亡に関してもユーザー各自がそのリスクと責任を負うこととします。各自で責任がとれない場合や、その立場にない場合はこの製品を使用しないでください。
2.各部の名称
(1) ケーブル (2) アタッチメントポイント (3) ボディ (4) ロープスロット (5) ブレーキグルーブ (6) リリースホール
主な素材:ボディ(アルミニウム合金)、ケーブル(外側:ナイロン、内側:スチール)
用語
本説明書において「ロープ」とは、1本もしくは2本のロープのことを指します。2本のロープを使用する場合は、それぞれのロープを2つのロープスロットに別々に通してください。
3.点検のポイント
毎回、使用前に
製品に亀裂や変形、傷、磨耗、腐食等がないことを確認してください。
特に磨耗によってできる鋭いエッジには注意してください。
各用具の点検方法の詳細についてはペツルのウェブサイト(www.petzl.com)もしくはPETZL PPE CD-ROMを参照ください。もしこの器具の状態に関する疑問があれば、(株)アルテリア(TEL:04-2968-3733)にご相談ください。
使用中の注意点
この製品及び併用する器具(連結している場合は連結部を含む)に常に注意を払い、状態を確認してください。システムの各構成器具が正しくセットされていることを確認してください。ロープスロットに小石等の異物が入らない
ようにしてください。
4.適合性
この製品がシステムの中のその他の器具と併用できることを確認してください(併用できる = 相互の機能を妨げない)。
ロープ
使用できるロープ:CE(EN892)もしくはCE及びUIAAの認証を受けたダイナミックロープ:シングル、ダブル、ツイン
2本のロープを使用する場合、直径や状態、やわらかさ等が同じものを使用してください。
警告:ロープによっては滑りやすくなる場合があります(新しいロープ、径の細いロープ、特殊な外皮構造のロープ、外皮に特殊な処理がほどこされているロープ、濡れているロープ等)。使用するロープの取扱説明書もよく読み、理
解してください。
ブレーキバーとして使用するカラビナ
必ずロッキングカラビナを使用してください。REVERSO
4
に使用するカラビナは、ロープとの摩擦を起こすブレーキバーとして、ロープの流れを制動する働きをします。カラビナのサイズや形状、位置は REVERSO
4
の機能に大きく関
係します。
ブレーキバーとして使用するカラビナは、REVERSO
4
と接する部分ができるだけ真っ直ぐなものを使用する必要があります。
カラビナは常に自由に動く状態にしてください。
5.セット方法
- ロッキングカラビナをケーブルにクリップします
- REVERSO
4
をハーネスのビレイループに取り付けます
- シングルロープ:ロープをループ状にし、どちらかのロープスロットに通してください
- ダブルまたはツインロープ:2本のロープをそれぞれループ状にし、2つのロープスロットに別々に通してください
- ロープスロットに通したロープをカラビナにクリップし、カラビナのゲートをロックしてください
6.使用前と使用中の注意
REVERSO
4
は自動的にロープの流れを止める器具ではありませんロープの流れを止め、クライマーの墜落を止めるのはビレイヤーです。
ビレイヤーは末端側のロープから決して手を放さないでください。
ビレイヤーは、パートナーをビレイする前に必ず自己確保をとってください。
- 手をロープとの摩擦から守るためにも、グローブの着用をお勧めします
- 使用前に安全な場所でテストし、REVERSO
4
によってロープにどれ程のブレーキをかけることができるかを確認してください
ケーブル = 0 kN
ケーブルには、張力に対する強度はありません。
警告、危険:ケーブルを使って自己確保をとらないでください。
ケーブルは、REVERSO
4
がカラビナから離れてしまうのを防ぐため、また紛失を防ぐためのものです。ケーブルの損傷を防ぐため、ロープとの摩擦を避けてください。
7.リードのビレイ
警告:リードクライマーは、ロープを必ずディレクショナルアンカーに通す必要があります。
7A.ロープを繰り出す
片方の手で末端側のロープを握ったまま REVERSO
4
にロープを押し込み、もう片方の手でクライマー側のロープを引いてロープを繰り出します。
7B.ロープをたぐる
片方の手でクライマー側のロープの余分なたるみを引き、もう片方の手で末端側のロープを引きます。
(ロープから手を放さないでください)
7C.墜落の止め方
末端側のロープをしっかりと握ったまま下に引いてください。
8.トップロープでのロワーダウン
末端側のロープを両手でしっかりと握ったまま下に引いてください。両手を交互に入れかえるようにしてロープを出してください。末端側のロープから決して手を放さないでください。
9.セカンドクライマーのビレイ:ディレクショナルアンカーでロープを折り返す
「5 セット方法」参照
セカンドクライマー側のロープは必ず支点(ビレイヤーよりも上の位置になければなりません)に通してください。
10.セルフブレーキ機能を使用した1人のセカンドクライマーのビレイ
10A.セルフブレーキシステムが墜落を止める補助をします。
REVERSO
4
のアタッチメントポイントにロッキングカラビナをクリップし、支点に取り付けてください。
セカンドのビレイをする際の操作性を良くするためには、REVERSO
4
が体の前、肘と肩の間くらいの高さになるようセットしてください。
- ロープをループ状にし、ロープスロットに通します
クライマー側のロープが上(アタッチメントポイント側)になるようにしてセットしてください。
スロットに通されたロープとケーブルにロッキングカラビナをクリップしてください。
クライマー側のロープを引き、ロープが滑り出さないこと(セルフブレーキ機能が働くこと)を確認してください。
両手を使い、ロープを操作してください。セカンドクライマーが墜落すると、セルフブレーキ機能が働いて墜落を止めます。
末端側のロープから絶対に手を放さないでください。
それぞれクライマー側及び末端側の2本のロープは、ブレーキグルーブの間を通り、下向きに引かれていなければなりません。
(図「Test」参照)
警告、死の危険:カラビナは常に自由に動く状態にしてください。
10B.REVERSO
4
のリリース
末端側のロープから絶対に手を放さないでください。
リリースホールにカラビナをクリップし、ハンドルとして使います。
末端側のロープをしっかりと握ったまま、ハンドルを引いて REVERSO
4
を傾け、ロープを流します。ロープの流れは、末端側のロープの握り具合で調節します。ロープの流れを止めるには、末端側のロープをしっかりと握り、ハンド
ルを放します。
その他の方法(例:コードやスリング等を使った方法)でロープをリリースすることは絶対にしないでください。
11.2人のセカンドクライマーのビレイ
警告:セルフブレーキ機能が効かなくなることがあります。
使用できるロープ
直径 8.5 mm 以上の、直径や状態、やわらかさ等が同じロープを2本使用してください。