*856-128776-004-00X*
3
本製品は Express5800/BladeServer シリーズ専用のブレード用メザニンカ
ードです。本製品によって CPU ブレードの LAN ポートを増設することができ
ます。
スイッチモジュールまたはスルーカードを通して、最大 10 ギガビットの伝送速
度で LAN に接続し、通信することができます。
本製品は NIC パーティショニング(NIC Partitioning ; NPAR)機能を搭載してい
ます。本機能により、OS やネットワーク機器の機能に依存することなく、物理
ポート上で複数の論理ポートを扱うことができます。本製品では物理ポートあた
り4つの論理ポートに分割しています。(NPAR 機能は一部 OS のみをサポート
します)
N8403-065 は TCP オフロードエンジン(TCP Offload Engine; TOE)機能
を搭載しています。本機能は従来 OS で処理される TCP 通信の処理を、本製品
上で処理するものです。これにより CPU ブレードの負荷を大幅に低減すること
ができます。
また、N8403-067 では TOE 機能に加えて、iSCSI オフロードエンジンを搭
載しています。TOE 機能と同様に iSCSI プロトコル処理を本製品で処理するも
のです。これにより CPU ブレードの負荷を低減することができます。
アダプター表面
アダプター裏面
メザニンコネクタ
MACアドレスラベル
固定用ネジ
メザニンコネクタ
CPU ブレード内部のメザニン拡張スロットと接続するコネクタです。
MAC アドレスラベル
本製品で取り扱うMACアドレスの、
基点となるアドレスが印字されたラベルです。
固定用ネジ
CPU ブレードのスペーサへ固定するためのネジです。
Step1.
CPUブレードへの本製品の取り付け
Step2.
ブレード収納ユニットへのCPUブレードの取り付け
Step3.
ドライバのインストール
ご使用になるCPUブレードのユーザーズガイドを参照
して、本製品をCPUブレードのメザニン拡張スロット
に取り付けてください。
ご使用になるブレード収納ユニットのユーザーズガイ
ドを参照して、本製品を取り付けたCPUブレードをブ
レード収納ユニットに搭載してください。
インストレーションガイドを参照して、ドライバをイ
ンストールしてください。
作業 Step1 と Step2 においては次の点にご注意ください。
高温に注意する
CPU ブレードの電源を OFF にした直後は、装置内の部品が高温に
なっています。十分に冷めたことを確認してから取り付け/取り外し
を行ってください。
確実に接続する
本製品を CPU ブレードのメザニン拡張スロットに接続するときは、
確実に差し込んでネジを締めてください。完全に差し込まなかった
り、
ネジを締めなかったりした場合、
発煙や発火のおそれがあります。
本製品は、NPAR 機能と iSCSI オフロード機能により、複数の論理ポートを有
し、それぞれで異なる MAC アドレスが割り当てられています。MAC アドレス
ラベルに記載された基点アドレスをもとに、
次のルールでアドレスが決定します。
各論理ポートの MAC アドレスは、基点アドレスに対して下表の値を加算するこ
とで導出されます。
便宜上、
下表での加算値は 10 進数で記載されています。
実際に使用される MAC
アドレスは 16 進数での表記となりますので、注意してください。
NPAR 機能を使用しない場合は、
下表のPF 欄が0 の部分を参照してMAC
アドレスを導出してください
■N8403-065
物理
ポート
番号
論理ポート
パーティション
番号(PF*)
ネットワーク MAC アドレス
1
0
0
1
+4
2
+8
3
+12
2
0
+2
1
+6
2
+10
3
+14
■N8403-067
物理
ポート
番号
論理ポート
パーティション
番号(PF*)
ネットワーク
MAC アドレス
iSCSI
MAC アドレス
1
0
0
+1
1
+4
+5
2
+8
+9
3
+12
+13
2
0
+2
+3
1
+6
+7
2
+10
+11
3
+14
+15
*PF ; Physical Function の略。
例)N8403-065 で基点 MAC アドレス: 「
00:25:5C:01:23:00
」の場合
物理ポート 1, PF1 →基点 MAC+ 4 →
00:25:5C:01:23:
04
物理ポート 2, PF2 →基点 MAC+10 →
00:25:5C:01:23:
0A
物理ポート 2, PF3 →基点 MAC+14 →
00:25:5C:01:23:
0E
本体装置起動中(POST)にエラーメッセージが表示される
CPU ブレード付属のユーザーズガイドを参照してエラーメッセージの内
容を確認してください。本製品が取り付けられているスロットに原因があ
ると思われるときは、次の点について確認および対処をしてください。
□
本製品を取り付けた拡張メザニンスロットで異常が発生している場合
→もう一度しっかりと本製品を接続し直してください。
本製品が正常に動作しないとき
本製品を取り付けた後、OS やアプリケーションが正常に動作しなかった
ときは、次の点について確認および対処してください。また、CPU ブレ
ードに添付のマニュアルもあわせて参照してください。
□
本製品をと取り付けた CPU ブレードに、LAN ドライバはインストールさ
れていますか?また、正しくセットアップしましたか?
→CPU ブレードのインストレーションガイドを参照して、LAN ドライバ
を正しくセットアップしてください。
□
本製品がメザニン拡張スロットにしっかりと接続されていますか?また、
スイッチモジュールにケーブルは正しく接続されていますか?
→もう一度確認し、接続されていない場合は、しっかりと接続しなおして
ください
□
本製品を実装した CPU ブレードのメザニン拡張スロット番号、ブレード
収納ユニットの CPU ブレードの搭載位置やスイッチモジュールの搭載位
置は対応が取れていますか?
→CPU ブレード、ブレード収納ユニット、スイッチモジュールのユーザー
ズガイドを参照して、適切な搭載位置であることを確認してください。
N8403-065 10GBASE
接続ボード
(2ch)
N8403-067 10GBASE
接続ボード
(2ch)
適合バス
準拠規格
PCI-EXPRESS 2.1 準拠
データレート
最大 5GT/s
レーンサイズ
X8
LAN
ポート数
2
データレート
10Gbps/1Gbps
コントローラー
Broadcom BCM57810S
外形寸法
115mm(W) 100mm(L) (コネクタ、ヒートシンク含まず)
質量
93g
動作電圧
12V/3.3Vaux
消費電力
9W(最大)
動作環境
動作
温度 10~35℃
湿度 20~80%
ただし結露なきこと
保管
温度 -10~55℃
湿度 20~80%
N8403-065 10GBASE 接続ボード(2ch)
N8403-067 10GBASE 接続ボード(2ch)
ユーザーズガイド(初版)
2012 年 7 月
初版発行
日本電気株式会社
東京都 港区 芝 5 丁目7 番地1 号
TEL (03)3454-1111(大代表)
本製品の特徴
本製品をサポートしている CPU ブレードについては、弊社サポートサイ
トを参照してください。
NEC コーポレートサイト
「サーバ、ストレージ」→「ブレードサーバ(SIGMABLADE」
→「システム構成ガイド」
→「SIGMABLADE(ブレードサーバ)」
各部の名称と機能
本製品はタイプ 1、タイプ 2 のメザニン拡張スロットに搭載可能です。
詳細は CPU ブレードの取り扱い説明書を参照してください。
本製品では複数の MAC アドレスが使用されます。
製品により使用する MAC アドレスの数が異なります。
N8403-065 8 個
N8403-067 16 個 (iSCSI オフロード対応版)
MAC アドレスの付与ルールについては「MAC アドレスについて」を参照し
てください。
本製品を搭載する CPU ブレードによって、固定用ネジの使用本数が異
なりますので、ご注意ください。
セットアップ手順
本製品は 64 ビット版の OS のみサポートします。
CPU ブレードによっては、64 ビット版の OS でもサポートされる OS が異な
りますので、ご注意ください。
対応 OS については CPU ブレードのユーザーズガイドやシステム構成ガイ
ドを参照してください。
以下の OS では NPAR 機能はサポートされません。
WindowsServer2003 R2 x64 Edition
本製品は工場出荷時に NPAR 機能が「有効」に設定されていますので、上
記の OS をお使いの場合は NPAR 機能を「無効」に設定してください。
無効化の手順については、CPU ブレードに添付された以下のガイドを参照
してください。
インストレーションガイド(Windows 編)
→「
セットアップ前の確認事項
」
→「
標
準
装
備
のネットワークアダプタ
(N8403-062/064)
および
N8403-065/067
を使用する場合
」
※上記手順を適用した後は
CPU
ブレードの再起動が必要です。
CPU ブレードの電源が ON(POWER ランプ点灯)になっている場合は、各
OS における電源 OFF の処理を行った後、CPU ブレードの電源を OFF に
してください。
本製品の取り付け・取り外し方法は CPU ブレードにより異なりますの
で必ず CPU ブレードのユーザーズガイドをお読みください。
CPU ブレードに本製品を取り付けられないときは、一旦 本製品を取り
外してから取り付け直してください。過度の力を加えると破損するお
それがありますので注意してください。
10GbE パススルーカード等の本製品に対応するスイッチモジュール
の実装箇所に対応したメザニン拡張スロットに本製品を実装してく
ださい。
それぞれの実装箇所が対応していないと、ネットワークに接続するこ
とが出来ません。詳細についてはブレード収納ユニット、スイッチモ
ジュールの説明書をお読みください。
MAC アドレスについて
トラブルシューティング
以上の確認を行っても CPU ブレードの起動中にエラーメッセージが
表示される場合は、いったん本製品を別のメザニン拡張スロットに取
り付けた後、CPU ブレードを起動して自己診断プログラム「POST」の実
行で異常がないことを確認してください。POST が正常に終了するよ
うでしたら、CPU ブレードが故障していることが考えられます。CPU
ブレードを購入された販売店または保守サービス会社にご連絡くだ
さい。
以上の確認を行っても CPU ブレードが正しく動作しない場合は、いっ
たん本製品を取り外した後、CPU ブレードを起動して自己診断プログ
ラム「POST」の実行で異常がないことを確認してください。POST が正
常に終了するようでしたら、本製品が故障していることが考えられま
す。本製品を購入された販売店または保守サービス会社にご連絡くだ
さい。
仕様