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プリアンプの真空管の問題を診断する:
チューブ仕様のアンプを使用したことがあれば、プリアンプの真空管ノイズを経験したことがあるかも知れません。しかし、これがすぐに故
障に繋がるというわけではありませんので、安心して下さい。この不安を解消する一番の近道は、真空管を交換することです。
最初に、なるべくアンプのパフォーマンスを落とさないためにも、少なくともいくつかの予備のプリ管を準備しておくのが良いでしょう。ちょ
っとしたプリ管の問題というのは、主に二つのカテゴリーに分けられます:ノイズと、マイクロフォニックノイズです。ノイズの種類は、パチパ
チ音であったり、ホワイトノイズ、ヒスノイズ、ハムノイズ等があります。マイクロフォニックノイズとは、ゲインや音量を大きくしたときに、金
属的かつ周波数の高いサウンドでハウリングを起こすものです。マイクロフォニックノイズは、楽器側の音量を絞ったり、楽器をアンプから
離すことでハウリングが止まるかどうかで、問題を分けることが出来ます。
(ハウリングがピックアップのフィードバックによるものであれば、これでハウリングが止まるからです)。また機器の振動やショックによっても
引き起こされます("マイクロフォンを叩く"というのが、マイクロフォニックノイズの語源になっています)。
1つのモードやチャンネルのみでプリ管の問題が起こるのであれば、その問題を解決する最善の方法は真空管の交換です。反対に、特定の
モードやチャンネルにトラブルの原因が絞れない場合は、全てのモードやチャンネルに関わっている、プリ管に問題があるのかも知れません。
あるいは、可能性は低いですが、ドライバー真空管に問題があるかも知れませんので、特定のモードやチャンネルに特定できない場合は、ド
ライバー管を交換する方法もあります。ドライバー管の問題は、一般的にパチパチ音やハムノイズがアンプの出力から聞こえる、または全て
のモードでアンプの出力が弱くなるという症状となって現れます。
たまに弱ったドライバー管がアンプのサウンドをフラットかつ生気のないものにすることがありますが、ごくまれであるため、同様の問題が生
じた場合はやはりパワー管の劣化が原因と考えられます。
トラブルの原因が特定できない場合に、一番早くて確実な方法は、、プリ管を同時に交換することです(その後どこに問題があるか分かった
ときのために、外した真空管を保管しておいて下さい)。INPUTジャックに近い真空管のサウンドがノイズっぽく感じられるかも知れません
が、それはその真空管が一番最初に信号が通る真空管であり、その後で出力が他の真空管により増幅されていくからです。その理由から、
"インプット・ソケット"(通常V1と表示されています)に装着する真空管は最もノイズが少ない物を選びます。
プリアンプの後段 -パワー管の直前- の真空管にノイズがなければ、ほとんど問題は発生しません。このアンプには最も適正な真空管が装
着されていますので、真空管を交換する場合は全部一度に外すのではなく、一つ一つ外して取り付けるようにして下さい。また問題の無か
った真空管を戻す時は、必ず元々装着してあったソケットに戻すようにして下さい。また真空管を交換するときは、アンプの電源をSTAND-
BYにしてから行って下さい(そうすることで、スピーカーから大きなノイズが出ることを防げます。
そうしないとたとえゆっくり真空管を取り外したとしてもノイズが発生します)。
もしアンプを運搬する必要がある場合は、アンプ本体(シャーシ)を新聞紙等で包んでください。また包んだアンプ本体と段ボール箱に間に、
15センチ程の隙間("クラッシュ・スペース")を空けて下さい。エアーパッキン("プチプチ")等で包むのも良いですが、発泡スチロールはなる
べく使用しないで下さい
(運搬中に発泡スチロールが擦れて、その粉がアンプ内部に入り込み、電子部品に損傷を与える可能性があります)。
プリアンプ管は一般的には劣化することはありませんので、気分的な交換はあまり良いアイデアとは言えません。もし交換しても結果が変わ
らない場合は、元に戻してください。まれなことではありますが、もしトラブルシューティングの手順の中で損傷していることが分かった場合
は、適切に交換を行って下さい。
注意:プリ管を指で軽く叩いた時に金属っぽい音がするのは異常ではありません。真空管からパチパチ音等が出力されない限りは、通常通
りに使用することができます。
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