![MESA ENGINEERING California tweed 6V6 4:FORTY Manual Download Page 12](http://html1.mh-extra.com/html/mesa-engineering/california-tweed-6v6-4-forty/california-tweed-6v6-4-forty_manual_1775201012.webp)
PRESENCE
MASTER
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繰り返しですが、これはあくまでコンセプトの大まかな例です。使用するギターやキャビネット、部屋の音響やステージ上の状況、屋内/屋外
などによっても大きく変わります。
さらに良い点として、BASSは他のコントロールからの影響を受けづらいことです。GAINとの比率さえ考慮すれば、ある程度バランスのとれ
たサウンドに設定できます。TREBLE、MID、およびPRESENCEは、中〜高域からTREBLEが影響するよりもさらに高い倍音にかかわる音
域までの幅広い範囲をカバーしており、重複している帯域もあります。一方、BASSはリッチなローエンドを操作できる唯一のコントロール
なのです。
このコントロールはTREBLEよりも上の帯域を調節するもので、通常のトーンコントロールよりもシグナルパスのさらに
下流のパワーアンプセクションに位置しています。PRESENCEはパワーアンプで高音域を絞って引き締まった影のあるトーンを作ったり、
高音域を開放して倍音を響かせたりするのに有効なコントロールです。信号のダイナミックさや、アンサンブル内での抜けの良さを決定づ
けるのにも大きな役割を果たします。
低めの設定(7:30〜10:30)では、コンプレッション感を伴った暖かく丸いサウンドになり切迫感のある高域のダイナミックなアタックは絞ら
れます。設定を上げていくと(11:00〜2:30)トップエンドの占める割合が増えてゆき、コンプ感よりも 抜け感 が強くなりダイナミクスのピ
ークが性急になります。設定をトップエンド (2:30〜5:30)まで上げると強烈にアグレッシブなアッパーハーモニクスがサウンドを支配して
いき、注意深く調節しないと危険な領域に入ります。タフな耳でも高音が切り刻むように感じられるかもしれませんので、レコーディングな
ど別室でサウンド処理を行う際などにのみ意図して使うことをお勧めします。その場合であっても、低音弦の響きを目立たせるために使うの
が良いでしょう。この最高音域は、PAでよく使われるようなマイクの特性と組み合わさると、見当はずれの音が強調されてしまう恐れがある
ので、観客やバンドメンバーの反応を気にしつつ注意して調節してください。
クリーンサウンドでは、ドライブしたサウンドを作る時よりもPRESENCEを少し上げた設定(10:30〜12:30)にすると良い効果があります。
サチュレートし始めると、PRESENCEコントロールの範囲内の帯域は刺々しく、不安定になっていきます…注意しないとノイジーになりか
ねません。オーバードライブでのコードワークは、通常であれば丸みを帯びさせたまま、ボーカルを引き立てるために11:00以下に留めたい
ところですが、単音プレイよりも高めの設定(10:30〜12:30)も許容できます。
NOTE:
先述したように、トップエンドの帯域はTREBLE、MID、PRESENCEの3つで重複しています。それぞれがトップエンド全体におけ
る独自の帯域やパワー(影響度)、そしてキャラクターを持っています。そのため、音作りの際は3つのコントロール全てを使って各音域のバ
ランスを調節してください。
全体のアウトプットレベルを決定するこのコントロールは、プリアンプセクションの最終段に位置します。GAINコントロー
ルとの組み合わせでプリアンプセクションの信号の強さを(California Tweedのトラディショナルなゲインパラメーターの範囲内で)自在に
調節して、お好みの音量で演奏できます。GAINコントロールをクリーン〜オーバードライブの任意のサウンドに設定したら、MASTERコン
トロールで音量を調節しましょう。
加えてMASTERは、シグナルパスの上流にあるGAINの設定と連動して、EFFECTS LOOPにおけるSENDのレベル設定としての役割も果
たします。幅広いサウンドを出力できるようにレベルはSEND回路で最適化されているので、エフェクトループを使わないことでトーンの正
確性を保つ、というような気遣いをする必要はなく、トーンを損なわずにプロセッサーを正しく機能させられます。ただし、シグナルパスに含
まれる全てが「トーンを形成する要素」になるため、アンプのシグナルパスの中央のエフェクトループに配置するプロセッサーを選択する際
には、優れた入出力回路、エフェクトプロセッサーやエンジンをもったハイクオリティなプロセッサーを使用することをお勧めします。
ヴィンテージアンプ信奉者の一部の方々は、まずMASTERを最大にしてから好みの音になるまでGAINを上げる、という使い方をするかと
思います。この方法が最もピュアな音を得られると考えてそうするのかと思います。理屈の上では、1つのコントロールをシグナルパスから
取り除くことになるため、ある意味ではその通りなのでしょう。しかし、彼らが想定する「マスターコントロール無しのヴィンテージ」アンプ
の多くも、プリアンプセクションからのアウトプットやパワーアンプセクションの感度を調節するためのディスクリート抵抗を備えています。
そのような意味では、MASTERコントロールはセッティングの可能性を無限に広げることができる可変抵抗に過ぎず、サウンドの損失は一
切なく幅広く使用することができるのです。それでももしこのようなオールドスクールなアプローチにこだわるなら、それも試してみるとよい
でしょう。それでアンプが故障するようなことはありませんが、この使い方はGAINとMASTERの組み合わせによるアンプ本来の音作りの幅
を大幅に狭めることになります。また、エフェクトループに接続する機材へのインプットレベルの調節に苦労することも考えられます。
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