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4

電極の保守

 

アセトン、

THF

などの有機溶媒や

1 mol/L

以上の酸、

0.1 mol/L

以上

のアルカリを用いての洗浄は避けてください。電極の破損や性能劣
化を招きます。

電極の性能維持のため、

1

2

ヵ月を目安として比較電極

の内部液の交換をしてください(

「電極の準備」

2

ペー

ジ)参照

応答ガラス膜が汚れていたり、液絡部が被検液によって
汚染されていると、応答速度や感度の低下、測定誤差の
原因になります。汚れがひどく純水で洗っても落ちない
場合は洗浄を行ってください。

電極の洗浄

1.

内部液補充口を開けてください。

2.

応答ガラス膜と液絡部を、汚れに適した洗浄液に、汚れ
が取れるまで浸けてください。各洗浄液の取扱説明書を
参照してください。応答ガラス膜は洗浄液を含ませた
ガーゼなどでふき取っていただく方法でも汚れを落と
すことができます。

3.

純水で十分にすすぎ洗いをしてください。

4.

内部液を交換してください。

「電極の準備」(

2

ページ)参照)

 

洗浄後に測定をするときは必ず校正を行ってください。

ヒント

内部液を加圧し、液絡部から内部液をにじみ出せることにより、

pH

応答を安定させる効果があります。

汚れの種類

洗浄液

一般的な汚れ

薄めた中性洗剤

油分の汚れ

アルコールや薄めた中性洗剤

無機成分などの汚れ

電極洗浄液(形式 

220

または

1 mol/L

程度の塩酸

タンパク質を含んだ汚れ

タンパク質分解酵素入り洗浄液

(形式 

250

液絡部の汚れ

電極洗浄液(形式 

220

ガラス部の変質

応答劣化

電極洗浄液(形式 

220

電極の保管

1.

電極に付着したサンプルを純水でよく洗い落とし、ろ紙
などでふき取ります。

2.

内部液補充口のスライド式ふたを閉めます。

3.

保護キャップの内部を純水で洗い、水を切った後、スポ
ンジが浸る程度に純水を補充してください。

4.

保護キャップをはめて保管します。

 

電極の応答ガラス膜と液絡部は乾燥させないでください。もし、
乾燥したときは内部液を交換し、純水中に

24

時間以上浸してか

ら校正を行ってください。正しく校正できない場合は、電極を
交換してください。

保管場所は、高温・高湿下を避け、室内の直射日光の当たらな
いところとしてください。

より正確な測定のために

精密な測定を行うときには、以下の項目を参考にしてくださ
い。

測定(校正)時はサンプルをスターラでゆっくり撹拌し
てください。

手動あるいは自動で温度補償を行ってください

pH

メー

タの取扱説明書に従ってください)。

校正する標準液とサンプルの温度を同じにしてくださ
い。

電極はサンプルに深く浸けてください(比較電極の内部
液の液面がサンプルの液面より低くならないように注
意してください)。

測定前に電極をサンプルで共洗いするなど、電極とサン
プルをなじませておいてください。

校正は測定前に行ってください。毎日測定している場合
は、

1

日に

1

回以上行ってください。

保護キャップ

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