34
JA
日本語
安全上の注意事項
装置を使用する前に、念入りに操作マニュアルを読んでください。 使い
方を間違えると身体生命に危険が及び、Froniusに対して保証請求がで
きなくなる恐れがあります。
警告および安全制限事項
ブロアに接続し、ブロアを使用中の場合のみ、保護ヘルメットを被ってく
ださい。 ヨーロッパおよびオーストラリア規格の要求事項に該当する、
救命具に接続している場合のみブロアを使用してください。 PAPA では
ガス状物質から保護されません。 作業を開始する前に装置を装着し、ス
イッチを入れてください。そうした場合のみ、危険区域に入っても安全で
す。 ブロアが不具合の場合、直ちに危険区域から出てください。 バッテ
リー警告が作動したら(赤色LEDが点灯し、音がします)、直ちに危険区
域から出てください。 バッテリーを再充電するか交換します。 空気流量
の警告が作動したら(赤色LEDが点灯し、音がします)、直ちに危険区域
から出て、フィルターのを交換してください。
側方または後方から強い風が吹くと、ヘルメットの保護機能が損なわれ
る恐れがあります。 大気汚染が極めて酷い場合、息を吸い込むと、ヘル
メット内に相当の低圧が発生する恐れがあります。そのため、保護機能
が低下する場合があります。 保護機能が低下した場合、危険区域を出
るまでは、ヘルメットを外したり、ブロアのスイッチをオフにしたりしな
いでください。 ヘルメットを外す時、ヘルメットの外側に付着したダス
トや汚染物質を吸い込まないように、必要な予防処置を徹底的に講じ
てください。 決してブロアやバッテリーを水に浸けないでください。水
に浸けると、装置を駄目にするおそれがあります。 装置を洗浄する時、
水が入りこまないようにしてください。 使用中のフィルターを洗浄した
り、再生したりすることはできません。 圧縮エアーでフィルターを清掃し
ようとすると、フィルターを損ないます。 決してバッテリーをショートさ
せないでください。致命的な損傷となるおそれがあります。
以下の場合、PAPR は使用できません。
- 引火性または爆発性雰囲気の場合
- 吸入空気の酸素が不足している(ヨーロッパ: <17 %、オーストラリ
ア: <19%)もしくは超高濃度の毒素が存在し、TH3P(ヨーロッパと
オーストラリア)以上の保護等級が必要な場合
- 温度が -5 °C 未満もしくは +55 °C を超える場合
- 身体生命に直接危険が及ぶ環境の場合
VIZOR 3000 Air/3 Filterシステムの特定応用例、利用、適用などに関す
るお問い合わせは、Fronius 販売部へお問い合わせください。
保証および責任
購入日から24ヶ月以内に発生した、材料や製造時の不具合の場
合、Fronius が製品を修理または交換します。ただし、操作マニュアル
に書かれている使用法に従って、製品を使用していた場合に限ります。
シリアル番号の改竄・引き剥がし・判読不能にしたり、故意に製品の損
傷、誤用、開蓋、改造を行った場合、保証は無効となります。 製品を正
しく使用しなかったり、純正交換部品を使用しなかったり、適切な点検
をしなかったりした場合も保証は無効になります。
この保証は、不具合部品の修理または交換のみをカバーします。 いかな
る事情があっても、一般破壊やそれに起因する損害について、Fronius は
保証責任を負いません。
応用分野
VIZOR 3000 Air/3 Filterは、ダストや粒子から保護してく
れる、電動ファン付呼吸マスク(PAPR)です。
本システム
TH3P は、ヨーロッパ規格 EN 12941: 1998 に準拠している
ことが認定されました。 TH3P は 年にオーストラリア規格
AS/NZS 1716 : 2012 に準拠していることが、承認されました 。
VIZOR 3000 Air/3 Filterは換気プロセスをサポートして、呼吸を楽にし、
疲労を軽減します。 空気流量を制御する電子システムは、ブロアを監視
して、最低 150 nl/min の定流量を確保します。
バッテリーをフル充電した VIZOR 3000 Air/3 Filterの有効作動時間
は、バッテリー のタイプと状態により異なります(テクニカル データ
表を参照)。
使用前の点検と試験
•
各部品の梱包を慎重に解いてください。
•
装置がすべて揃っているか、損傷している部品がないかチェックしてく
ださい。 損傷がある場合、あるいは部品が欠品の場合は、直ちに販売
部にお知らせください。 損傷している装置や不完全な装置は、決して
使用しないでください。
•
同梱のバッテリーはフル充電されていません。 よって、初めて使用す
る前に、バッテリーをフル充電してください。
使用前の点検と試験
使用のたびに、 VIZOR 3000 Air/3 Filterが支障のない状態であること
を確認して、以下のように手順を進めてください。
1 マスターフィルターとプレフィルターが正しく取り付けられ、カバー取り
外しハンドルがしっかり固定されていることを確認してください。(図1)
2 エアー ホースおよびエアー コネクターが損傷していないか、チェッ
クしてください(穴、亀裂、切断)。 カチッという音がして、少々引っ
張ったぐらいではホースが外れなくなるまで、ホースを装置に押して
いき、エアー ホースをヘルメット/ブロアに接続してください。 (図2)
3 0.5 秒ほどオン/オフ ボタン(4)を押して、VIZOR 3000 Air/3 Filter
のスイッチを入れます。 (図3) 起動中の3秒ほど、5個の全LED(流量
選択用の3個のLEDは緑色、2個のLEDは赤色で、1個はバッテリー状
態を、もう1個はフィルター状態を示します - 図4)が点灯し、アラーム
(3ビープ)が鳴ります。 そして、VIZOR 3000 Air/3 Filter が使用可
能な状態になります。
4 さらに、起動時に VIZOR 3000 Air/3 Filter が初めての自己診断を実
行して、装置が正常に150 l/min. 以上で流しているかを確認します。
上述通り3秒後に赤色のフィルターLEDが消灯すれば、最低150 l/
min の流量が確保されていることになります。 内蔵の流量センサ
ーによって、操作時に150 l/min 以上を VIZOR 3000 Air/3 Filter に
よって制御および維持します。
5 前述の通り、バッテリーの電圧低下、フィルターの紛失、フィルターの
目詰まり、フィルターのセット不良の場合、VIZOR 3000 Air/3 Filter
が点灯して警告音(図5)が鳴ります。 警告が鳴ったら、直ちに危険
区域を離れてください!
以下のように、低空気流量を再現した状態のもとで試験を行い、低空
気流量およびフィルター目詰まりをチェックします。
VIZOR 3000 Air/3 Filter 装置のスイッチを入れ、ヘルメットからホー
スを外し、ホース端をきれいな手で塞ぎます。すると、モーターが自動
的に回転速度を上げ、低空気流量の状態を正そうとします。 ホース
端をしっかりと手で押さえることで、確実に塞ぎます。 手でしっかり
と塞ぐと、装置が警告音を出し、赤色フィルターLED が点灯します。
6 オン ボタンを 3 秒ほど押して警告音を止め、ホースをヘルメットに接
続します。
7 安全ヘルメットが損傷していないことを確認し、それを被り、PAPR
をストラップで腰に固定します。
8 ブロアを立ち上げ、安全ヘルメットの空気が正常に循環していること
を確認してください。
損傷がある場合、PAPR を使用する前に不具合部品を交換してください。
操作モード
ベルト サイズの調整: ベルトを締めて(図6)サイズを合わせ、ブロア装
置が腰にぴったり納まるようにします。
エアー ホースの取外し: ホース接続部を両端で押し、外します(図7)。
バッテリーの取り付け: バッテリーは、VIZOR 3000 Air/3 Filter 右側底
のスライドレールに、滑らせて入れてください。 カチッという音がするま
で、バッテリーを滑らせます(図8)。
バッテリーの取り外しと充電: バッテリーのカバー取り外しハンドルを
引っ張り、ブロア装置から完全に外れるまで、スライドレールから引っ張
りっていきます(図9)。 それから、バッテリーを充電器に接続します(
図10)。 充電中は、充電器の黄色 LED が点灯しています。 充電が終わ
ると、LED が緑色に変わり、細流充電モードになります。
流量調整: ブロアの空気流量は、3通りあります。 150/200/250 nl/min*
空気流量レベルを変更するには、所定の空気流量レベルになるまで、空
気流量ボタンを押し続けます。 (図11)
マスターフィルターとプレフィルターの交換 フィルターのアラームが鳴っ
たら、プレフィルターを交換してください(図12)。 フィルターのアラー
ム間隔を監視してください。 プレフィルターの交換を行うごとに、交換
間隔が短くなります。 交換間隔が短かすぎると感じた、マスターフィル
Summary of Contents for 101117/0102
Page 4: ...A B C D E F G H I J ...
Page 43: ...Notices 40 ...