XP7000/XP5000
57
3.
故障箇所の修理具体例
2次側出力電圧が、すべて出力されない。
3-1
確認・修理手順
下記手順に従ってください。
(3-2項および64ページの回路図3-3を参照してください。)
1
R410およびR411
(6.8 ohms、5 W)
の抵抗値を確認します。
オープンしている場合は、交換してください。
2
Q406およびQ407のC-E間の抵抗値を確認します。
ショートまたは抵抗値が低下
(数 ohm程度)
している場合は、その部品を外してください。この場合、IC402が破損してい
ますので交換してください。
3
R421およびR422の抵抗値が10 ohmsであることを確認します。
オープンまたは抵抗値が増大している場合は、交換してください。
ショートまたは抵抗値が極端に小さい場合は、D409およびD410を交換してください。D409、D410交換後、抵抗値を再確
認してください。
4
R420の抵抗値が4.7 ohmsであることを確認します。
オープンまたは抵抗値が増大している場合は、交換してください。
5
R431およびR432の抵抗値を確認します。
オープンまたは抵抗値が増大している場合は、交換してください。
6
F401の抵抗値を確認します。
オープンしている場合は、交換してください。
7 1
から
6
終了後、AC電源を入れ、IC402の1番ピン
(LO)
と2番ピン
(COM)
間の波形をオシロスコープで測定します。約70
kHz の矩形波
(0-15 V)
であれば正常です。
波形が異常な場合は、IC403
(3端子レギュレータ)
の出力が+15 Vであることを確認します。
出力が+15 V以下の場合は、IC402を交換して波形を再測定します。IC402をすでに交換している場合は、IC401を交換して
ください。
* 波形測定の際は、PR401をショートしてください。
8
「2. 正常動作時電気的性能」
を確認し、問題なければ修理完了です。