
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モーターを止めた状態で、モーター接続部にMDを一番
奥まで装着します。モーター接続部に適正に装着されて
いるかを確認するため、MDを軽く引っ張ります。患者の
口腔の外側でモーターのスイッチを入れ、低速で作動さ
せて、徐々にスピードを上げてMDをテストします。
MD使用時に過熱、不正な動作、振動、異常音がみられ
た場合は、直ぐにアフターセールスサポートにご連絡く
ださい。
V.2 ‒ モーターの取り外し
モーターの軸方向に沿ってMDを取り外します。
長期間この機器を使用しない場合は、モーターに
接続したままにしないでください。 モーターが損傷
する恐れがあります。
V.3 ‒ 回転器具の接続/取り外し
回転器具の取り扱い時には必ず、保護グローブを着
用しください。切傷および汚染の恐れがあります。取
り扱い時は必ずモーターを停止させます。
MD(図2-4)のロックを解除し、回転器具をMDのヘッド
の奥まで挿入し、再度ロックします。(2-4)機器を軸方向に
引っ張って、MD内に完全に固定されていることを確認
してください。
回転器具は必ず良好なコンディションで使用して
ください。破損または壊死の恐れがあります。
衛生とメンテナンス
VI.
- 医療機器の滅菌は、現行の規定に則い、必ず適
正な訓練を受け、保護策を講じたスタッフが行っ
てください。滅菌プロトコルは必ず、感染リスクを
考慮したものを採用してください。
- 適切な保護衣を着用してください。感染および傷
害のおそれがあります。
- アルミニウムに対応する外科医療機器メンテナ
ンス用製品のみを使用してください。
アルミニウ
ム製の機器はアルカリ
(pH>7)洗浄剤により損傷
する場合があります。皮膚および粘膜用の消毒剤
は使用しないでください。
アルデヒド、
アルコー
ル、その他蛋白質に結合するような製品を含む
製品は使用しないでください。
- 使用済み製品に関して:メーカーの取り扱い説明
書をお読みください。製品の濃度、曝露時間、有
効期限を遵守してください。製品は混合させず、
廃棄に関する指示に従ってください。
VI.1 ‒ MDの滅菌準備
施術直後に行うために(最長2時間)
- MDをモーターから取り外します。
- 回転ツールを取り外します(§ V.3参照)。
- 殺菌シートを使用して最も大きな有機汚染物質を除
去します。
VI.2.1 ‒ 手作業による滅菌準備
柔らかいブラシを使って流水でMDを洗浄するか、
適切な殺菌シートを使ってMDを拭きます(または
適切な殺菌剤をスプレーし、清潔な布で拭く)。十分に濯
いで
1
、各部を乾燥させます。
VI.2.2 –
自動滅菌準備(PN 815-9154、815-9155
のみ)
この種のMDのメンテナンスに適正な洗浄器およ
び殺菌器のみを使用してください。メーカーの取り
扱い指示に従ってください。.
- コントラアングル/ハンドピース用パイプの上に
MDを置きます。
- 消毒加熱サイクルが93℃(199ºF)で約10分行われ
ます。
- サイクル終了時には、残留物がない点と、MDの全て
のパーツが完全に乾燥していることを確認してくだ
さい。
VI.3 –
潤滑剤
- スプレー式潤滑剤に関するメーカーの取り扱い指
示に従ってください。
- 潤滑剤が飛散する恐れがありますので、適切な保護
衣を着用してください。
- 可燃物または発火物のそばでは使用しないでくだ
さい。吸い込まないでください。火事の恐れがありま
す。
洗浄後および滅菌前に
- 回転器具を取り外します
- MDの背面に潤滑剤の先端を挿入します(図5)。
- MDのヘッドを柔らかい布で抑えて、ヘッドを床に向
けます。
- 機器をしっかりと抑えながら、数回スプレーします。
- 布またはティッシュで余分な油を拭き取ります。
VI.4 –
動作テスト
- MDをマイクロモーターに取り付け、ヘッドを床に向
けます。
- マイクロモーターを低速で30秒間作動させます。速
度を少しずつ上げます。
- 布またはティッシュで余分な油を拭き取ります。
MD使用時に過熱、不正な動作、振動、異常音がみ
られた場合は、直ぐにアフターセールスサポートに
ご連絡ください。
VI.5 - 滅菌
- 機器を初めて使用する前、さらに、毎回の使用
後、
この説明に従って滅菌してください。
- 清潔な潤滑済み、テスト済みの機器のみを滅菌
してください。
- 必ず、EN 13060規定、
クラスBに従って滅菌してく
ださい。
- 現行の規定およびMDのサイズに対応した滅菌
1
水道水の塩素濃度が高い場合は、38℃未満の蒸留水の使用をお勧め
します(FD98-135規格参照)。