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3) iLO 5の機能に関する注意事項
● iLOの再起動を行う場合の注意事項
サーバー起動からOSの起動完了までの間(POST (Power On Self Test)実行中も含みます)は、iLOの再起動を
行わないでください。
また、システムユーティリティの操作途中も、iLOの再起動を行わないでください。
該当タイミングでiLOの再起動を行うと、期待しない動作となる場合があります。
たとえばシステムユーティリティの設定変更途中にiLOの再起動(※)を行うと、直後のシステム再起動処理
(Reboot)が正常に動作しない場合や、装置に記録されているSerial Number、Product IDなどの設定情報を消失
することがあります。また、POST (Power On Self Test)実行中にiLOの再起動を行うと、iLO Webインター
フェース:[Information] – [Overview]ページにおけるUUID、UUID(論理)が不正な表示になる場合があります。
不正な表示となった場合は、本体装置の電源をオフ、オンしてください。
<対象となるiLOの再起動の方法>
- iLO Webインターフェースなどを利用したネットワーク経由でのiLOの再起動。
- UIDスイッチを使用したiLOの再起動。
※ システムユーティリティの「BMC Configuration Utility」での設定変更後のiLOの再起動については、本書
の「システムユーティリティの「BMC Configuration Utility」の操作についての注意事項」を参照して
操作してください。
● iLOのダウングレードポリシー機能の注意事項
iLO 5ファームウェア1.40以上でiLOの拡張ライセンスがインストールされている場合、[Security] - [Access
Settings] - [Update Service] - [Downgrade Policy]の設定を『Permanently disallow downgrades』に変更しない
でください。
『Permanently disallow downgrades』に設定した場合、ファームウェアのダウングレードを行うことができなく
なります。また、iLOに対して永続的な変更が行われるため、『Permanently disallow downgrades』に設定後は、
iLOの各種インターフェースや各種ユーティリティから本設定の変更を行おうとしても変更することが
できません。
なお、本設定はSet to factory defaultsオプションからiLOを出荷時のデフォルト設定にリセットを行った場合
においても、リセットされず『Permanently disallow downgrades』を維持します。
● iLOのセキュリティ機能の注意事項
iLO 5ファームウェア1.40以上をご使用の場合、iLO Webインターフェースの[Information] - [Security Dashboard]
およびiLO Webインターフェース画面の右上部に リスクが表示される場合があります。
RBSUの設定やiLOの設定の内容によって、iLOセキュリティの状態がリスク状態(赤色)で表示されますので、
お客様のセキュリティポリシーに応じてセキュリティの対処を行ってください。
推奨値などの詳細については、iLO 5ユーザーズガイドを参照してください。
ただし、
『Require Host Authentication』設定については、本書内の「システムユーティリティより、Admin Password
を設定(※1)した場合や、iLO Webインターフェースから、[ホスト認証が必要]設定を有効(※2)に設定した場合
の注意事項」に記載がありますので、ご確認ください。
iLO 5ファームウェアのバージョンによって該当する条件が異なります。
iLO 5ファームウェア
該当条件
バージョン 1.40
(※1)、および(※2)
バージョン 1.43以上
(※2)
iLOの負荷の状態により[Information] - [Security Dashboard]の”全体セキュリティーステータス”が『リスク』
であっても、iLO Webインターフェース画面の右上部の”iLOセキュリティ”アイコンが無色になる場合が
あります。[Information] - [Security Dashboard]の”全体セキュリティーステータス”が現在のセキュリティ
状態を示します。