19
キャブレタには3つの調整スクリュがあり、工場で調整後出荷されています。通常
は再調整の必要はありませんが、気温や気圧(高度)など運転環境の変化によりエン
ジンの調子が思わしくない場合は次の点に留意して再調整してください。
ニードル戻し開度基準値
アイドルスクリュ:
このスクリュを時計回りに回すとアイドリング回転数が上がり、反時計回りに回
すとアイドリング回転数が下がります。
低速ニードル:
低中速域の燃料供給量を加減するものです(エアスクリュではありません)。時計
回りに回すと混合気が希薄になり、反時計回りに回すと混合気が濃くなります。
高速ニードル:
高速域の燃料供給量を加減するものです。時計回りに回すと混合気が希薄になり、
反時計回りに回すと混合気が濃くなります。調整時は、エンジン回転数が最高に
なる位置から、1/8〜1/4回転開いた位置にセットしてください。
1. 低速・高速ニードルは強く締め過ぎないでください。
2. 始動後エンジンが完全に暖まらない間は、加速が悪かったり、エンストすること
があります。本格運転に入る前に低速で十分に暖機運転してください。
注 意
低速ニードル
高速ニードル
アイドルスクリュ
8.キャブレタの調整
H
L
1
3
/
8
±
1
/
4
1
3
/
8
±
1
/
4
図8