53
MIDIを利用するときには、目的に応じて設定しておかなけれ
ばならない項目がいくつかあります。
MIDIデータは一部を除いて、1〜16のチャンネルを持ってい
ます。
MIDIデータを扱う場合、送信側と受信側でこのMIDIチャンネ
ルを合わせておく必要があります。
送信側からMIDIデータが送られてくると、受信側で設定され
ているチャンネルと一致するものだけを受け付け、異なる
チャンネルのデータは無視するようになっています。
また、特別にオムニ・オン (OMNI ON)という状態がありま
す。これはMIDIチャンネルに関係なく、受信したMIDIデータ
をすべて受け付ける状態です。
MIDI/トランスポーズボタンを押しながら、C1〜D
2の鍵盤を
押すと、図のように送信チャンネルが設定されます。
→
操作中はディスプレイに、送信チャンネル(S 1〜S16)が
表示されます。
C0
C1
C2
1
3 5
6 8 10 12 13 15
2
4
16
14
11
9
7
D
2
A-1
MIDI/トランスポーズボタンを押しながら、C4〜E5の鍵盤を
押すと、図のように受信チャンネルが設定されます。
→
操作中はディスプレイに、受信チャンネル(r 1〜r16、
ALL)が表示されます。
C4
C5
C6
C7
1
3 5
6 8 10 12 13 15
4
16
14
11
9
7
E5
OMNI ON (ALL)
2
クラビノーバをはじめシンセサイザーなどでも、鍵盤を弾い
て、内蔵されている音源で音を出すのが普通です。ところ
が、ローカルコントロールをオフにすると、「鍵盤」と「音
源」が切り離され、鍵盤を弾いてもクラビノーバからは音が
出なくなります。一方、演奏情報はMIDI OUT端子から出力
されますので、クラビノーバ本体を鳴らさずにMIDIで他の音
源をコントロールしたいときに、オフにしてください。
CLP-158 STEREO
クラビノーバ
MIDI OUT
MIDI IN
ローカルコントロール・オフ
音源モジュール
MIDI/トランスポーズボタンを押しながら、ピアノ1 (PIANO
1)ボタンを押すごとに、オン/オフが切り換わります。
→
操作中は、ローカルコントロール=オフでピアノ1ボタン
のランプが点灯、ローカルコントロール=オンで消灯し
ます。
MIDIを使って送信側の機器から受信側の機器の音色ナンバー
を切り換えることができます。これをプログラムチェンジと
いいます。
いろいろなMIDIシステムを組んでいくと、このプログラム
チェンジのデータの送受信ができたほうが便利な場合と、で
きないほうが便利な場合とがあります。
プログラムチェンジをオフにすると、プログラムチェンジの
情報を送受信しなくなります。
MIDI/トランスポーズボタンを押しながら、ピアノ2 (PIANO
2)ボタンを押すごとに、オン/オフが切り換わります。
→
操作中は、プログラムチェンジ=オフでピアノ2ボタンの
ランプが点灯、プログラムチェンジ=オンで消灯しま
す。